2022年04月22日

海外情報(2022年4月分)

1. 板硝子での脱炭素

グラステックのサイトに、専門家による一連の寄稿のNo.2に板硝子業界の脱炭素についてのドイツ連邦ガラス産業協会(BV glas)による記事が掲載され、脱炭素に向けてのロードマップが掲載されていたのでその部分を以下に転載する。

2025年まで: 現状の溶融炉
2020年代後半: 最初の水素燃焼ハイブリッド炉
2030年以降: ハイブリッド炉(水素燃焼)に移行
全電気溶融炉の使用
2045年までに: 天然ガス燃焼溶融炉の完全転換

出所:https://www.glasstec-online.com

訳者注: これをみると、ドイツの板硝子業界は水素を中心に考えているように思える。
記事によると、これらによって(1)CO2排出を75%削減、(2)エネルギー原単位は若干低下、(3)炭酸塩原料の使用は継続、(4)板硝子でのリサイクルカレット使用は品質上から11%程度、(5)生産コストはエネルギーコストが3倍になるので70%上昇(ウクライナ情勢の影響は考えていない)、としている。

記事詳細は以下のURLを参照ください。(記事再下段に水素燃焼時の燃焼炎写真があるようだが残念ながら写真を見つけることができなかった)

BVグラスについては以下のURLを参照ください。

2. スペイン ヴィドララ社の脱炭素目標がSBTiの認証を受けた

ヴィドララ社は、2030年までに世界でもっとも持続可能なガラス会社になるとして、スコープ1と2の温暖化ガス排出を47%削減、スコープ3の排出量を28%削減するという目標を設定している。この目標がSBTi(Science Based Target initiative、科学的根拠に基づく目標設定イニシアチブ)から認証を受けたと発表した。

出所:vidrala.com

記事詳細は以下のURLを参照ください。

SBTiについては以下のURLを参照下さい。

SBT(科学的根拠に基づく目標設定)他については以下の環境省のサイトに詳しい説明があるので参照ください。