ガラスびんアワード

「第22回 ガラスびんアワード2026」授賞式および合同懇親会レポート

2026年3月26日、如水会館にて「第22回ガラスびんアワード2026」授賞式と、合同懇親会が行われました。その模様をお伝えします。

石塚 久継会長より開会の挨拶

 ただいまご紹介をいただきました、日本ガラスびん協会会長の石塚でございます。 まずは、各賞を受賞された皆様、誠におめでとうございます。心よりお慶びを申し上げます。

 また、本日は年度末に近く、何かとお忙しい中とは存じますが、ご来賓としてご出席をいただきました経済産業省の方々をはじめ、このように多くの皆様にご参加をいただきまして誠にありがとうございます。心より厚く御礼を申し上げます。

 今回も審査の労をお取りいただきましたリリー・フランキーさん、富永美樹さん、未来リナさんにはこの場をお借りしまして、改めて御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。

 本日、「第22回ガラスびんアワード2026」の授賞式をこのように開催できますことは、ひとえに日頃よりお世話になっております皆様方のご協力と、ご支援の賜物でございます。日本ガラスびん協会を代表いたしまして、心より感謝を申し上げます。誠にありがとうございます。

 さて、今回のガラスびんアワードのエントリー数は161エントリー、212本でした。昨年は143エントリー、210本でございましたので、昨年を上回るエントリー数となりました。エントリー方法につきましては、インターネットによるお客様からのダイレクトエントリーも行い、効率の良いエントリーができるように、工夫もしております。

 今回のエントリー商品の傾向といたしましては、ガラスびんらしい安定感や安心感のある商品が多く見受けられた一方で、これまでにない色や独創的な形状に目を惹かれるものもございました。色や形によるガラスびん自体の個性を出しつつ、中身の魅力も引き立てる。そんな表現ができるのもガラスびんならではの特徴ではないかなと感じております。

 このようなエントリー商品の中から、先月2月4日にリリー・フランキーさんを審査員長として、富永さん、未来さんのお三方による最終審査会を行い、今回の賞が決定しました。この後は各賞の授与の際に、それぞれの商品を紹介してまいります。受賞者の方々のコメントも含めて、楽しみにしていただければと思います。

 授賞式終了後には合同懇親会もございます。お時間の許す限り、お付き合いをいただければと思います。 ガラスびんの需要は減少傾向という状況ではありますが、日本ガラスびん協会としては、需要の創造を目指して努力を重ねてまいる所存でございます。皆様方におかれましては、引き続きのご支援、ご協力をお願い申し上げまして、簡単ではございますが、開会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

ご来賓代表よりご挨拶

 皆様こんにちは。ただいまご紹介にあずかりました、経済産業省製造産業局生活製品課にて担当企画官を務めております、伊藤と申します。本日は「第22回のガラスびんアワード2026」授賞式の開催を心よりお慶び申し上げます。開会にあたりまして、一言だけご挨拶をさせていただきます。

 まず本日、「第22回ガラスびんアワード2026」の各賞を受賞された皆様、心よりお祝いを申し上げます、おめでとうございます。

ガラスびんという器とそのびんの中に入れる中身が一体となって、商品のコンセプトや伝えたい思いというのが大きく引き立ったことが、今日この受賞につながったと承知しております。関係者の皆様の創意工夫とチャレンジに、心から敬意を表します。

あわせて審査員の皆様、そしてアワードの運営に携わってこられた事務局の皆様のご尽力にも心よりお礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございます。

こちらの会場に到着をして受賞作品を拝見しました。特徴的なデザインの商品のみならず、機能性や新しい素材を活用した、とても興味深い受賞作であるなという風に感じました。特に昔から歴史のあるデザインや、機能と新しいものが両方プレイアップされているところが、とてもガラスびんアワードらしくて素晴らしいなと感じております。

ガラスという素材は、釈迦に説法ではございますが、大切に使えば何度でもリサイクルができる素材でございます。環境配慮という点では、既に多くのガラスびんがリサイクル原料を活用して製造されております。日本ガラスびん協会様を中心に、このリサイクル向上に向けた取り組みを進めていただいております。

