2014年10月22日

海外情報(2014年10月分)

1.O-I社がConstellation社と合弁会社を設立

 O-I社は、Constellation社との折半出資合弁会社を設立することに合意した。合弁会社はメキシコのNavaでガラスびんを生産する。この工場は最近Constellation社がAnheuser-Bush社から購入したもので、製造されたガラスびんは全て隣接するConstellation社の醸造所に供給され、米国向けのCorona Extra、Corona Light、Modelo Especial、Negra Modelo 及び Pacificoといったブランドのビールが充填される。同醸造所の需要増に対応するために、合弁会社は今後4年間で炉数を現在の1窯から4窯に増設する予定。両社は合弁会社に当初それぞれ約1億ドルを拠出する。増設に必要と予測される約350百万ドルの費用は折半する予定。
これに関連してO-I社は、Constellation社のNava醸造所にガラスびんを長期供給する契約も締結した。このガラスびんは主にテキサス州にあるO-I社のWaco工場から2015年後半から供給が開始され、翌年には大幅に供給量を増やす予定。O-I社はこの契約に基づき、少なくとも1窯分を供給すると考えられている。合弁会社の拡張が完了した時点で、O-I社の既存北米生産量の約20%相当が追加されることとなる。

 出典:Glass International / 2014年10月3日
http://www.glass-international.com/news/view/o-i-enters-into-joint-venture-with-constellation-brands

2.ACI社がオーストラリアで人員を削減

 オーストラリアのACI社は、アデレード工場で60人の人員を削減する。同社は1914年以来、West Croydon、Adelaideで生産を続けてきたが、ワイン輸出産業の減速の為に生産を縮小する。需要減によって同工場は2炉体制から1炉体制となる。残る150人の雇用は維持される。

 出典:Glass International Weekly News / 2014年9月16日

3.IRIS社がガラスびん等のオンライン寸法検査を発表

 IRIS社は、高品質の薬品、化粧品および高級食器のオンライン寸法測定機を開発した。測定機は国際的なガラス製品メーカの工場で動作が確認されている。この『エボリューションディム / Evolution dim』検査機は、非接触式、非回転型で3次元像が確認できるという利点がある。この最新世代の装置は、高度な検査ソフトと組み合わせて、高い精度の寸法検査を必要とする薬品、化粧品容器、高級食器およびガラスびんメーカ向けとなっている。

 出典:Glass International / 2014年10月1日
http://www.glass-international.com/news/view/online-dimensional-inspection-of-high-precision-hollow-glassware
IRIS社の検査機については以下を参照
http://www.iris-im.com/-Evolution-12-.html

4.BDF社が南米で支店を開設

 BDF社は、ラテンアメリカの顧客へのより良いサポートを提供するだけでなく、優れた地元の市場の状況の動向やニーズを理解し、新たな機会を探索するために、ブラジルのサンパウロに支店を開設した。
サンパウロ事務所はイタリアのBDFチームと密接に連携して改善を行い、柔軟な方法で価格トを削減する。

 出典:Glass International Weekly News / 2014年9月6日