2011年02月15日

2010年ガラスびんの出荷状況について

2010年ガラスびんの出荷状況 (上段 : 本数(1000本) / 下段 : トン数)

用途 2009年 2010年 前年比(%)
薬品・ドリンク 2,131,656 2,206,758 103.5
214,565 220,766 102.9
化粧品 82,054 75,114 91.5
7,468 6,631 88.8
食料・調味料 1,866,413 1,949,546 104.5
333,356 342,183 102.6
牛乳 110,106 102,969 93.5
18,289 16,808 91.9
清酒1.8リットル 64,494 62,883 97.5
61,447 59,918 97.5
清酒(中・小) 468,705 450,356 96.1
125,439 119,876 95.6
ビール 104,480 96,732 92.6
44,358 41,842 94.3
洋雑酒 363,615 361,560 99.4
145,195 145,090 99.9
飲料 1,395,517 1,421,594 101.9
254,895 259,892 102.0
合計 6,587,040 6,727,512 102.1
1,205,012 1,213,006 100.7

※正会員のみの数字です

<2010年の実績総括について>

日本ガラスびん協会に加盟する、正会員6社の2010年(1月~12月)の出荷実績は、重量で121万3千トン(前年比100.7%)、本数で67億2,751万本(前年比102.1%)でありました。2010年のガラスびん業界は、次の3点に集約されると云っても過言ではありません。
①「食べるらー油」ブーム
② 猛暑効果
③「ハイボール」ブーム
この3点が相まって、2010年は1995年から続いていた、右肩下がり傾向に歯止めを打つこととなりました。そこで、今回はそれらの特筆すべき点を中心に総括致します。

①「食べるらー油」ブーム
「食べるらー油」は2009年の秋に大手メーカーより発売され、メジャーデビュー後、あっと云う間に全国に広がりました。その後、続々と同様の製品が発売され、一気にブームに火が点き、類似の商品があらゆる所から発売されました。代表的な製品は、2010年のヒット商品にもノミネートされ、色々な場面で注目を集めました。ガラスびん需要にも大きく貢献し、「食料びん」のカテゴリーでは、重量で前年比107.8%、本数で110.9%と大きく伸長することとなりました。その他の「食料びん」のカテゴリーも長引く不況のためか、内食化の影響が顕著であり、重量、本数共に前年をクリアーすることとなりました。

②猛暑効果
記録的な猛暑効果により、清涼飲料を中心に、関連するカテゴリーは堅調に推移しました。
ガラスびんもその恩恵に預かり、「飲料びん」のカテゴリーは重量で前年比101.8%、本数で101.6%でありました。ここでのガラスびんの話題は「地サイダー」ブームが挙げられます。当協会では7月~8月の間、㈳全国清涼飲料工業会とコラボレーションし、ネット通販を通じ、「地サイダー」特集を実施した所、色々な商材がある中で、期間中の総合売上3位にランクインするほどの人気となりました。
また、デパートやスーパー等でも特設コーナーを展開するなど、広がりを見せています。
更に、後述する、「ハイボール」ブームの効果もあり、「炭酸水」の需要拡大もこのカテゴリーでは貢献しました。
一方、ドリンク類のカテゴリーにおいても、猛暑効果の恩恵を受け、重量で前年比103.5%、数量で102.9%と伸長することになりました。
また、小びんドリンクでは、最近の通販型の「美容訴求ドリンク」や「健康促進カロリーオフドリンク」なども堅調に推移しました。


③「ハイボール」ブーム
2008年後半からブームとなった、「ハイボール」は、2010年も堅調に推移し、重量で前年比121.5%、数量で118.2%と大幅に伸長しました。一部銘柄の原酒不足の懸念や他容器との競合もありますが「ハイボール人気」は当分、続きそうな勢いであります。


このように2010年はヒット商品の影響や気候条件の好影響を受けましたが、ガラスびんの各カテゴリーを総合的に見ますと、優勝劣敗の傾向が強く、「清酒びん」や「焼酎びん」、「ビールびん」などは、全体のパイが伸びない中で劣勢に推移しました。
また、「牛乳びん」のカテゴリーにおいては、2009年に大手乳業メーカーの容量変更の特需の影響がありましたが、一巡し、2010年は厳しい状況で推移しました。
更に「化粧びん」のカテゴリーにおいては、化粧品メーカーのブランド縮小や低価格路線への移行が進んだこともあり、「高価格帯」と「低価格帯」の二極化傾向が顕著となりました。ガラスびんの「中価格帯」の衰退、「シェア移動」の影響を受け、2010年は厳しい状況で推移しました。

当協会としましては、今後も「広報施策」を中心に、ガラスびんの持つ「特性」や「優位性」を世の中に広く発信することを念頭に積極的な活動を継続してまいります。今後共、ご支援とご協力を賜わりますようお願い申し上げます。