 加えて今年度は、日本ガラスびん協会の「ガラスびんリサイクルマーク」の運用も始まりました。このような取り組みを通じて、サステナブルな容器であるガラスびんのことをさらに消費者の方に理解をいただき、資源循環のみならず、例えばCO2の排出削減ですとか、廃棄物の排出抑制、ひいては環境負荷の低減につながることを期待しております。

 最後に一言だけお礼を申し上げます。昨年開催されました大阪・関西万博、世界中の国々から約3000万人の方に足をお運びいただき、大成功とともに閉会いたしました。こちらにいらっしゃる皆様にも、大変なご協力を頂戴しました。本当にどうもありがとうございました。

 そして、来年2027年には、横浜で国際園芸博覧会が開催されます。この園芸というのもまさしく地球に優しい、サステナブルですとか、リサイクラビリティといったところが大きなテーマになってまいります。ぜひこちらに関しても、皆様のご関心をいただけますと大変ありがたく思います。

 最後になりますが、本日ご出席の皆様の益々のご発展とご健勝を祈念いたしまして、私のご挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。

経済産業省 製造産業局 生活製品課 企画官
伊藤 裕美様

受賞企業のスピーチ

最優秀賞

 
ハタ鉱泉株式会社 
HATA PREMIUM

 本日、ガラスびんアワード2026にあたりまして、最優秀賞を受賞ということで、審査員長、審査員の皆様、本日ご参加の皆様にも本当に感謝の気持ちを表します、ありがとうございます。

 そもそも、HATA PREMIUM、オールガラスのびんラムネって何ぞやということですね。ラムネは炭酸飲料の先駆けとして、イギリスで考案され、日本国内には明治20年ぐらいに輸入されました。明治25年にはガラス職人の徳永玉吉さんという人が初めて国産化をしたのですが、当時のラムネはビードロみたいにプープーと一本ずつ吹くような感じで、不揃いな形でした。それが全国に広まり、明治、大正、昭和とオールガラスのびんラムネの黄金期になりました。弊社も、昭和21年に大阪市で私の父親である先代が創業し、当初からオールガラスのびんラムネの製造販売をしております。

ハタ鉱泉株式会社
代表取締役 泰 啓員様

 その後、昭和30〜40年ぐらいから外国飲料がどんどん上陸してまいりました。国内でも大手ビール会社、薬品会社などが、飲料業界に多数参入してまいりまして、今まで行っていた販売店がスーパー、コンビニへと業種が変わり、リターナブルびんのオールガラスのびんラムネは取り扱いができなくなりました。

 さらに、弊社のびんを作っている日本耐酸壜工業株式会社様から、平成元年にオールガラスのびんラムネが無くなり、終了しますという連絡が来たんです。この時点でオールガラスのびんラムネの歴史は途絶えるんですけど、本当に困りました。

 そこで、胴体がガラス、口部がプラスチックの「ワンウェイラムネ」に切り替え、現在では北は北海道から南は沖縄まで、輸出につきましては97ヵ国に輸出をさせていただいて、業績も拡大しております。

 しかし、どうしてもオールガラスのびんラムネ愛着がありまして。私どもは親子3代、本当にラムネばかり製造してきまして、ラムネのおかげで会社も大きくなってきました。大きくなった会社の責務と思い、平成24〜25年頃、日本耐酸壜工業株式会社様に何とかオールガラスのびんラムネを復刻、復活していただけないですかということでお願いに行きました。
 すると、やはり口部の部分が難しく、試作を何回も何回も繰り返して、ようやく昨年、頼み込みに行ってから12年ぐらい経ちましたでしょうか。オールガラスのびんラムネ「HATA PREMIUM」お披露目会を表参道でさせていただきまして、そしてこれから販売しておるところでございます。
 本日の受賞は、何をもってしても日本耐酸壜工業株式会社様の技術力と、熱心さに頭が下がる思いが一番でございます。また審査員長、審査員の方々、そして本日ご参加の皆様に感謝を申し上げまして、今後も日本ガラスびん協会様に微力ながら貢献してまいりたいと存じますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。これで本日の受賞のご挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。

