2014年03月25日

海外情報(2014年3月分)

1.O-I社のGlass Life movement

 同社Gobal Brand Marketing 担当副社長のMs.Saga Shoffnertは、次のようにインタビューに答えた。
O-I社が2011年に開始したGlass Life Movementはとてもうまくいっていて、O-I社の企業文化に良い影響を与えており、O-I社の市場における動きを変え、新規ビジネスへの扉を開いている。現在、6カ国語でFacebook、Twitter、Instagram、Pinterest及びTumblrを通じて対話し、Facebookには約25万人が参加している。他に、既存の印刷広告、イベント、トレードショー及びglassislife.comがあり、ヨーロッパではロゴを付けたトラックも走らせている。

 出典:部分抄訳。詳細はGlass World Wide誌January/February 2014 pp26をご参照下さい。

2.2013年北米でのガラス容器の状況(部分抄訳)

 GPI会長のMs.Lynn Braggは次のように状況をまとめた。
 数字でみれば世界経済が混迷するなか、北米は成長があり、当業界にも良い影響がある。GPIが行った消費者調査によれば食品・飲料容器は消費者の購買行動に影響することが判り、これはガラス容器にとり良い兆しとみている。北米のガラス容器産業は、安全、サービス、品質、生産プロセス、柔軟性および革新性を引き続いて改善している。具体的には、Precisions Consulting社のまとめたところでは、米国の年間生産量は約209百万gross tonで2012年より微減。カテゴリー別出荷トン数でのシェアは、ビールは58%で前年と変わらず。食品が18%、清涼飲料が8%、リカーとRTDリカー(Ready to Drink;比較的低アルコールで手軽に飲めるカクテルなど)が合計で8%(各4%)、ワインが7%であった。消費者の購買行動に影響する幾つかの因子、例えば価格といったものが知られているが、最近では、安全性、環境に優しいといったことが購買行動に影響しており、これはガラス容器に良い影響がある。

 出典:部分抄。詳細はGlass World Wide誌January/February 2014 s8をご参照下さい。

3.Libbey社 CEO Ms.Steppnai

 2011年にLibbey社は、1888年の創立以来初めてとなる女性CEO、Ms.Stephanie Streeter(前米国オリンピック組織委員会事務局長)を迎えた。同氏は、Libbey社の長い豊かな成功の歴史の重要性を認識しつつも革新の機会があり、それによってLibbey社の市場での立場を強化することができると考えている。同氏は次のように語っている。“更に効率上げ、強みを活かすことが必要であるということはハッキリしていた。このため会社幹部は数ヶ月にわたり集中して当社の弱点と成長の機会の見直しを行い”、“最終的にコンパクトな戦略と実施可能なロードマップを作成できた。” 同氏はLibbey社の戦略的変革に伴う企業文化の変革も牽引している。

 出典:部分抄訳。詳細はGlass World Wide誌January/February 2014 s14をご参照下さい。
【訳者注】:国内外ともにガラス産業では女性の割合いが少ないように思える。そのような中で、最近相次いで女性幹部の話が取り上げられたので特集的に取り上げてみた。

4.世界規模でのガラス容器産業の2018年までの成長予測

 researchandmarkets.comに収蔵された報告によれば、世界規模でみるとガラス容器産業は回復したように見え、2018年までに市場規模は459億ドルに達すると予測されるとしている。将来的にもガラス容器は飲料容器包装市場でかなりのシェアを保つと期待されている。
 香水びんの包装材料としてのガラスの使用量の増加、ガラスびんの無菌性および再使用可能という特性を利用した医薬品貯蔵用へのガラスびんの使用などがガラス容器産業を促進駆動するだろうとしている。ガラス容器産業は、可処分所得増加、一人当たり所得、都市化、人口などの経済的要因の影響を受ける。報告書は、ガラス容器産業が例えば、紙、プラスチック、金属といった代替品による挑戦に直面していることも述べている。二番目には原料価格、エネルギー及び輸送などが業界にとって大きな課題と予測されている。

 出典:FEVE NEWS/FN 425-0314

5.IPGRは革新的なR&D研究に資金提供すると発表

 IPGRは、プロセスチェインでのコスト削減、溶解・成形およびコンディショニング、製造工程での環境負荷向上の3分野でのシーズとなる革新的な研究に資金提供すると発表した。これら3分野での新しいアイデアを、4月30日までに事務局に送付するように呼びかけている。応募の秘密は厳守される。

 詳細は以下のリンクを参照:
  http://www.ipgr.com/about-us/seed-funding-of-innovative-ideas.html