2008年12月01日

海外情報(2008年12月分)

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米国 ガラスびんリサイクル率 2007年大幅上昇

U.S.EPA(Environmental Protection Agency,米国環境保護局)の最新データによれば、2007年ガラスびんリサイクル率は、前年比2.8%増の28.1%を記録した。3.2百万トンがリサイクルされたと推定される(前年は2.8百万トン)。これは2000年代では初めての高い増加率である。 品種別内訳は、ビール・ソフトドリンクびんが34.5%(前年は30.7%)、ワイン・リカーびんが15%(前年と同じ)である。 GPI(米国ガラスびん協会)会長Cattaneo氏は、「この増加はデポジット・プログラムを行っているカリフォルニアほか、数州の高率が寄与している」と述べている。カリフォルニア州の2008年前半のリサイクル率は79%(前年同期間は71%)であった。 ガラスびん業界は、バー・レストラン・ワイナリーからのリサイクルを奨励するための戦略を立て実行している。またカリフォルニアほか数州のイベントにも参画した。 Cattaneo氏は、「国中のコミュニティや企業のガラスびんリサイクル努力に感謝している。ガラスは100%リサイクルでき、協会メンバーはリサイクルされたガラスはすべて使用している。」と述べている。
(GPI:"Inside Glass Packaging"Nov.'08より)



米国 ガラスびん業界・月別出荷本数と輸出入実績

(1)米国ガラスびん業界・月別出荷本数
米国ガラスびん業界・月別出荷本数
単位:百万本、%
  1月 2月 3月 4月 5月 6月 前半計  
2007年 2,824 2,648 3,026 2,992 3,227 3,185 17,902  
2008年 2,864 2,726 2,893 2,988 3,157 3,033 17,661  
'08/'07 101.4 102.9 95.6 99.9 97.8 95.2 98.7  
  7月 8月 9月 10月 11月 12月 後半計 1-10計
2007年 3,088 3,118 2,789 3,057       29,954
2008年 3,153 2,976 2,844 2,928       29,562
'08/'07 102.1 95.4 101.9 95.8       98.7
(出所:米国統計局)
10月は前年比減少しているが、月別の増減は年初からの傾向である。

(1)米国ガラスびん業界・月別出荷本数

米国・統計局は、国内生産・出荷実績と併せてガラスびんの輸出入実績を公表している。(但し1月後れ)この経済情勢の中で変動があったか?をチェックしてみたが、輸出入ともに(特に輸入)前年比増加している。


輸出入実績(2008年1~9月)と前年比
  業界出荷 a 輸出 b b/a 輸入c 国内消費d c/d
2007年 26,897 1,254 4.7 3,852 29,495 13.1
2008年 26,634 1,338 5.0 4,369 29,665 14.7
08/07 99.0 106.7   113.4 100.6  

注:国内消費d=a+c-b

この期間(9ヶ月)の輸入の43.7億本は、びん協会員会社の2007年出荷数が68.5億本であったことと比較すれば大量と言わざるを得ない。



インドで、薬品・ヘルスケア業界第2位の企業にNicholas Piramal India Ltd (NPIL)がある。この会社自体、企業の買収・合併等によって拡大を遂げた会社である。
ガラスびん業界にも進出し既存企業を併合して、Piramal Glass と命名。グローバルなビジネス展開を目指している。
傘下にした製びん会社とその時期は次の通りである。

  • 1) 1984年 Gujarat Glass:インド
  • 2) 1999年 Ceylon Glass:スリランカ
  • 3) 2005年 Wheaton Glass:米国

Gujarat Glassは2工場を持ち全分野のガラスびんを製造していたが、併合後は薬品向けの小びんに専門化し、設備・環境(衛生)管理面も改善した。
Wheaton Glassは、1製びん工場と2加工ラインを持っており、化粧品に強い特色を持っていた。それが、薬品のみでは需要不足で化粧品へも進出を考えていたPiramal Glassのニーズに合った。また、当初は設備をインドへ移設する計画もあったが、米国市場で高価な欧州からの輸入品と代替する受注等があり、生産を続行している。
Ceyron Glassは、ワイン・リカーなどの小ロットの現地需要を充足しているが、最近、カラーフィーダーを設備し広くインド・オーストラリア・その周辺諸島の小ロット需要にも対応する体制をとった。
Primal Glassの長期目標は、南アジアで唯一の小びん専門工場に止まらず、薬品・化粧品・香水びんのグローバル市場のリーダーになることである。現在、化粧品びんは生産の80%を輸出しているが、中でもnail polishびんは世界需要の30%を取っていると考えている。
(Glass International Jul/Aug. '08)


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当社は、2百万ポンド(約2.8億円)で透明びん生産を増やす設備投資を行う。1ライン増設・8セクションIS機・最新の検査設備を付して、65トン/日の引き上げを計画している。また、各ラインにイタリアより輸入のパレタイザーを設置する。 生産担当役員は投資の理由は、過去18ヶ月間透明びんは需要が生産を上回っているためと説明している。
(Glass International Oct.'08)


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当社はアラビア投資グループの傘下に入ったが、薬品びん生産の最新設備投資を計画している。このような設備は湾岸地域では最初である。工場はアラブ首長国連邦の工業ゾーンに立地し、本年中の始動を目指している。 グループの投資担当役員は、「薬品びんのグローバルな需要は300億ドル(約2.8兆円)と推定されるが、更に特に途上国において伸張が期待される。我々は、RAK Ghani Glassはこの需要に対して好位置に立地していると考えている」と述べている。
(Glass International Oct.'08)