会長あいさつ

1952年発足の日本ガラスびん協会では、会員会社が一体となり、ガラスびん産業の発展、技術革新、循環型社会の形成へ貢献する3Rや環境問題への対応を推進し、快適で豊かな国民生活の向上に寄与してまいりました。

ガラスびんは4000年の歴史を持ち、我々人類の発展とともに愛され続けてきた容器です。時代や文化が変遷しようとも、我々の生活には欠かすことのできない容器として今日も活躍しており、まさにガラスびんの素材特性が遺憾なく発揮されてきた証と言えます。

さて、ガラスびんを取り巻く市場環境は、利便性と効率を優先する社会構造にあって、他素材容器の台頭や人口減少などの影響もありダウントレンドが続いています。

一方、地球温暖化やプラスチックによる海洋汚染は、近年、様々な形で顕在化しています。世界的にも大きな課題として喫緊の対応が迫られている中、国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)を契機として、企業や団体はもとより社会全体で、持続可能な社会の実現に向けた積極的な取り組みが展開されています。

我々ガラスびん業界も、ガラスびんを通してSDGsの各目標に対し貢献できる内容や項目を取りまとめ、2021年3月に取り組み開始の宣言を行いました。

また、2050年を目標としたカーボンニュートラル宣言を受け、ガラスびん業界として「脱炭素」に向けた具体的な活動を開始することにいたしました。

これらは共に将来を見据えた壮大な取り組みであり、ガラスびん業界を挙げて積極的に取り組んでまいります。

今後とも当協会では、ホームページやSNSなどを通じて広くガラスびんの情報を発信し、皆様にガラスびんへの理解を一層深めていただけるよう、さらなる努力を重ねてまいる所存でございます。

引き続き格別のご支援とご協力を賜わりますようお願い申し上げます。

日本ガラスびん協会 会長