第16回 ガラスびんアワードご挨拶
日本ガラスびん協会の会長を仰せつかっております、石塚硝子の石塚でございます。(石塚会長は、石塚硝子株式会社代表取締役社長執行役員)
ここに、「第16回ガラスびんアワード」を開催できますことは、ひとえに日頃よりお世話になっている、皆様のご協力とご支援の賜物と心より感謝申し上げます。
そして、今回も審査の労をお取りいただきました、リリー・フランキーさん、富永美樹さんには、厚く御礼申し上げます。
さて、ガラスびんアワードは、昨年、創設15年の節目を迎えましたので、改めて本アワードの原点や主旨に理解を深め、未来に向け相応しいアワードを目指すことを目的にリニューアルいたしました。その一端をご紹介させていただきます。
ひとつめは、シンボルロゴデザインの変更です。デザインを検討するにあたり、今回はガラスびん業界関係の皆さんより公募することにしました。応募75点のデザインの中から厳正な審査を経て、新たな幕開けを象徴するロゴデザインが選定されました。同時にポスターも斬新なデザインに刷新し、西暦年表示も審査会開催年(2020年)に変更しました。受賞商品をアピール際には活用する価値と機会が大きく広がったと思います。
ふたつめは、一般消費者の皆さんに審査委員として加入いただくことにしました。エントリー商品は日常生活の中でお使いいただく、ガラスびん商品が中心になりますので、消費者目線に立ち審査することで、消費者の支持を集めた商品評価になればと考え、加入していただくことにしました。
一般審査会では、26名の消費者の方が参加し、お気に入りのガラスびん商品を選抜いただきました。一般審査会で選抜された商品の中から最終審査会により各賞が決定しますので、今回の受賞商品は、一般消費者と審査委員双方の評価を受けた価値ある受賞商品であると思います。
このようなリニューアルを経て、開催された今回のエントリー数は、297エントリー、403本でありました。審査会には、デザイン性、機能性、環境性、オリジナリティーなど、時代を映し出すガラスびんが、その魅力を大いに競いました。高度な加飾技術によりガラスびんをグラフィカルに表現した商品や透明感のあるガラスびん本来の持ち味を活かし、中味をストレートにアピールする商品など今年も新鮮で個性溢れる商品が出揃いました。その中から去る2月5日に最終審査会が開催され、6点の賞と日本ガラスびん協会特別賞2 点が決定しました。本来ですと受賞者の皆様、審査委員、一般審査委員の皆様を交え、授賞式並びに合同懇親会を盛大に開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け中止を余儀なくされました。授賞式を楽しみにされていた皆様には、心よりお詫び申し上げます。受賞会社さんには、略儀ながら担当製びん会社を通じ、表彰状とトロフィーを個別にお届けし、授与させていただきました。
ガラスびん業界も新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、大変厳しい状況が続いていますが、これからも当協会は、加盟会員各社と共に、新しい時代のニーズに応えながら、ガラスびんの持つ「素材価値」、中味を守る「安心・安全」、資源循環をベースとした「環境配慮」をキーワードに、技術の研鑽に励み努力を重ねてまいる所存でございます。
皆様には引き続き、格別のご支援を賜わりますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、この度、受賞された皆様には、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。