2009年05月01日

海外情報(2009年5月分)

1. ガラスびん企業 2008年の業績-概して好調


O-I社 第4・四半期は減収・年間では増収

第4・四半期の売上高は17.1億ドル(前年同期比13%減)、通年は78.9億ドル(前年比は4.2%増)であった。通年の純利益は2.5億ドル(前年比16%減)で、値上げ・合理化等の寄与はあったが、アスベスト関連の特別損失の影響が大きかった。
(O-I社ホームページより)

ビールはガラスびんから離れられない - ドイツ

ドイツではビールの容器は依然ガラスびんが支配的である。その90%がガラスびんで売られている。
以前は褐色の標準的なびんが主流であった。現在の傾向は、ユーザーがそれぞれ独自のびんを採用する方向へ向っている。デザイン・彫刻に特色を持たした形状、色などで差別化を図っている。5,000を超える種類のびんが市場に出ている。
(Fevenews May'09-www.glasaktuell.de

Vetropack Austoria社(スイス Vetropack Holdingの子会社)  好調

156.5百万ユーロの売上(前年比11%増)を計上した。オーストリア国内市場ではワイン・ノンリターナブルビールが良く、14億本を出荷し、97.3百万ユーロを売上げた。会社は主に生産・検査設備に投資した。
2009年は売上減少が見込まれるが、2工場で近代化を検討している。現在の雇用者は621名である。
(Feve news Apr.'09- Press Release 09.03.30)

Vidrala社(スペイン最大の製びん会社) 好調

売上高387.2百万ユーロ(前年比9.6%増)、純利益40.6百万ユーロ(前年比5.4%増)を計上した。
(Feve news Apr.'09- www.glassonline.com



2. 増設・買収等のニュース - 主としてガラスびん産業発展途上国から


インド:Hindustan National Glass and Industries社

当社はインド最大の製びん会社。現在、国内に6工場を持ち、2,575トン/日(約90万トン/年相当)を生産し、12%を輸出している。現在2工場で3窯を修繕中である。
当社では、インド市場は来る5年間、2桁の成長があると予測している。生活様式が向上し、処理済食品・飲料・薬品等の市場で需要が増加すると見ている。
国内外で250~300トン/日の設備の取得を考えている。
(Feve news Apr.'09- www.glassonline.com

ポーランド:Can-Pack group(欧州の代表的缶製造企業の一つ)ガラスびんに進出

Oezesze(ポーランド国内)で製びん工場の建設を企画している。設備は3ラインを持つ1窯、年産240~300百万本である。
(Feve news Apr.'09- www.euwid-verpackung.de

モルドバ(旧ユーゴスラビアの中の小国):経済自由地域への進出

(1)トルコのグローバル・ガラス企業、Sisecam社が、この国の経済自由地域に、製びん工場の建設を計画している。投資額45百万ユーロ、建設は2010年スタート、300人雇用の計画である。
(Feve news Apr.'09- www.glassonline.com

(2)イタリア企業Glass Galone Special社が、同地域に製びん工場を計画している。投資額2百万ユーロ、売上4百万ユーロ/年、雇用40人の規模で、生産量の30%は国内向け、残余はロシア、ウクライナ、EU各国向けの計画である。
(Feve news Apr.'09- www.glassonline.com

ロシア:Ekran社(Novosibrisk所在): 新ジュースびん生産

750mlの新ジュースびんを設計、サンプルを配布している。当社は東部ロシア最大の透明びん製造会社である。シベリア・極東の食品会社をターゲットにしている。2009年は生産量を6億本に増加することを計画している。
(Feve news Apr.'09- www.packagingdigest.com)