第12回 最終審査会レポート

第12回ガラスびんアワード 受賞商品、決定。

 本年でガラスびんアワードは12回目を迎えました。
 今年はアワード史上、過去最高のエントリー数となりました。その中からガラスびんの創意と工夫に溢れた素晴らしい商品が選ばれました。

 『ガラスびん』は、「見た目」、「手触り」、「口あたり」から「おいしさ」を感じさせてくれ、暮らしに「快適さ」、心や体に「豊かさ」を与えてくれます。さらに、ガラスは天然素材であり、繰り返し何度でもガラスに生まれ変わります。このことから、3R(リデュース、リユース、リサイクル)に最も適した素材として親しまれ、永年にわたり地球環境にやさしい容器として使われ続けているのが「ガラスびん」です。

 これからも、日本ガラスびん協会は、ガラスの持つ特性や機能はもちろんのこと、人々の感性に呼びかけた「ガラスびん」らしさをアピールし、「ガラスびんのある、快適で豊かな生活」をテーマに活動してまいります。

受賞作品一覧

最優秀賞

フラワー・パフュームド ハンドウォッシュ ローズ/ジャスミン/ミモザ

玉の肌石鹸株式会社
ガラスびん/大商硝子株式会社

 「生活空間に溶け込むユニセックスなデザインは、インテリアとしてもスタイリッシュでありながら持ちやすく機能性に優れている。ガラスびんの持つ美しさ・安定感・耐久性も加わったことで更に魅力が増し、長く使い続けたいと思わせる商品」という点が評価され、最優秀賞に選出されました。

機能優秀賞

きくちピクルス

有限会社七城町特産品センター
ガラスびん/株式会社山村製壜所

 「ガラスびんの両端についている突起は手になじみ開けやすく、色鮮やかな野菜が映えるデザインも印象的。背面に計量目盛りの彫刻が施されたことにより、ガラスびんのリユースを意識した機能性と実用性に優れた商品」という点が評価され、機能優秀賞に選出されました。

環境優秀賞

3社共通ビール中びん(丸正びん)

アサヒビール株式会社
サッポロビール株式会社
サントリービール株式会社

ガラスびん/石塚硝子株式会社、日本山村硝子株式会社、
東洋ガラス株式会社

 「ビールメーカー3社で使用している共通ビール中びんを軽量化し、共同でCO2排出量の削減を実現。胴部に凹みを設け、ラベルの擦り傷を防止する機能を付け加えるなど、ガラスびんを進化させた。これらの企業を越えた取組みは社会的な意義が大きい商品」という点が評価され、環境優秀賞に選出されました。

※丸正びんとは、計量法に基づく「丸正マーク(※)」と「内容量」が表示されたガラスびんのことで、優れた品質管理の下で製造されているので、内容量を体積ではなくびんの底面からの高さで計量することが認められています。

デザイン優秀賞

EXVオリーブオイル オレンジフレーバー

Tre cipressi(株式会社 BOSCHETTO)
ガラスびん/日本精工硝子株式会社

 「テーブルウェアとして食卓に華を添えるハート型の形状はデザイン性に優れ手になじみ持ちやすく機能的。中味の量り売りにも対応し、環境にも配慮するなど新たな発想によりガラスびんの可能性を追求した商品」という点が評価され、デザイン優秀賞に選出されました。

審査員優秀賞 リリー・フランキー賞

NORTH FARM STOCK 北海道キャロット・ラペ/北海道ベジ・マリネ

株式会社 白亜ダイシン
ガラスびん/東洋ガラス株式会社

 「中味の野菜の色彩と具材の表情がダイレクトに伝わってくる、洗練されたデザイン。ガラスびんの内側の凹凸を少なくした形状は、中味を取り出しやすく工夫が施された商品」という点が評価され、リリー・フランキー賞に選出されました。

審査員優秀賞 富永美樹賞

さしみ醤油

大月醤油醸造場
ガラスびん/株式会社山村製壜所

 「丸みを帯びた可愛らしいデザインが手になじみ、醤油差しとして使いやすく、重心が低く安定していることから、テーブルユースにも適している。ガラスびんの形状が中味の色をより際立たせ、いっそうおいしそうに見え、食卓をスタイリッシュに彩る商品。」という点が評価され、富永美樹賞に選出されました。

日本ガラスびん協会特別賞

薬用養命酒

養命酒製造株式会社
ガラスびん/日本山村硝子株式会社、東洋ガラス株式会社

 養命酒は400年以上の歴史を持ち日本を代表する薬酒として、揺るぎない地位を確立されました。大正14年(1925年)からはガラスびん入り商品として全国で販売を開始され、仕込み甕をモチーフにしたボトルで、今でも多くの方々に愛され続けています。この長きに亘る、ガラスびんへのご愛顧に感謝を込め、日本ガラスびん協会特別賞に選定させていただきました。

日本ガラスびん協会特別賞

松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒

宝酒造株式会社
ガラスびん/東洋ガラス株式会社、石塚硝子株式会社

 スパークリング清酒は、日本酒の新しい飲み方提案として、女性や若い方々を中心に人気を博しています。さらに本商品の発売により「スパークリング清酒」が一般にも広がりました。需要拡大とガラスびんの利用促進に貢献いただいた商品として、日本ガラスびん協会特別賞に選定させていただきました。

審査

リリー・フランキー 審査委員長
 イラストやデザインのほか、文筆、写真、作詞・作曲、俳優など、多分野で活動。
初の長編小説『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』は2006年本屋大賞を受賞し220万部を超え、絵本『おでんくん』はアニメ化。
音楽活動では、総合プロデュースした藤田恵美「花束と猫」(ポニーキャニオン)が「第54回 輝く!日本レコード大賞」において優秀アルバム賞を受賞。
俳優としては、映画『ぐるりのこと。』でブルーリボン賞新人賞を受賞。最近の出演作『凶悪』(13/監督:白石和彌)『そして父になる』(13/監督:是枝裕和)では、第37回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞(『そして父になる』)優秀助演男優賞(『凶悪』)ほか多数の映画賞を受賞。

コメント
 今年は「進化する機能」と「洗練されたデザイン」の双方を兼ね備えたガラスびんを多く見せていただきました。
 製造技術の進歩により耐久性が向上し、かつ軽量化も進むことにより、ガラスびんを外に持ち出したくなるなど、ライフスタイルの意識変革を与えるような商品が生まれて来ていると感じました。世の中の潮流とマッチし、ガラスびんの特性を表現した、魅力あるガラスびん入り商品が来年も数多く出てくることを予感し大いに期待しています。

富永美樹 審査委員
 1970年千葉県生まれ。
東京外国語大学スペイン語科卒業。94年にアナウンサーとしてフジテレビジョン入社。「笑っていいとも!」や「めざましテレビ」などの人気番組を担当。
98年10月、シャ乱Qのドラムス・まこととの結婚を機にフジテレビを退社。
現在、FM NACK5「服部幸應WELL TASTE」にレギュラー出演中。夫婦共にアウトドアが大好きで、時間が出来ると2人で、キャンプや自転車等を楽しんでいる。

コメント
 今回はデザイン性の中にも生活シーンを意識し、考え抜かれた機能性に富んだガラスびんが美しく映りました。審査の過程で自然とそのような商品に目が向き、その商品の背景やガラスびんに求める、役割のようなものを考えながら、見させていただきました。また、それは今の時代を生きる私たちが求めているものかもしれないと感じました。今年もワクワクさせていただきありがとうございました。