2018年12月10日

ガラスびん応援部in伊豆大島☆売上オイルナンバーワン❕大島椿の精油所へ行く!

私も子どもの頃から愛用している大島椿油。
その八王子みなみ野工場と伊豆大島にある椿油の精油所へ行ってきました。
今もずっと愛用している大島椿油、我家はファミリーで愛用中。

八王子工場からまっすぐ竹芝フェリーターミナルに移動し、高速船ジェットフォイルで1時間50分。

八王子みなみ野工場では社長さんもご一緒に記念撮影。

八王子みなみ野駅から目指すは伊豆大島!竹芝桟橋からジェットフォイルで1時間50分。
思ったより近い伊豆大島は調布飛行場からは飛行機で20分!

私たちは快適な船の旅で到着した元町港からほぼまっすぐお邪魔した大島椿精油所さん。
元町港へ到着すると別なジェットフォイルが本土へ向かうところを見ていたら富士山が!

大島椿さんは看板商品でもある「大島椿油」がガラスびんアワードで特別賞を受賞しました。
日本ガラスびん協会の「第14回ガラスびんアワード授賞式」にて【日本ガラスびん協会特別賞】受賞さた株式会社大島椿本舗の「大島椿」。

<受賞理由>
「大島椿」は、椿油の老舗ブランドとして、確固たる地位を確立されました。創業当時より「大島椿」の刻印がガラスびんに施され、高品質の証となっています。視認性の高いボトルデザインと中味を守る素材特性が相まって、今でも多くのファンを魅了しています。
これらの取組みと日頃からのガラスびんへのご愛顧に感謝を込め、日本ガラスびん協会特別賞に選定。

すごく売れている愛されオイルは、真面目に丁寧に大島椿と歩んできたことを知り感動した伊豆大島にある大島椿油の製造工場で造られますが八王子みなみ野工場の後はその精油所の見学です。。

今でこそ大島椿油は庶民派感のあるオイルですが、その昔、大島椿油は一般庶民にはなかなか手が出せない高級コスメだったそうです。
確かに。私が子どもの頃は祖母が大島椿油のびんから一滴一滴大切に使っていました。
今の私は時折、シャンプー前にプレトリートメントとして使ってますが、祖母はそんな贅沢なことはしませんでした。
大島椿油でプレトリートメントしてシャンプーたまにするとなかなかよいのでおすすめです。

椿の種は島の方からキロ単位で購入するそうで、その量は2万5千トンだったり、少ないときは1万トンをきる年もあるそうで毎年平均して品質のいい種が買い取れるわけではないそうで、そんな事実もびっくり!
椿油が今年は高値ですとか、今年は安いですなんてことがなく安定した価格で供給されているのは、相当の企業努力をされていると思われ良心的な企業の証です。

椿の種を初めて見て、触ってみました。一見、栗の実にも似てますがその固いこと!
こんな固くて石ころみたいな種から油を搾油することを思いついた先人の知恵にも驚かされます。


椿の種を煮る機械

今は3つの機械を使い、その年の椿の種から精油する期間はわずか1週間ほど!
それで一年分の精油というのだから驚きです。
つまりは精油所は一年のうち365分の7程度の稼働!

そして椿油の精油行程は昔も今もシンプル。

①種を乾燥させる
②種を煮て殻から実を取りだす
③圧搾機で絞る(固いから殻から実を出す)
④絞ったものを濾す


搾油機

精油は八王子にある工場に運ばれ大島椿油をはじめ、石鹸など各種商品として製造され流通します。
清潔で厳重で安全と安心第一を掲げた工場はJR横浜線、八王子みなみの駅から車で10分かからないところにあります。

戦時中の疎開がご縁で八王子に工場を造られたそうですが、ご縁を大切にするその姿勢も素敵です。

椿の種をよく乾燥させてから搾油するのだそうで、島民の方が椿の種をある程度乾燥させて大島椿さんがそれを買います。
品質を保つために上質なものだけを購入されてそうですが、「上質な種」これは大島の方たちの協力なくしては成り立たず島をあげて大島椿油を作っているということがなんだか素敵です。