優秀賞

 
株式会社ウェルカム
DEAN DELUCA
フルーツドリンクシリーズ

 ただいま紹介にあずかりました、石塚硝子の林と申します。本日はウェルカム様が都合により欠席のため、いただいたコメントを代読させていただきます。

「この度は第22回ガラスびんアワード2026において、栄えある優秀賞を頂戴し、大変光栄に存じます。本商品のデザインにあたり、ご支援ご協力をいただいた関係者の皆様、そして日頃よりご愛顧いただいているお客様に心より感謝申し上げます。ガラスびんはその美しさや機能性だけでなく、環境への配慮という点でも大きな価値を持っています。私たちは今後もその魅力を最大に引き出し、より多くの方に選ばれる商品作りに取り組んでまいります。
今回の受賞を励みに、さらなる品質向上と新しい挑戦を続けていく所存です。誠にありがとうございました」

代読:石塚硝子株式会社
林 様

優秀賞

 
サントリー株式会社
ジムビーム ハイボール瓶

 本日は栄えある賞をいただきまして誠にありがとうございます。このジムビームハイボール、我々の言葉で「業務店様」と言いますが、居酒屋さんなどで皆で集まって楽しく飲んでいただきたいというジムビームのブランド全体の商品コンセプトがある中、すでに缶のハイボールを発売させていただいておりました。最初の1杯目は、皆さん大体ビールを飲まれると思うんですが、ぜひジムビームを味わっていただきたいという思いで、今回はあえて「ガラスびんの商品化」というところに挑戦いたしました。

 ハイボールという中身は、意外と光に弱いという特性がございます。そこで、中身を保護するためにまずは茶色のびんで設計をしましょうということで始まりました。また、コメントにもいただきましたように、手に取りやすくてそれなりにスタイリッシュに見えるようなびん型はどんなものがいいのかということで、こちらのガラスびんを採用させていただきました。ガラスびんの商品は年々少しずつ減っている中でも、やはり魅力があるもの、価値を伝えられる唯一の容器だというふうに我々は考えております。東洋ガラスさん、ご協力をいただきまして、ありがとうございました。ここにいらっしゃる皆さんとともに、ガラスびんを盛り上げていきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。 本日はどうもありがとうございました。

サントリーホールディングス株式会社
サステナブル開発部 小西 心平様

審査賞

 
堅展実業株式会社
厚岸シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー冬至
厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー立夏
厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー立秋
厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー小寒

 私どもはもともと創業60年強の商社で、ちょうど10年前の2016年から、北海道厚岸町でウイスキー作りを始めました。厚岸町をご存知の方はどれぐらいいらっしゃるかわからないのですが、釧路と根室のちょうど中間ぐらい、非常に東京からは離れているところです。
 日本のウイスキー業界には、100年以上ジャパニーズウイスキーの歴史を紡いでこられた、尊敬すべき先輩や会社がたくさんあります。私どもは新参者ではありますが、ウイスキーを作るにあたって、ジャパニーズウイスキーの歴史を汚すことは許されないと思い、中身のウイスキーについてはもちろん、ガラスびんについても品格のある日本らしさを求めて、10年間歩んでまいりました。

 まだまだだとは思うんですけれども、その努力が審査員の皆様、関係者の皆様に認めていただいたということで、非常に嬉しく思っております。 これからも、このガラスびんを使うことによって、私どもの商品も実物以上によく評価されているという面はあると思いますので、このガラスびんの良さをまた利用させていただきながら、さらに良い商品作りをしてまいりたいと思っております。 本日は本当にありがとうございました。

堅展実業株式会社
代表取締役社長
樋田 恵一様

審査賞

 
Can Water株式会社
EASTBLUE M

 本日はこのような名誉ある賞を賜り、誠にありがとうございます。 私たちは、2022年にチームを結成したばかりの日本酒のスタートアップです。結成以来、私たちが突き詰めて考えてきたのは「日本酒の価値をいかにして現代的に再解釈するか」という問いでした。その一つの答えが、今回評価いただいたハーフアルミ蒸着ボトルです。スタートアップである私たちは、業界の慣習にとらわれず、まだ誰も形にしていない表現に挑戦したいと考えました。

 日本山村硝子様のご協力の下、たどり着いたのは蒸着の厚みをミクロの単位でコントロールする技術です。これによって、金属のストイックな輝き、中身の液体の透明感を両立させることができました。コストは通常のガラスびんの3倍以上かかりましたが、あえてこの仕様にこだわったのは、日本酒が持つ新しい可能性を一切の妥協なく形にしたかったからです。

