家庭から排出された空きびんは自治体により収集され、資源化センターで色別に分けられた後、細かく砕いてラベルや金属などを取り除き、再生原料に加工されます。これをカレットと呼びます。このカレットを利用して、ガラスびん工場で新しいガラスびんを生産します。ガラスびんは何度リサイクルしても組成や特性が変化しないため、びんからびんへ、何度でも繰り返し生まれ変わるのです。
カレットの利用について
カレットとは
カレット利用のメリット
カレットの原料への利用は、水平リサイクルによって限りある資源を無駄なく活用するとともに、さまざまなメリットがあります。
-
❶ 省資源
- カレットを利用することで、けい砂・石灰石・ソーダ灰など、原料となる天然資源の使用量を節約することができます。
-
❷ 省エネルギー
- カレットはすでにガラス化したものであるため、ガラス化に必要なエネルギーが不要となり、溶融時のエネルギーを節約することができます。
-
❸ 大気物汚染物質の排出削減
- 省エネルギーによって溶融炉で発生するCO2やSOx、NOxなどの排出量が削減されるため、地球温暖化や酸性雨、光化学スモッグへの配慮につながります。
カレット利用によるCO2排出量削減効果
ガラスびんの製造では、主に3つの要因でCO2が発生します。
-
❶ 原料起因原料であるソーダ灰と石灰石に含まれる炭酸塩が溶融時に分解されることで発生する
-
❷ 燃料起因ガラスを溶融するために使用する都市ガスまたは重油から発生する
-
❸ 電力起因工場の機械設備を動かすために使用する電力をつくるときに発生する
カレットをより多く利用することで、このうち①原料起因と②燃料起因によるCO2を減らすことができます。
-
❶ 原料起因
- 原料であるソーダ灰と石灰石に含まれる炭酸塩が溶融時に分解されることでCO2が発生します。カレット利用量を増やしてこれらの原料の使用量を減らすことで、原料起因によるCO2排出量が削減できます。
-
❷ 燃料起因
- カレットはすでにガラス化したものであるため、ガラス化に必要なエネルギーが不要となり、溶融炉でガラスを溶かすのに使用する燃料を減らすことができます。カレット利用量を10%増やすと、ガラスを溶かすエネルギーを約2.5%削減できます。
