2015年11月16日

海外情報(2015年11月分)

1.AB InBev社とSABMiller社の合併が合意された

 10月13日 Bevarage daily.comは、AB Inbev社によるSABMIller社の吸収合併について、両社は原則合意し、世界最大のビール酒造会社が誕生すると報じた。新しいメガビール酒造会社は世界のビールの約30%を支配し、売り上げは約610億ドルに上る。

 出典:beveragedaily.com

2.Verallia社の売却完了

 Saint-Gobain社によるVerallia社のApollo Global社とBPIフランス社への売却が、総額2,945百万ユーロで完了した。Appolo Global社が株式の90%、BPIフランス社が10%の株式を保有する。
これに並行した形で、2016年1月1日付けでSaint-Gobain社のIS機、部品およびメンテナンスを行っていたGPS社が独立する。

 出典:FEVE NEWS Letter October 2015-No.442

3.Vidrala reports good nine month figures for 2015

 スペインのVidrala社は、2015年1-9月の売り上げが602.8百万ユーロのであったと報じた。これは昨年比66.2%の増加である。営業利益は121.5百万ユーロ、純利益は昨年比15.3%増の46.3百万ユーロとなった。

 出典:glassglobal.com

4. Gerresheimer社が第三四半期は好調であったと報じた

 10月8日 Gerresheimer社は第三四半期を通じて好調を維持し、為替他を調整後での収益は前期比6.2%増の344百万ユーロとなったと報じた。Gerresheimer社は、医薬品用プラスチック製品も販売しているが、ガラス製品について見れば、米国での医薬品関係の製品、ヨーロッパで化粧品関係の製品が非常に好調で、昨年同期に比較して好調であったとしている。

 出典:FEVE NEWS Letter October 2015-No.442、gerresheimer.com

5.Vetropack社Straza工場の精密溶解炉制御

 クロアチアにあるVetropack社Straza工場で、炉修が終わった260t/dのエンドポート炉でHORN社が一連の技術的改善を行った。この炉は2004年にHORN社が築炉したもので、稼働11年を経ての炉修に合わせて、DUSALFLAME ACバーナの導入と共にバーナ個別燃焼システムを導入、フォアハースクーリングセクションでの左右独立燃焼システムの導入、使用される天然ガスの分析のためSIMENS社のStrans CVクロマトグラフの使用、ガラスのレドックス連続測定用の水冷フォアハースセンサー、フォアハース燃焼システムにおける天然ガス・空気比調整のためのEUROX MPLS吸引式加熱酸素センサーなどが含まれている。

 出典:FEVE NEWS Letter October 2015-No.442 / hornglass.com

6.溶融ガラスを扱える3D印刷機

 MITの研究グループが初の溶融ソーダ石灰ガラスを使った3Dプリンターを公開した。MITのガラス研究室のPeter Houk室長によれば、このプリンター開発ではノズル開発が最も難しい仕事であったとのこと。ノズル開発では高温で使えてガラスがひっつきに耐える材料を見つけ出さねばならなかった。最終的にカスタムメイドのアルミニューム酸化物で作成された。

 出典:FEVE NEWS Letter October 2015-No.442 / technologyreview.com