第16回 最終審査会レポート
ガラスびんアワード2020 受賞商品
第16回目を迎えシンボルロゴも刷新しました。令和初のガラスびんアワード。
今年は昨年を上回る300近いエントリーをいただき、多彩な表情のガラスびんがその魅力を競い合いました。今回より消費者である一般審査員も加わり、より幅の広い視点からの審査を実現。ガラスびんならではの魅力を備えた商品が選考されました。
ガラスびんの製造技術、加工技術が進化する中、ガラス本来の美しさに加えて、グラフィカルな演出が施され、より個性あふれるガラスびんが数多く登場しています。中味をしっかり守りさらに中味を際立たせるガラスびんは、暮らしに「快適さ」と「豊かさ」を与える素晴らしい容器です。
これから先も日本ガラスびん協会は、新しい時代の幕開けと共に輝くガラスびんを応援してまいります。
受賞商品一覧
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香の森
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養命酒製造株式会社
ガラスびん:日本山村硝子株式会社
「見た瞬間に透き通った森が広がってくる美しい印象。四角い底部から上に向かって円形に変化するボトル形状、枝をモチーフにした彫刻、山の稜線を型抜きしたラベルと木製のキャップが相まって、ガラスびんの可能性が出し尽くされた商品。」という点が評価され、最優秀賞に選出されました。
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京屋 雫ル
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京屋酒造有限会社
ガラスびん:株式会社 山村製壜所
「雫をかたどったやわらかいガラスの曲線は、見る人を豊かな気分にさせてくれる。甕(かめ)を思わせる透明なガラスびんに柄杓が入る様は、意外性があって、とても興味深い。蓋も自然素材のコルクを使い、全体にこだわり抜いたデザイン性の高い商品。」という点が評価され、優秀賞に選出されました。
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ディアボーテ プレミアムトリートメントオイル(サラサラ)
ディアボーテ プレミアムトリートメントオイル(モイスト)
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クラシエ ホームプロダクツ株式会社
興亜硝子株式会社
「ガラスびんに入っていることで高級感やスペシャル感が漂い、女性心がそそられる。可愛らしい形状で手にフィットし持ちやすく、バッグに入れて持ち歩きやすい。見た目も美しくウキウキ楽しく使える商品。」という点が評価され、優秀賞に選出されました。
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ちえびじん レモンティーリキュール 720ml
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有限会社 中野酒造
ガラスびん:日本山村硝子株式会社
「持った瞬間の予想を超える軽さは、中味の重さしか感じないような不思議な感覚にさせる。軽量化とシンプルなシルエットのガラスびんに、レモンの輪切りを表現したラベルと黄金色の中身が相まって、機能的な美しさを感じる商品。」という点が評価され、機能・環境賞に選出されました。
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橘花 KIKKA GIN
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油長酒造株式会社
ガラスびん:大商硝子株式会社
「白磁器と見間違う美しい白色のボトルが、ガラスびんであることを広く知ってほしい。特殊インクの効果によりどれ一つとして同じ仕上がりになっていない、スペシャルな手作り感が漂うデザインの商品。」という点が評価され、リリー・フランキー賞に選出されました。
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大吟醸古酒 白鷹 長期熟成十五年
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白鷹株式会社
ガラスびん:日本山村硝子株式会社
「ガラスびんにくすみのある白いコーティングが施され、和紙ラベルに金文字でロゴデザイン。その上部に黄金色の古酒が映し出されている。まさに日本古来の色使いが全体に広がり、中味の美味しさが引き出されている商品。」という点が評価され、富永美樹賞に選出されました。
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いいちこシリーズ(全11点)
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三和酒類株式会社
ガラスびん:石塚硝子株式会社、東洋ガラス株式会社、日本耐酸壜工業株式会社、日本山村硝子株式会社
九州豊前の語源で「いいですよ」を意味する「いいちこ」は、「下町のナポレオン」の愛称で親しまれ、多くのむぎ焼酎ファンを魅了しています。「いいちこシリーズ」では、様々な顧客に向け、数多くの商品をガラスびんで展開いただいています。2019年に発売40周年を迎えられ、その長きにわたるご愛顧に感謝と敬意を表し、日本ガラスびん協会特別賞に選定させていただきました。
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味ぽん
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株式会社 Mizkan
ガラスびん:東洋ガラス株式会社、日本山村硝子株式会社
ぽん酢調味料のさきがけである「味ぽん」は、鍋物調味料だけではなく定番調味料として愛用され、今では、食卓に欠かせない存在になっています。2019年に発売55周年を迎えられ、その長きにわたるガラスびんへのご愛顧に感謝と敬意を表し、日本ガラスびん協会特別賞に選出させていただきました。
審査
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イラストやデザインのほか、文筆、写真、作詞・作曲、俳優など、多分野で活動。
初の長編小説『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』は2006年本屋大賞を受賞し220万部を超え、絵本『おでんくん』はアニメ化。
音楽活動では、総合プロデュースした藤田恵美「花束と猫」(ポニーキャニオン)が「第54回 輝く!日本レコード大賞」において優秀アルバム賞を受賞。
俳優としては、映画『ぐるりのこと。』でブルーリボン賞新人賞を受賞。最近の出演作『凶悪』(13/監督:白石和彌)『そして父になる』(13/監督:是枝裕和)では、第37回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞(『そして父になる』)優秀助演男優賞(『凶悪』)ほか多数の映画賞を受賞。
コメント
今回は、全体的にガラスびんの流行が見られませんでしたが、とくにお酒のびんについて、作り手の遊び心が感じられました。よりガラスびんの製造技術が進んだことにより、デザイナーがこだわり抜いたびんが実際に作れるようになり、そこにコストが投入され、オリジナリティのある贅沢なびんが登場してきたように思います。どうもありがとうございました。
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1970年千葉県生まれ。
東京外国語大学スペイン語科卒業。94年にアナウンサーとしてフジテレビジョン入社。「笑っていいとも!」や「めざましテレビ」などの人気番組を担当。
98年10月、シャ乱Qのドラムス・まこととの結婚を機にフジテレビを退社。
現在、FM NACK5「服部幸應WELL TASTE」にレギュラー出演中。夫婦共にアウトドアが大好きで、時間が出来ると2人で、キャンプや自転車等を楽しんでいる。
コメント
びん入り商品は、中味はもちろん中味を引き立てるびんがあってこそ完成形であることを、あらためて感じました。やはりガラスびんの製造技術は向上していると思います。今回は、見た瞬間に「素敵!美味しそう!」と思える商品を選びました。選んだものはいずれも個性があり夢があると思います。どうもありがとうございました。