2013年12月24日

海外情報(2013年12月分)

1.ヴィーガントグラス社シュタインバッハ工場で2基目のバッチプリヒータが稼働

 シュタインバッハ工場の5号炉で、2基目のSorg社製バッチプリヒータが稼働した。これによって、Sorg社のバッチシステム3つ、すなわち、溶解炉外への粉塵を低減するEME-NENDチャージャ、溶解炉内と蓄熱室への粉塵を減少させるIRDドッグハウス、エネルギーを削減し取り出し量を増加するためのバッチ予熱システム、が設置された。
 バッチは260℃に予熱され、14%のエネルギーが節減され、更に取り出し量がプリヒータ設置前の250t/dから270t/dに増加した。
 出典:
 http://www.glass-international.com/news/view/sorg-commissions-batch-preheater

2.O-I社がアーティストとの3回目のコラボとなるYaguara向けのびんをブラジルで発表

 O-I社は、南米で価格が26ドル以上のスーパプレミアムプラスの蒸留酒向けにCovet(TM)注)と名付けたスーパープレミアムびんシリーズを生産している。これまでに2011年に画家・彫刻家として著名なFernando Botero氏とコロンビアのラム酒メーカであるRon Medellin社向けのびんを開発し、先月には同社向けにピューリッツァー賞を受賞した作家Gabriel Garcia Marquezに触発されたびんを開発している。その第3弾となるカサッシャ(cachaça)酒メーカのYaguara社向けのびんをブラジルでデビューさせた。このびんは著名なステンドグラス作家である英国のBrian Clarke氏、O-I社の CovetチームとYaguara社とのコラボで作られた。びんはO-I社のコロンビアにあるSoacha工場で生産されている。
 出典:
 http://www.packagingdigest.com/article/523928-Yagura_s_cachaca_gets_luxurious_design.php

注:O-I社のホームページによるとCovet(TM) はスーパープレミアムブランド向けの豪華なガラスびんと関連するサービスで、同社の世界的な(調達)能力、顧客に特化したデザイン、デコレーション、クラシックな同社のデザイン、革新的なポートフォリオによってハイエンド規模の市場での機会を支援するとしている。
 出典:
 http://investors.o-i.com/phoenix.zhtml?c=88324&p=irol-newsArticle_Print&ID=1881940&highlight=

3.サンゴバン社は欧州依存度削減を計画

 サンゴバン社は、アジア及び米国へ投資することで西ヨーロッパ依存度を下げる。同社は建築用・自動車板ガラスやガラスびんを生産しており、その売り上げの2/3が欧州向けとなっているが、同社CEOであるPierre-Andre de Chalendar氏は“高い成長の可能性を提供している”国により焦点を当てる計画であると述べた。投資家との会合で、同社は欧州における経済危機により2007年対比で売り上げが17%低下した教訓から、同グループは西ヨーロッパ以外へ投資を集中させることを目ざし、このために2018年までに40億ユーロにのぼる小・中規模の買収を考えている。同社はVerallia売却計画を確認し、Veraliaの北米事業を17億ドルで売却することに合意し、米国規制当局の認可が本年末あるいは2014年始めにおりると予想している。
 出典: FEVE NEWS

4.プラスチック廃棄物の埋立禁止を採択(EU公衆衛生・食品安全委員会)

イタリアのVittorio Prodi議員が欧州議会の環境・公衆衛生および食品安全委員会に2020年までにプラスチックの埋め立てを禁止することを提案し、賛成60票、棄権1で採択された。同議員はこの提案の中で、“大規模な資源廃棄を終わらせ”、“プラ廃棄物は二次原料として使用されず、79%が埋め立て、あるいは焼却されている現状をUターンさせる”、“我々は人と環境の健康に対する大きな影響を考え、廃棄することのできない20万トンにも及ぶ資源について話をしている”などと述べた。
 出典: FEVE NEWS