 そして、私たちが革新を目指したのは、外見だけではありません。中身についても、近年主流となっているすっきりフルーティーな大吟醸とは一線を画しております。私たちが目指したのは、多文化が交差するモダン・ガストロミーの世界で、料理と対等に会話ができる日本酒です。ジャンルの枠を越えて進化する料理に対し、日本酒はどう寄り添えるのか、その思いを胸に、蔵元とともに一から味わいを設計しました。

 外見も本質もどちらも妥協しない。それが私たちのものづくりの原点です。この後、会場にて試飲の機会を設けております。ぜひグラスを手に取り、このボトルが映し出す光の表情とともに、私たちが描いた新しい調和を体験していただければ幸いです。本日はどうもありがとうございました。

Can Water株式会社
CEO 奥田 純也様

審査員賞

 
ACOU SPIRITS株式会社
ACOU RUM Silver
ACOU RUM Aging α FIRST EDITION 2025

 この度は非常に栄誉ある賞をいただきまして、誠にありがとうございます。

当社はまだ創業して、今月でちょうど1年の会社ですが、母体は創業150年の焼酎の蔵元です。なぜこの会社がラム酒を作ったかといいますと、鹿児島の会社で地元の米や芋などの原料を使った焼酎を作っている中で、地元の農業だったり、畜産だったり、伝統工芸品だったりと、いろいろインプットする機会があり、その中で30年ほど前からサトウキビを自然農法で作られている小さな団体に出会いました。

 そこで作る砂糖はとても評判が良くて、オーガニックに近い、安全安心な砂糖です。その製造時にどうしても出てしまう「糖蜜」という副原料が、今にも捨てられそうな状況だと聞きまして、我々の焼酎で培った発酵と蒸留で何か価値あるものにできないかというところで、まだまだ国産のラムは認知が低いのですが、地域の1つの産業になれればなというところで、新たな挑戦として会社を立ち上げました。

 そんな思いの詰まったお酒に、今回素晴らしいデザインと製びんをいただきました関係者の皆様、本当にありがとうございます。今日は試飲できるということですので、ぜひ国産のラム酒を味わっていただければと思います。今日はどうもありがとうございました。

ACOU SPIRITS株式会社 代表取締役社長
大山 陽平様

ガラスびん協会賞

 
雪印メグミルク株式会社
宅配びん商品

 本日はこのような大変名誉のある賞を頂戴いたしまして誠にありがとうございます。
 雪印メグミルクのびん商品は、地域の販売店様がお届けする宅配事業を通じて、多くのお客様に支えていただいております。定期宅配をご利用のお客様の約7割の方に、ガラスびん商品をご愛顧いただき、びんだから続けられる、特別感がある、回収されるので環境に良い、といったお声を日々頂戴し、ガラスびんが健康的な生活習慣づくりに確かに貢献していると実感しております。

 こうした価値を守るために、他社様がガラスびん商品の縮小や撤退を進める中にあっても、私たちはガラスびん商品の継続を決断いたしました。
 今年1月には京都府の池上製造所、3月には千葉県の野田工場において、生産ラインの更新を行い、無事に稼働を開始しております。
 ガラスびん商品はこれまで宅配牛乳を支えてくださる50代、60代以上のお客様に広く親しまれてきましたが、若い世代の皆様にとっては逆に新しい存在ともなります。より幅広い世代に、ガラスびんの魅力を知っていただくために、さまざまな取り組みも進めております。

 例えば昨年10月、若手社員を中心に大阪の梅田駅にて温浴施設をテーマにしたポップアップストアを開催しまして、2日間で1万人以上の方にご来場いただきました。カプセルトイやフォトスポット、展示物などを通じて、幅広い世代の皆様に楽しく、ガラスびん商品の魅力を体験していただき、私たち自身もガラスびん商品の持つ可能性を改めて感じる機会となりました。今後とも、より多くのお客様に、安定的にガラスびん商品をお届けできる体制づくりを進めてまいりたいと思います。

 ガラスびんで飲む牛乳ならではのおいしさに加えて、3Rをはじめとした環境活動についても丁寧にお伝えしながら、ガラスびんを使用した商品の魅力を広く発信していきたいと考えております。引き続き、日本ガラスびん協会の皆様には、変わらぬご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。

