ガラスびんのリユース

日本のガラスびんの歴史は、
リターナブルびんから始まった

明治の初期、舶来のワイン、リキュール、ブランデーなどが輸入されるようになり、ガラスびんが日本に上陸。使い終わった空きびんを買い集めて売る商売が生まれました。これがびんリユースの始まりであり、びん商の原点です。

100 年以上も前からあった、ガラスびんのリユースの仕組み。消費者のライフスタイルや流通の変化によって容器包装の素材は多様化していますが、リユースのできる容器はガラスびんだけ。 循環型社会をつくるうえで、びんリユースシステムの維持と新しいシステムの構築が求められています。

  • 自治体、小売店と協力してリターナブルびんの回収、選別、処理を担当するびん専門事業者

リユースの流れ

  1. 家庭

    リターナブルびん入り商品を購入。
    空きびんを販売店に返すか分別排出。

  2. 市区町村

    分別収集した空きびんから、リターナブルびんを抜き取る。

  3. 洗びん工場

    リターナブルびんをきれいに洗浄。

  4. びん詰め工場

    リターナブルびんに中身を入れる。

  5. 販売店

    ガラスびん入り商品を販売。
    リターナブルびんを回収。

  6. カレット工場

    キズがついたリターナブルびんをカレットに加工。

特徴❶

資源の有効利用と
CO排出量削減に寄与する、
リターナブルびん

ガラスびんは内容物の香味を吸着しないため、洗浄して何度でも繰り返し使える、リユースに最適な容器です。リユースできるガラスびんを、リターナブルびんと呼びます。
リターナブルびんを繰り返し使用することで廃棄物が減少、さらにはガラスびんの原料と製造エネルギーも節約できます。
例えば、ビール中びん(500ml)を商圏100kmで比較した場合、20回リユースすると、リサイクルされない場合と比べて温室効果ガス排出量は77%も削減できます。

特徴❷

リターナブルびんは
「買ったところに返却」が基本

リターナブルびんが繰り返し使われるためには、きちんと返却されることが大切。そのため、買ったところに返却するのが基本です。
また、一部の生協や宅配牛乳などのように、商品の配達時に空きびんを回収するところや、空きびんの品質を維持した状態で回収し、その中からリターナブルびんを選別してリユースにつなげている自治体もあります。

特徴❸

日本ガラスびん協会が
認定する「Rマークびん」

同じ規格のリターナブルびんをさまざまな商品に使い回すことで、びんリユースの効率は飛躍的にアップします。日本ガラスびん協会が規格統一リターナブルびんと認定したガラスびんを「Rマークびん」と呼び、多くの事業者や団体に使用いただけるように、Rマークびんのデザイン(設計図)を開放しています。

「Rマークびん」について
詳しくはこちら
  • 『ガラスびん3R促進協議会』のwebサイトへリンクします。