第14回 最終審査会レポート

ガラスびんアワード2017 受賞商品


おかげさまでガラスびんアワードは14回目を迎えました。
3年連続で過去最高のエントリー数となり、皆さまからの本アワードへの関心の高まりを嬉しく感じております。
昨年より消費者の趣向の変化やガラスびん商品の多様化へ対応するために、審査基準を刷新し表彰カテゴリーのリニューアルを行いました。この背景を受け、今年もトレンドを捉え、新しいチャレンジにあふれた商品が選ばれました。
これからも、日本ガラスびん協会は、新しい時代のニーズに応えながら、「ガラスびんのある、快適で豊かな生活」をテーマに活動してまいります。

受賞商品一覧

最優秀賞

久保田 雪峰

朝日酒造株式会社
ガラスびん:石塚硝子株式会社

「ブラックを基調とした加飾によりプレミアム感を演出。ガラスびん全体をひとつの作品として仕上げていることで、ブランドがより引きたてられている。総合的にもバランスの妙が際立つ商品。」という点が評価され最優秀賞に選出されました。

優秀賞

ファーストエッセンス ジン

アルケミエ 辰巳蒸留所
ガラスびん:日本耐酸壜工業株式会社

「ジンの歴史的な背景や製法への拘りをシンプルなガラスびんにより表現。これまでの常識を覆す発想から生まれた商品は、ガラスびんに新たな息吹を与え、商品を通して会話が弾んでいく様子を連想させる。チャレンジングな姿勢がみなぎる商品。」という点が評価され、優秀賞に選出されました。

優秀賞

NEXT5 THE HARVEST 2017

福禄寿酒造株式会社
ガラスびん:株式会社山村製壜所

「造り手の酒造りに対する想いをガラスびんの中で表現。精米歩合を模した米のひと粒ひと粒がガラスびんを通して光り輝き、酒として生まれ変わり注がれるまでのプロセスが、1本のガラスびんで見事に描かれた商品。」という点が評価され、優秀賞に選出されました。

機能・環境賞

キリンビール
最軽量ビール中びん(丸正びん)

キリン株式会社 / キリンビール株式会社
ガラスびん:日本山村硝子株式会社

「国内最軽量(380g)となるビール中びんは、バックヤードの作業負担と環境面に配慮されている。よりスマートになったデザインは根強いびんビールファンを納得させ、飲んでみたいと思わせる商品。」という点が評価され、機能・環境賞に選出されました。

リリー・フランキー賞

ウェッジウッド アイスドリンクセット

フィスカース ジャパン株式会社
ガラスびん:東洋ガラス株式会社

ウェッジウッドのロゴマークとガラスびんの絶妙なバランスがエレガントで格調高さを演出する商品として仕上げられている。ガラスびんならではの高級感と気品から、贈り手への配慮と想いを感じさせる商品。」という点が評価され、リリー・フランキー賞に選出されました。

富永美樹賞

はちみつDAYS

株式会社秋田屋本店
ガラスびん:日本山村硝子株式会社

「茶道具の『尻張型』をガラスびんに応用した形状は、内側の段差をなくし、中味を最後まで楽しめる。美しい曲線を描いたデザインが、食卓に優しさや温もりを演出してくれる。機能とデザインが融合した愛用してみたい商品。」という点が評価され、富永美樹賞に選出されました。

ガラスびん協会特別賞

ポッカレモン100

ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
ガラスびん:石塚硝子株式会社/東洋ガラス株式会社/
日本山村硝子株式会社

発売当初よりガラスびんを採用いただき、レモン果汁の市場をリードされてきました。現在は「エコロジーボトル」や「点字」の刻印などガラスびんを通して、社会的にも意義のある取組みを積極的に展開されています。また、ホームページではパッケージへのこだわりを伝え、ガラスびんの魅力の啓発に努めていただいております。
これらの取組みと日頃からのガラスびんへのご愛顧に感謝を込め、日本ガラスびん協会特別賞に選定させていただきました。

ガラスびん協会特別賞

大島椿

株式会社大島椿本舗
ガラスびん:日本耐酸壜工業株式会社

「大島椿」は、椿油の老舗ブランドとして、確固たる地位を確立されました。
創業当時より「大島椿」の刻印がガラスびんに施され、高品質の証となっています。視認性の高いボトルデザインと中味を守る素材特性が相まって、今でも多くのファンを魅了しています。これらの取組みと日頃からのガラスびんへのご愛顧に感謝を込め、日本ガラスびん協会特別賞に選定させていただきました。

審査

リリー・フランキー 審査委員長
 イラストやデザインのほか、文筆、写真、作詞・作曲、俳優など、多分野で活動。
初の長編小説『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』は2006年本屋大賞を受賞し220万部を超え、絵本『おでんくん』はアニメ化。
音楽活動では、総合プロデュースした藤田恵美「花束と猫」(ポニーキャニオン)が「第54回 輝く!日本レコード大賞」において優秀アルバム賞を受賞。
俳優としては、映画『ぐるりのこと。』でブルーリボン賞新人賞を受賞。最近の出演作『凶悪』(13/監督:白石和彌)『そして父になる』(13/監督:是枝裕和)では、第37回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞(『そして父になる』)優秀助演男優賞(『凶悪』)ほか多数の映画賞を受賞。

コメント
これまで確立されてきたブランド・商品が改めてガラスびんと向き合い、新たな付加価値を生みだしている商品が印象に残りました。そんな様々なチャレンジを受け止め、昇華してゆく、ガラスびんの懐の広さを感じました。時代の活況を反映した商品が多く、来年への期待が今から膨らんでいます。どうもありがとうございました。

富永美樹 審査委員
 1970年千葉県生まれ。
東京外国語大学スペイン語科卒業。94年にアナウンサーとしてフジテレビジョン入社。「笑っていいとも!」や「めざましテレビ」などの人気番組を担当。
98年10月、シャ乱Qのドラムス・まこととの結婚を機にフジテレビを退社。
現在、FM NACK5「服部幸應WELL TASTE」にレギュラー出演中。発酵マイスターの資格を取得し、本を発行する。現在はこの資格を生かした番組やクイズ番組で活躍している。

コメント
ガラスびんの機能性、高級感が取り入れられた商品がたくさんあったと思います。特に受賞商品は、人に贈りたい、もらいたい、と感じさせてくれる商品ばかりでした。人と人を繋ぐ媒体としてのガラスびんの可能性をますます実感しました。今年もありがとうございました。