2011 最終審査会レポート

2月15日、都内某所にて「ガラスびんアワード2011」の審査会が行われました。その年を代表する商品を選ぶ、「ガラスびんアワード」も、今回で8回目を迎えました。審査委員長のリリー・フランキー氏、審査委員の根本美緒氏のもと、生活に心地よさと元気をはこぶ、すばらしい商品が、厳正な審査の上、選ばれました。

「ガラスびんアワード」各賞 受賞作品決定!


2月15日の最終審査会での、厳正な審査の結果、以下の各商品がそれぞれの賞を、受賞されました。

受賞作品一覧

宝焼酎<JAPAN>

宝酒造株式会社(ガラスびん/石塚硝子株式会社)

「ガラスびんの透明感を生かしつつ、日本の伝統美をイメージさせるデザイン性に優れ、復興に向かって進む今の日本を元気づける象徴になるような商品」であると評価をいただき、選出されました。

アヲハタ55ジャム(大容量タイプ)

アヲハタ株式会社(ガラスびん/東洋ガラス株式会社)

「軽量化に加え、点字を入れたりキャップを開けやすく工夫するなど、消費者目線に立って、継続して使いやすさを考えているところが、中身だけではない作り手のこだわりを感じる商品」であるとの評価をいただき、選出されました。

ミツカン穀物酢、ミツカン米酢

株式会社ミツカン(ガラスびん/東洋ガラス株式会社、日本山村硝子株式会社)

「伝統的なデザインへのこだわりを残しつつ軽量化を実現し続けている努力が、主婦が身近に使う調味料の中にも発揮されている商品」であるとの評価をいただき、選出されました。

トリス<エクストラ>700ml

サントリー酒類株式会社(ガラスびん/日本山村硝子株式会社)

「ガラスびんの持つ強さと誠実さ、高級感の中にもかわいらしさを感じるデザインで、中身だけに終わらぬていねいな仕上げの中にも、消費者より長く愛されていることが判る優れた商品」であるとの評価をいただき、選出されました。

極上<宝焼酎>700ml

宝酒造株式会社(ガラスびん/日本山村硝子株式会社)

「焼酎のイメージを覆す新しいデザインでありつつ、長く愛される焼酎の中にも、ガラスびんの持つ高級感が感じられ、誠実に作られていることがうかがえる商品」との評価をいただき、選出されました。

AJINOMOTOごま油340gシリーズ

株式会社J-オイルミルズ(ガラスびん/東洋ガラス株式会社)

「ごま油ならではの香りを保持しつつ、本来の味を維持するというガラスびんの特性を最大限に生かしている点に加え、持ちやすさに配慮した商品」であるとの評価をいただき、選出されました。

ワンカップ大関

大関株式会社(ガラスびん/石塚硝子株式会社、東洋ガラス株式会社、日本山村硝子株式会社)

ワンカップ大関は、1964年(昭和39年)に発売以来、「カップ酒」におけるパイオニアとして、販売本数30億本以上を誇る国民的ロングセラー商品となっております。長年に渡るガラスびんのご愛用に感謝を込めまして、選出させていただきました。

磯自慢・大瓶小瓶

磯じまん株式会社 (ガラスびん/第一硝子株式会社、東洋ガラス株式会社)

磯じまんの磯じまん株式会社は、1926年(大正15)に創業されました。長年に渡りガラスびんをご愛用いただくと共に、自社のホームページや新聞広告の中で、ガラスびん容器の特長や使用するこだわりを継続して啓発いただいております。また、ガラスびんに「点字」を取り入れ、使いやすいガラスびん商品を世に出していただいております。長年におけるガラスびんのご愛用とガラスびん普及活動に感謝を込めまして、選出させていただきました。

総評

今回は、大手メーカーの商品が受賞になりました。長年愛され続ける商品でも、常に新しいことにチャレンジされており、たとえお求めやすい商品のパッケージデザインにも手を抜かずにがんばっている企業姿勢に、ていねいなモノづくりの心を感じました。また、元気な日本を取り戻す象徴となるような「テンションの高い」商品を最優秀賞に選ぶこともできました。多くの応募があった中で、特にデザインの持っている強さ、誠実さ・気概を感じる商品を中心に選ばせていただきました。

審査

リリー・フランキー 審査委員長
 1963年福岡県生まれ。武蔵野美術大学卒業。イラストのほか、文筆、写真、デザイン、作詞・作曲、構成・演出、俳優など幅広い分野で活動。おもな著書に、「誰も知らない名言集」、「美女と野球」、日本映画についてのコラムをまとめた「日本のみなさんさようなら」などがあり、05年に扶桑社から発売された長編小説「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」は06年本屋大賞を受賞、220万部を超すベストセラーとなった。また初のオリジナル絵本「おでんくん」は老若男女問わず熱烈な支持を集めている。最新作は「エコラム」。俳優としては、映画「ぐるりのこと。」でブルーリボン賞などを受賞している。

小黒 一三 審査委員
 1979年2月10日東京・佃島出身。慶應義塾大学経済学部島田晴雄ゼミで環境経済学を学ぶ。東北放送でアナウンサーを経て、現在はフリーキャスター・気象予報士として活躍し、TBS系「週刊!健康カレンダー カラダのキモチ」、「ごごネタ!クックTV」などの番組に出演中。また、これまでに環境省が主催する『容器包装廃棄物排出抑制推進委員(3R推進マイスター)』をはじめ、『地球いきもの応援団』、『チャレンジ25キャンペーン応援団』に就任している。