ガラスびんの歴史

ガラスびんの歴史

  • 紀元前3000年頃
    国外

    メソポタミア・エジプトでガラス細工(丸玉、管玉)がつくられる

  • 紀元前1500年頃
    国外

    コア技法によるガラスの器(香油びん)がつくられる
    「容器のはじまり」となる

  • 紀元前100年頃
    国外

    鋳造技法によるガラスの椀や板ガラスの製造

  • 紀元前30年頃
    国外

    吹き技法によるガラス容器の製造

  • 700年頃
    国外

    クラウン法による板ガラスの製造

  • 14~16世紀
    国外

    レンズ(眼鏡)、ガラス鏡、顕微鏡、望遠鏡などが発明

  • 1549年
    国内

    フランシスコ・ザビエルが鹿児島に来訪。時計、眼鏡、遠眼鏡などが贈られる
    びいどろと呼ばれる

  • 1650年頃
    国外

    コルク栓が大量に使えるようになり、ビールびんやワインびんの利用が急速に広がる

  • 1690年
    国外

    アメリカで初のガラスびん工場ができる

  • 1755年
    国内

    播磨屋清兵衛(はりまやのせいべい)が、国内にガラス技術を広める
    和製びいどろと呼ばれる

  • 1791年
    国内

    世界初の合成ソーダ製造法「ルブラン法」発明

  • 1700年代後半
    〜1800年代中頃
    国内

    国内にヨーロッパの高級ガラスがもたらされ、鉛ガラスからソーダ石灰ガラスに代わる
    ギヤマンと呼ばれる

  • 1804年
    国外

    ニコラ・アペールが、ガラスびんの中に食物を入れて密封、加熱殺菌して保存する
    食料貯蔵法を発明

  • 1830年頃
    国内

    びん詰め清酒が出回るようになる

  • 1849年
    国外

    イギリスでガラス玉内蔵びん(ラムネびん)発明

  • 1850年
    国外

    アメリカで連続式ガラス溶解炉完成

  • 1857年
    国外

    「蓄熱式加熱法」の発明。るつぼ窯から連続溶融のタンク炉へ

  • 1863年
    国内

    合成ソーダ灰の新製造法「ソルベー法」発明

  • 1867年
    国外

    「蓄熱室付き連続溶融タンク炉」の開発。現代の溶融炉の基礎となる

  • 1870年頃
    国内

    ビールや洋酒などの輸入が始まり、空きびんをリユースして使うようになる

  • 1876年
    国内

    官営の品川硝子製作所が設立。国内のガラスびんの工業化が始まったが、すぐに閉鎖となる

  • 1885年
    国外

    イギリスでブロー・アンド・ブロー方式製びん機を発明

  • 1889年
    国内

    初の国産ビールがつくられる
    容器はガラスびん

  • 1893年
    国外

    プレス・アンド・ブロー法半自動機で広口びんを製造

  • 1916年
    国内

    アメリカのオーエンス社製自動製びん機の国内導入

  • 1924年
    国外

    アメリカのハートホート社が自動製壜機「IS(Individual section)マシン」を発明

  • 1952年
    国内

    全自動製壜協会設立(現在の日本ガラスびん協会)

  • 1953年
    国内

    軽量法改正により「丸正びん」(一升びん・ビールびん・牛乳びん)が登場

  • 1957年
    国内

    協会名を日本自動製壜協会に改称

  • 1960年
    国内

    自動製壜機「ISマシン」の日本導入

  • 1960年頃
    国内

    スクリュー口を開発

  • 1969年
    国内

    協会名を日本製壜協会に改称

  • 1973年
    国内

    ガラスびんメーカーがびんリサイクルの取り組みを始める

  • 1984年
    国内

    ガラスびんリサイクリング推進連合設立

  • 1986年
    国内

    協会名を日本ガラスびん協会に改称

  • 1991年
    国内

    カレットの使用率が50%を超える
    統一規格リターナブルびん「Rマークびん」が登場しシンボルマークの「Rマーク」を商標登録

  • 1996年
    国内

    ガラスびんリサイクル促進協議会設立(現在のガラスびん3R促進協議会)

  • 1997年
    国内

    容器包装リサイクル法が施行。消費者と市町村と事業者が役割を分担して、
    空きびんの分別収集・リサイクルに取り組むことが義務づけられる

  • 1998年
    国内

    カレットの使用率が70%を超える

  • 2000年
    国内

    「超軽量びん」の定義と算定方式を定め、シンボルマークを商標登録
    「エコロジーボトル」「スーパーエコロジーボトル」の定義を定め、シンボルマークを商標登録
    生協団体で構成する「びん再使用ネットワーク」が超軽量Rマークびんを開発

  • 2001年
    国内

    ガラス産業連合会(前年発足のガラス産業協議会を改称)に加盟

  • 2003年
    国内

    カレットの使用率が90%を超える
    日本ガラスびん協会のシンボルマークを制定

  • 2004年
    国内

    「ガラスびんデザインアワード」はじまる

  • 2007年
    国内

    ガラスびんリサイクル促進協議会が「3Rのためのガラス容器自主設計ガイドライン」を発表し、
    分別排出の基準を公開

  • 2008年
    国内

    リターナブルびん使用におけるCO₂排出量削減試算報告書を作成し説明会を実施

  • 2009年
    国内

    ガラスびんデザインアワードを「ガラスびんアワード」にリニューアル

  • 2014年
    国内

    ガラスびんリサイクル促進協議会がガラスびん3R促進協議会に改称

  • 2021年
    国内

    「ガラスびんSDGs表明」を宣言
    ガラスびん3R促進協議会がびんリユースシステムのライフサイクル分析を実施

  • 2022年
    国内 国外

    協会設立70周年記念誌エシカルパッケージ「ガラスびんSDGs読本」を発行
    国連総会で国際ガラス年が採択

  • 2025年
    国内

    「(自主認定)ガラスびんリサイクルマーク」を制定し運用開始

画像出典:「日本の板ガラス」板硝子協会、「ガラスの博物誌」中近東文化センター 2005  
参照:「ガラスの百科事典」朝倉書店 2007