油を濾過する機械

今年買い取った椿の種は白い袋に入って精油になる時期を待っています。
売上ナンバーワンオイルの精油は一年の間、わずか1週間ほどで一気に精油してしまうというのは驚きの事実でした。
大島椿のオイルのもとになるやぶ椿の種は毎年安定して取れるわけではないというのもびっくり。

北海道の家庭用のセントラルヒーティング用のボイラと変わらぬようなシンプルな操作盤でした。

大島椿油は椿油100%ですからシンプルな工法と工程が当然といえば当然かもしれません。
昔ながらの製法を守り続けて、90年以上。
同じ製法と品質を守り続けるからこそロングセラーの愛されオイルであるともいえます。

ヘアオイルは山とあるけれど、本当に使っていいと思うのはやはり大島椿油。
無香料なのも好きです。

島の女性の髪の美しさに気付いた創業者の目のつけどころも素晴らしく、アンコ(お姉さん)椿として全国行脚したという努力も素晴らしい。
PR戦略も功を奏でたわけですが、半世紀以上昔にすでにそんな手腕を持っていた創業者に感服。

大島椿の歴史
早稲田大学に進学した広島県出身の創業者が、卒論のために訪れた大島で椿油に出会ったのが大島椿さんのスタート。
1927年の創業以来、ツバキ油の特長を最大限にいかした製品の開発に取り組んでいるそうです


大島椿油のほかに最近はヘアオイルやシャンプーやコンデイショナーなどもあり、またアトピーなどにも対応した製品を開発されているそうでアトピコは赤ちゃんにもおすすめ。
伊豆大島限定販売の高級な椿油が最高によかったです。


その他にもいず大島でのみ購入できる「椿油が練り込まれたどら焼き」もありました。

大田 忠道先生 大絶賛!の大島椿どら焼き
2004年、黄綬褒章受章。2012年、瑞宝単光章受章。
料理の鉄人でおなじみの日本料理人、大田氏のお墨付きです。


食用の椿油金ぷら

椿の金ぷら油という高級な食用油は完全受注生産品だそうですが、その油で揚げた天ぷらはいくら食べても胃もたれしない軽い仕上がりになって一度食べたら他の油の天ぷらは食べられなくなるほどだそうです。

私の父は肝炎と肺を患っていて、亡くなる直前は皮膚がとても弱くなり普通のシャンプーは皮膚がただれて使えなくなりました。
私が大島椿さんのシャンプーを送ってみると皮膚がただれることもなくシャンプーができると喜ばれました。天然椿油を使ったシャンプーは安全安心であるということを実感しより大島椿のファンになりました。祖母の代から母も妹も愛用中の大島椿油です。

創業者の長女さんで現会長さんも精油所でお出迎えしてくださいました。
心温まる歓迎に感謝です。ありがとうございました。

東京都品川区に属する大島は小さな島ですが、風光明媚で美しい島でした。
大島椿精油所からお宿へ行く道で素晴らしい夕日もみれました。

お宿の方も島の気風を感じさせてくれる素敵なおもてなしでした。

お部屋に用意された浴衣も椿柄。
三原山という活火山がある大島の温泉は源泉が86.4度!島では水が貴重なので前日のお湯を冷まして温泉にしているそうです。赤門さん露天風呂もあってお料理も美味しくてよいお宿でした。
夕食も新鮮な刺身や新鮮な魚のしゃぶしゃぶなども美味しく、大島の明日が美味しかったです。

島の自然と向き合い、島の恵み受ける島の暮らしは大島椿の品質にも深く影響を与え、大島だからこそ品質を保った椿油ができるのだと実感しました。

近代的なオートマ化された工場見学も素敵と思うけれど、多くを人の手を介す大島椿油のようなオーガニックなよい商品はこの先も100年200年と続く大島椿油であって欲しいです💛

<文・写真 山本峰子 ブログはこちら⇒http://blog.goo.ne.jp/fuekitty>