雪印メグミルク株式会社
市乳事業部 副部長
鎌田 敦様

ガラスびん協会賞

 
ニッカウヰスキー株式会社
ブラックニッカブランド
(クリア/リッチブレンド/ディープブレンド/スペシャル)

 ニッカウヰスキーは、1934年に朝ドラ『マッサン』のモデルにもなりました、竹鶴政孝が創業した日本のウイスキー会社です。竹鶴政孝の美味しいウイスキーを、日本でもっと多くの人に楽しんでいただきたい。そんな思いを引き継ぎながら生まれたブラックニッカブランド、1956年に誕生して今年70周年を迎えます。
 このタイミングでデザインリニューアルも19年ぶりに施しまして、よりクリアに、より親しみやすく楽しんでいただけるようなデザインというところも目指してまいりました。こういった取り組みをご評価いただいていること、改めて感謝申し上げたいと思います。

 ブラックニッカブランドにとって、ガラスびんは中身の品質を保つためだけではなく、ブランドの価値や歴史を一緒にお届けできる大切な存在です。今年のリニューアル、ぜひいろんな方に楽しんでいただけたらと思っております。一緒にガラスびんの素晴らしさ、そのような文化も発信してまいりますので、引き続きご協力のほど賜りたいと思っております。この度は誠にありがとうございました。

ニッカウヰスキー株式会社
マーケティング部 ブランドマネージャー
大橋 純一様

審査員挨拶

審査員 未来リナさん

 皆さんこんにちは。普段はクリエイターやモデルの活動をさせていただいております、未来リナと申します。この度は昨年に引き続き、本当に素敵なガラスびんアワードにて審査員という貴重な役割を務めさせていただけたこと、心より光栄に思います。
 そして何よりも今回受賞された皆様、心よりおめでとうございます。今回の審査会は、私にとって2回目の審査でした。昨年よりもより彩り豊かなガラスびんの商品が多く、キャップやラベル、ガラスびんの手触りなど、とても細やかな部分へのデザインのこだわりが感じられました。

 そして、そのガラスびん一つひとつには、それぞれ異なる個性やオーラ、機能性があって、現代ではよく「多様性」という言葉が幅広く使われておりますが、まさにガラスびんの世界の中でもその多様性を感じられるような、ちょっと時代を遡って懐かしいなって私自身も思うようなデザインがあれば、近未来を感じさせてくれるようなデザインもあって、本当にいろいろな意味での多様性が感じられました。

 これからも、こんなガラスびんの魅力であったり、何よりも私たちの地球の未来にとってはサステナブルパッケージでもあるという点が、もっともっと皆さんの素敵なガラスびんの商品を通して、世の中の人々に知れ渡ってほしいなと改めて思いました。改めまして、この度受賞された皆様、心よりおめでとうございます。

審査員 富永美樹さん

 皆様、本日は誠に受賞おめでとうございます。 私も10年くらいかな、審査員をやらせていただいているんですけれども、今年も、リナちゃんがおっしゃった通り多様なラインナップでした。審査って、日本ガラスびん協会さんのビルの地下にある、広いスペースでやるんですけれども「準備できました、お願いします」と言われて会場に入っていきます。ガラスびんが並んでます。 すると、「おっ!」と目が行くものはいくつかあるんです。

 今回富永美樹賞に選ばせていただいたこちら、もう会場に入った瞬間から目が行ってしまう。ひと際存在感を放っておりました。「……光っているよ!」と。審査の過程では、他にもいろいろな素晴らしい商品があるので迷うのですが、やっぱりこのひと目見たときの存在感が「第一印象から決めてました」というところで、今回選ばせていただいたんですが、「さあこれを作ったのはどんな人なんだろう?」ってやっぱり思いました。

