2008年11月01日
海外情報（2008年11月分）
Vitro社 グループ会社の設備増強
Vidriera Monterrey社は、2年前に実施した窯と設備の改善により製造能力を58％増強した。この設備投資に120百万ドルを必要とし、雇用も200名増の1,850となった。
設備増強前は生産量の80％を米国へ輸出していたが、この増設はメキシコ国内需要増に応えるものである。現在カレット使用率は25％で、省エネに応えるため努力している。
Vitro Packaging(Vitro社のガラスびん部門)は、製造能力の75％がメキシコに、25％が中米とボリビアにある。また雇用はメキシコ国内6工場で10,000名。中米3,000名・ボリビア1,000名である。
（Feve news Sep.'08- www.glassonline-9 Sep.'08）
ビール会社 製びん工場増設－Vitro社にとって脅威
Vitro社の需要先のビール2社が、相次いで製びん工場を建設する。
Modelo社は、Coahuila州の工場団地内に第1段階250百万米ドルを投じ、製びん工場を含む新工場を計画している。製びん工場の計画は2窯・日産320万本・溶融能力400トン/日と言われている。
FEMSA社は、Chihuahua州に117百万ドルで、年産4億本の製びん工場を併設する工場建設を計画している。
メキシコガラスびん市場では90年代前半プラスチックの出現で、特にソフトドリンク市場が侵食されたが、転換すべきものは転換し、2000年以降ガラスが復調してきている。Vitro社のDirectorは「最近5年間、ガラスびんの平均年成長率は5％を超えた。当社は過去2年間に320百万米ドルを投資し、17％能力を増やした。」と述べている。
（Feve news Sep.'08- www.glassonline-12 Sep.'08）
訳者注：
〔メキシコ〕について（日本外務省ホームページより）
１）人口：1億310万人 面積：日本の約5倍 一人当たり国民総所得：8,440ドル
実質経済成長率：2004年4.4％ 2005年3.0％ 2006年4.8％、
２）ビール生産量（キリンビール社による 単位：千kl、±％）
| 2004年 | 6,848 | 世界第6位 | |
| 2005年 | 7,250 | +5.9 | 世界第6位 |
| 2006年 | 7,816 | +7.8 | 世界第6位 |
| 2007年 | 8,100 | +3.6 | 世界第6位 |
| （日本は第7位） | |||
Berli Jucker社 ベトナム工場建設
タイの大手製びん企業Berli Juckerは、国外発展の一環としてベトナム工場を建設するため、2009年に10億タイバーツ（約28億円）を投資する計画である。当面、ベトナム・ラオス・カンボジア市場への進出を目指す。
当社は、TCC Holding1* が75.04％の株を持ち、TCC Holdingは、Charoen Sirivadhabhakdi氏*2 が大株主である。
（Feve news Sep.'08- www.glassonline-1SEP.'08）
訳者注
＊１：TCC Holding － バンコク本拠・傘下の会社で不動産投資・ホテル・住宅・
ビール等のアルコール飲料・清涼製飲料等の事業を行っている。
＊２：タイのNo.1富豪。Forbes誌の世界富豪番付では、2006年214位
（TCC Holding Home pageによる）
自然有機・食品飲料 消費依然増加傾向
"a Packaged Facts report"によれば、2008年の標記自然有機・食品飲料の推定販売量は依然2桁の増加率を維持し、329億ドルに達すると予測している。そのリポートによれば、2005年から2008年の間の増加率は67.6％（年率18.8％）である。更に、経済の不安定に拘わらず、2013年までは1桁の成長を持続すると予測している。
"Project Fact"は食品・飲料・その他消費財・人口傾向等に関する出版社である。上のデータは、その会社のレポート"Natural and Organic Food and Beverage Trends in the U.S."の第2版からとった。
（GPI, Inside Glass Packaging Sep.'08より）
米国ガラスびん業界・月別出荷本数 9月は前年比増
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（Feve news Sep.'08-www.beveragedaily.com/- 26Aug.'08）