増野杏奈さんの感想文
 東洋ガラス川崎工場の見学で一番印象に残ったのは、大量のガラスびんがあっという間に出来上がるところです。
 炉の中でとかされたガラスが製びん機の上から流れてきます。そして適当な大きさに切断されます。切断されたガラス玉をゴブといい、これがあっという間に製びん機に送られていきます。ドロドロになっているゴブが一瞬で送られるのにとても驚きました。
 ゴブが送られた先には金型があり、ゴブがびんの形になります。何本ものびんが同時に出来上がって、ベルトコンベアーにのせられて流れていきます。
 昔、吹きガラスを作ったことがありますが、熱いガラスのかたまりに息を吹き込んで一つのグラスを作るのにとても時間がかかりました。それに比べて、工場では大量のびんがあっという間に出来上がるのがとても印象的でした。
お母さん、増野真紀子さんからのコメント
 この数年間、小学生の娘と一緒に、浄水場、マヨネーズ工場、新聞社などの様々な場所を見学させていただく機会がありました。そんな中私の印象に残ったのは、機械による自動化が進んだ現代であっても、その工程の様々な段階で人の目によるチェックが欠かせないという点でした。
 今回見学させていただいた東洋ガラス株式会社川崎工場でも、社内開発された最新鋭の品質検査機器を無事通過したびんの最終チェックをしているのは、生身の人間である社員の方でした。その方のすぐ背後に立った私の目には、コンベアー上を次から次に流れてくるガラスびんはどれも不良品ではないように見えました。しかし、この目視検査に携わる方々は、いくつもの検査機器を通り抜けた製品の中から不良品を一瞬で見抜いていらっしゃいました。
 消費者が安心して使用できる製品を作るためには、精密な品質検査機器に加え、機器では見逃されてしまう微細な不良品を発見する人間の力も必要なのだということを、ここでもまた学ぶことができました。東洋ガラス株式会社川崎工場の皆様、本当にありがとうございました。
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