 ガラスびんに入っているものって、どんな方が作ったんだろう、どうしてこの形にしたんだろう、なんでこのラベルにしたんだろう、なんでこの色にしたんだろう……、となんかこう想像力をかきたてられますよね。
 他容器に入っている商品を見ても、そういう思いにはならないんですよね。そこにイマジネーションは生まれないというか。それで今回、第一印象もありましたが、どんな人が作っているんだろう!っていう、商品とそれを作っている人たちにも興味を惹かれるということで、富永美樹賞を選びました。授賞式、すごく楽しみにしていました。
 そして商品を作った企業の方にお会いして、やっぱり「ほほーう!」となりました。着ていらっしゃるお洋服もとても個性的。やっぱりこういう方がこういったものを作るのか、とすごく思いました。
 他の商品もそうです。それぞれに素敵なところがあり、飲み口までガラスのラムネびん、久しぶりに見ました。昭和世代には嬉しい。ジムビームも細くて素敵で、どれもこれもストーリーがあるんだろうなって思わせる。やっぱり牛乳とかはガラスびんで飲みたいし、っていうものを今回もすごく感じました。

 私、東京でアナウンスの仕事をして、週末は山梨の富士山の麓にいます。もともとガーデニングが好きだったので、 地元の仲間とお庭・外構のデザイン施工をする会社をやっています。そこではグリーンショップも運営していまして、皆さん春になると観葉植物を買いに来ます。自分の愛する植物を、例えば植え替えする時は、プラスチックのまま置きたくないから、鉢カバーを買うんですけれども、皆さん陶器のものや、テラコッタの素焼きのものをが選ばれます。プラスチックの鉢も置いてあるんですよ。プラスチックの鉢のほうが安い。けれども、それを選ぶ人はほとんどいません。1割も多分いない。それに私は驚きました。 

 自分の愛するものを素敵なものに入れたい。自分が魂込めて一生懸命考えて生み出したものをガラスびんに入れたい。共通するんだなと思いました。
 なので、ガラスびんに入っていることで、より私たち消費者も興味をそそられる。作った人もガラスびんに入れることで、消費者からより興味を持って見てもらえる。素敵なものは素敵なものに入っていてほしい。そしてそれが、環境にもいいっていう。

 良い循環で人々の生活や環境、地球を回せていければいいなと思うので、これからもガラスびんを応援したいと思ってますし、ガラスびんを使った商品を作ってくださる皆様を、心から尊敬し、応援したいと思っています。本日はありがとうございました。

審査員長総評 審査員長 リリー・フランキー さん

 皆さん、今日は本当にようこそいらっしゃいました。 僕も20年近く審査員をやらせていただく中で、このガラスびんというものが、昔は当たり前のように生活にあったのに、いつしか高級なものとして扱われるようにもなってきていて。景気や人の趣向をすごく表すものでもあります。
 今年のグランプリ、僕はこちらのジムビームを推していたんですね。なんでかというと、普通こういうソーダで割っているお酒って缶に入りがちですが、缶に入っているお酒ってやっぱり高級感が損なわれるというか、テーブルに置くには値しないというんでしょうか。

でも、この500mlびんに入っていれば、手酌しながらテーブルに置いてても見栄えが良いし、保冷性も良い。このままアイスピッチャーにも入れられますし。
そうしたら、審査員の女性陣がラムネのびんに対して「本当に美しい」とおっしゃっていて。僕みたいな年齢になると「このラムネのびん、懐かしいね」で終わってた。ところが、なかなかそうじゃないみたいな。いろいろ議論の末、グランプリはこちらになりました。

 そして、こちらのMと書かれた紫色のびん。料理にも負けないような高級酒が入っているから、パーティーにも合いそうです。
 それから、僕の個人的な性ですが、厚岸さん。こちらの蒸留所を見学させていただいたこともあって、すごく好きな蒸留所なんですけども、厚岸さんはガラスびんで遊ぶというよりも、安定した良いガラスびんに入れている。毎回本当にグラフィックが素晴らしいんですよね。季節を、このイラストとデザインで組むんだと意気込みが感じられます。

今日は、サントリーさんもニッカさんもいらっしゃっていますが、この何年かで新興の蒸留所がたくさんできまして。でもウイスキーバブルも天井をとは思います。
 この10年ウイスキー好きとしては一番気になるのが、3年以上経ってない蒸留所が、自分のところでちょっと蒸留したものを、スコットランドで買ってきた樽と混ぜて「とにかく筆書きで土地名を書いておけばいいんだブーム」っていうのがあったんですね。それはもう、歌舞伎町でも中洲でもなんでもいいから、漢字で書いておけば売れるって。昨年7ヵ国ぐらい海外に行ったんですが、海外のバーや酒屋さんに行くと、そういうものがあるんですよ。海外の方には「筆書き=ジャパニーズ」みたいな錯覚をしてもらいたくないというか。やっぱり、厚岸さんのように、中身を着実に作っておられるところだからこそ、そこに敬意を評して、賞をもらっていただきたいなと思いました。

