エコロジー
ボトル

エコロジーボトル
とは?

原料としてカレットを90%以上使用し製品化したものを「エコロジーボトル」といいます。
また、エコロジーボトルのなかでも、無色・茶色以外のその他のカレット(混色カレット)を90%以上使用し製品化したものを特に「スーパーエコロジーボトル」といいます。

※エコロジーボトルの強度は、カレット使用率100%であっても、通常のびんとまったく変わりません。



エコロジーボトル
導入のメリット

1.省資源・省エネルギー

エコロジーボトルは、原料(けい砂・石灰石・ソーダ灰)の節約に加え、燃料エネルギー(重油・ガス・電気)の節減に直接的な効果を発揮します。カレットの使用量が10%増加するごとに約2.5%の熱効率が向上します。



2.大気汚染物質の排出削減

省エネルギーによって、溶解炉で発生するCO2やSOx、NOxなどの排出量が削減され、地球温暖化や酸性雨(SOx、NOx)、光化学スモッグ(NOx)への配慮にもつながっていきます。


3.排出物の削減

カレットの利用が進めば、その分、埋め立て処理をされる空きびんが減ることになるので、廃棄物の削減につながります。

4.その他色カレットの有効利用

現在、容器包装リサイクル法により、ガラスびんの分別の基準は「無色」、「茶色」、「その他」と定められています。青や緑、黒など、無色や茶色以外のびんは「その他」として回収され、様々な色の入り混じった色カレットとなります。
容器包装リサイクル法の施行以前から、こうした色カレットをたくさん用いてびんを生産すると色の混じり具合によって色調が変動するなどの理由から、色カレットは余剰傾向にありました。さらに緑系のびんに入った輸入商品が急増し、新たな課題となりました。
建材や路面材などの多用途利用の開発も進められてきましたが、やはり、びんはびんに戻るのがリサイクルの理想型です。
そこで、改めてスーパーエコロジーボトルの趣旨をお得意先にご検討いただいた結果、急速にその導入が広がりつつあります。

5.地球温暖化対策効果

ガラスびんを製造する時には、①原料として使用するソーダ灰と石灰石から発生する原料起因、②ガラスを溶かす為に使用する都市ガスまたは重油から発生する燃料起因、③工場の機械設備を動かす為に使用する電力起因等の3種類のCO2が発生します。カレット(ガラス屑)をより多く使用する事で、①原料起因と②燃料起因のCO2を減らすことが出来ます。

①原料起因:天然原料100%で製造するとガラスびん1kg当り246gのCO2が発生します。仮にカレット100%で製造するとこのCO2発生量がゼロになります。2021〜2025年のカレット利用率(再生原料使用比率)の目標値は76%ですので、天然原料100%で製造した場合と比べて1kgあたりの原料起因CO2排出量を76%、187g削減しています。

②燃料起因:カレットは天然原料よりも溶けやすいので、溶融炉でガラスを溶かすのに使用する燃料を減らすことができます。カレットの使用量を10%増やすと、ガラスを溶かすエネルギーを約2.5%削減できます。2021〜2025年のカレット利用率の目標値は76%ですので、溶融炉1kgあたり405gのCO2を排出、天然原料100%で製造した場合と比べてガラスびん1kgあたりの燃料起因のCO2排出量を19%、95g削減しています。

2021年実績のガラスびん1kg当りの製造工程でのCO2排出量は、天然原料100%だった場合は1018g-CO2(①原料起因:246g-CO2、②燃料起因:500g-CO2、③機械設備等272g-CO2)ですが、2021〜2025年のカレット利用率目標値の76%では736g-CO2(①原料起因:Δ187g-CO2、②燃料起因:Δ95g-CO2)と28%削減しています。