2014年10月23日

「ガラスびん」の利用に関する消費者調査結果(2014年4月実施)

日本ガラスびん協会では、一般生活者の「ガラスびん」の利用状況やイメージ、評価、潜在需要ニーズ等を分析し、「ガラスびん」利用促進と今後のプロモーション戦略の参考資料とするため、インターネットコミュニティ「MyVoice」のモニター1,000名を対象としたWebアンケート調査を実施いたしました。また、今回の調査では、2002年と2008年に行った同様の調査項目を比較したほか、ガラスびんの将来のニーズや可能性を探るため、新たな項目を加え実施しましたので、主な項目についてお知らせします。

主な調査項目は以下の通りです。

1)ガラスびん入り商品の購入状況・購入頻度・購入意向について

◆ガラスびん入り商品の購入率は、2008年調査と比べて減少。

  • ガラスびん入り商品の購入率(「よく買う」+「時々買う」の計)は、2008年(78.1%)→今回(51.0%)と減少しました。
  • 購入率は、性別・年代別を問わず、減少しています。
  • 一方で、ガラスびん入り商品を購入頻度(「変わらない」+「増えた」の計)は、2008年(68.5%)
    →今回(71.6%)と上昇しました。

2)ガラスびん入り商品の魅力・イメージについて

◆ガラスびんの強みは「高級」、「おしゃれ」、「おいしそう」など・・・

  • ガラスびん入り商品のイメージは「高級」、「おしゃれ」、「おいしそう」などが上位となり、いずれのイメージも、他の容器と比べて突出して高く、また、「高級」、「おしゃれ」、「おいしそう」は2008年調査と比べて大きな変化はみられず、『ガラスびん』の変わらぬ強みであることが伺えます。
  • 一方、『PETボトル・プラスチック容器』の「おしゃれ」は、2008年(27.7%)→今回(15.7%)と減少しています。
  • ガラスびん入り商品の良い点は、「味や匂いが移らない」(56.8%)、「密閉性が高い」(44.4%)、「変質しにくい(保存がきく)」(42.7%)がTOP3となりました。

3)ガラスびんと環境について

◆環境にやさしいと思う容器では、ガラスびんは第3位に下落(2008年調査では第1位)。

  • 環境にやさしいと思う容器をみると、「紙容器」(54.8%)が第1位。以下、「PETボトル」(39.5%)、「ガラスびん」(36.6%)と続きました。
  • 2008年調査と比べると「ガラスびん」は(53.8%:第1位)→(36.6%:第3位)と減少しました。
  • 一方、ガラスびんの特徴を説明した後に同じ環境にやさしいと思う容器について質問したところ、ガラスびんは(説明前36.6%:第3位)→ (説明後72.5%:第1位)と倍増しました。

4)ガラスびんの広報活動について

◆広報活動で伝えた方が良いと思うガラスびんの特徴は、「環境にやさしいところ」と「永続的な容器であること」が方向性として示されました。

  • 広報活動で伝えた方が良いと思うガラスびんの特徴は「環境にやさしいところ」(63.4%)、「永続的な容器であること」(52.9%)がTOP2。以下、「食(=内容物)の安全に対して優位なところ」(37.0%)、「天然素材なところ」(30.5%)と続いています。

5)食の安全性への意識について

◆2008年調査と比べて、食の安全に対する意識がやや薄れている結果となりました。

  • 食の安全に対する意識が「特にない」人は21.4%。2008年調査の14.3%から増加しており、食の安全に対する意識が低下していることが伺えます。
  • 食の安全に対する具体的な意識としては、「消費期限や賞味期限を確認する」(50.9%が第1位。以下、「国産を選ぶ」(47.8%)、「添加物が少ない食品を選ぶ」(33.7%)と続いています。
  • 食品が入っていて不安を感じる容器としては、「ガラスびん」が(3.0%)と最も低く、ガラスびんが中身の食品に対しての信頼があるという結果が得られました。

また、今回新設した調査項目もいくつかありますが、その中から主なものをピックアップいたしました。

① ガラスびん入り商品の容量について

ガラスびん入り商品の現在の標準容量は、どの商品も消費者のニーズを一定以上みたしていますが、「酢」「焼き肉のタレ」「ジャム」「ドレッシング」は、今よりも小さな容量を、また、「牛乳」「めんつゆ」は、今よりも大きな容量のガラスびん商品を望む声が一定数みられました。

② ガラスびん入り商品をどのようなシーンで必要としているかについて

ガラスびんを必要とするシーンがある人は、6割強。日常生活や催事・イベントを問わず、贈り物や記念日等の様々なシーンでのコミュニケーションに欠かせないものとして必要とされていることが伺えます。

③ ガラスびんの広報活動について

ガラスびんで伝えた方がよいと思う特徴は、「環境にやさしいところ」と「永続的な容器であること」。また、ガラスびんの広報活動で有効だと思えるのは、「ネット」、「学校教育」、「新聞・雑誌」など他のメディアと合わせた複合的な広報活動を展開する必要があることが伺えます。
※尚、テレビなどメディアは、一定数の回答があることが想定される為、回答項目から除外しています。

④ ガラスびんと聞いて思い浮かべる有名人・芸能人について

『ガラスびんと聞いて思い浮かべる有名人・芸能人』は老若男女問わず、「能年 玲奈」。上位にランクインした有名人・芸能人を選んだ理由のキーワードは、「透明感・爽やかなイメージ」と「ガラスびんのCMに出演」などでありました。

⑤ 震災前後の商品の購入に関する意識の変化について

東日本大震災前後で、商品の購入に関して意識の変化があった人は22.6%。年代別では、40代以上で意識の変化があった人が30%以上となりました。

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ガラスびん商品を使った商品企画や、採用を検討されている企業様におきましては、「環境に対する意識」や「食品の安全性に対する意識」にて有効な調査結果がございますので、ぜひ本資料をご参考・ご活用ください。