全般的には世の中の動向や状況を反映したものが多く、ゴージャスでセクシーな世界観があったり、最優秀商品のように温故知新というか、原点回帰して無垢な状態に戻そうみたいな、新しい動きも出てきたりしていると思います。

 今日は皆さん、遠路よりお越しいただきましてありがとうございます。このアワードも20年を超えました。知らないうちに、日本のガラスびん会社の社長とはだいたい友達になりました(笑)

 25年、30年と続きますように、皆様のご愛顧をよろしくお願いいたします。今日はありがとうございました。

合同懇親会

長谷川副会長より乾杯の発声

 皆さん、こんばんは。今ご紹介にあずかりました、第一硝子の長谷川でございます。副会長を仰せつかっていますが、多分唯一の出番だと思って頑張ります。

 本日は「第22回ガラスびんアワード2026」の授賞式ご出席くださいまして、誠にありがとうございました。そして受賞企業及び関係者の皆様、誠におめでとうございます。授賞式も盛大に今年も終了することができました。審査員の皆様、お疲れ様でございました。協会を代表して御礼を申し上げます。ありがとうございました。

 さて皆様、お楽しみの懇親会の時間ですけれども、少しだけお話をさせていただきます。皆様ご承知のように、日本ガラスびん協会としては、ガラスびん需要拡大のため長年にわたり色々な施策を行ってまいりました。しかしながら需要拡大が難しく、数年前にはひとつの営業的節目とみていた出荷トン数100万トンを割り込み、昨年は80万トンを割り込む数字になっていることに、我々は目を背けてはいけないと思っております。需要拡大のために過去を振り返り、今できる最大限の施策を適切に行うことが重要と考えております。ここにご参集の皆様の積極的な関わりが必要だと思いますので、どうか今後ともよろしくお願い申し上げます。

 本日お集まりの皆様のご健勝を祈念し、私のご挨拶とさせていただき、乾杯の音頭を取らせていただきます。それでは皆様、ご唱和をお願いいたします。それでは皆様のご繁栄を祈念しまして、乾杯いたします。乾杯。どうもありがとうございました。

第一硝子株式会社
代表取締役社長
長谷川 雅之 

ガラスびんフォーラム 出井会長より中締めのご挨拶

 ただいまご紹介にあずかりました、ガラスびんフォーラム会長を務めさせていただいております出井です。本日はご多用中のところ、「第22回ガラスびんアワード2026」授賞式及び合同懇親会にご出席いただき誠にありがとうございます。また長い時間にわたり、お付き合いいただきましたことを改めて深く御礼申し上げます。そして受賞された皆様、本当におめでとうございます。

 日本ガラスびん協会のホームページによりますと、ガラス容器は紀元前1500年、つまり今から3500年前から使われているようです。その長い歴史を持っていながら、本日の受賞商品を拝見いたしますと、まだまだガラスびんには可能性があるんだなと深く思いました。

 一つひとつに、皆様のたゆまぬ努力とガラスびんに対する深い愛情を感じずにはいられません。そういった中で、審査員の皆様におきましては、大変なご苦労ではなく、大変楽しく審査されていたと伺っております。

 さてSDGsという言葉が生まれて何年経つか、皆さんご存知でしょうか。実は2015年の国連会議で採択されたんですね。ということは、まだ10年ちょっとしか経っておりません。
ガラスびんは10年どころの歴史ではなく、まさに長い間エコを体現しております「サステナビリティの元祖」でございます。天然素材を使用し、繰り返し資源として循環するガラスびんは、あらゆる分野でこれからもますます求められていくものと確信しております。
 本日、この場にお集まりいただいた皆さんは、まさにその最前線におられる皆さんです。
 今回のガラスびんアワードが、いろんな仕事のアイデアや励ましになったとすれば、これ以上の幸せはございません。以上、簡単ではございますが、中締めの挨拶とさせていただきます。

興亜硝子株式会社
代表取締役社長
出井 大也様