2018年01月28日
海外情報(2018年1月分)
1. 米国の包装トレンド
米国のGPI(Glass Package Institute)は“In the Aisles: New Products in Glass(商品棚から:びん入り新製品)”というニュースレターを配信している。2018年1月5日付けのニュースレターからガラスびん包装のトレンドの部分を紹介する。
- 包装トレンド
環境に優しい包装がますます必須となっている。GlobalData社の調査によれば、大部分の世界の消費者は既にリサイクル活動をしており、環境に配慮した包装の需要は、プラスチックが海洋ゴミとなっているというニュースが増加しているのに対応して、更に拡大する可能性がある。 - 2018年に飲料市場を動かすキーワード
2018年の飲料市場を動かす主要な要因/キーワードとして、健康、イノベーション、持続可能性が挙げられている。
出典:In the Aisles, 2017/01/05
訳注:In the AislesはGPIのサイトhttp://www.gpi.org/about-gpiの最下段から登録すれば配信される。また毎週配信されるSmart Brief(業界短信)も同様に登録すれば配信される。
2. EU廃棄物法の改正
2030年の新たなリサイクル目標を含むEU廃棄物法の改正と、どの位の都市廃棄物を埋立処分できるかについて政治的合意に達し、合意の概要が判明した。FEVEはこれを歓迎する声明を出している。
合意の主な概要では、地方自治体廃棄物のリサイクル目標は2035年までに65%、埋立処分率を10%と目標年度を5年先送りした他、いわゆる拡大生産者責任(Extended Producer Responsibility)制度の規則を強化などがある。また、EU諸国には、リサイクルを促進するためにデポジット制度などの経済的手段を検討することが奨励されている。2030年の包装材料別のリサイクル目標も当初より引き下げられ、ガラス75%、プラスチック55%、木30%、鉄80%、アルミニウム60%、紙と段ボール85%年となっている。
出典:FEVE NEWS LETTER – January 2018 – N°467
3. ドイツガラス産業連盟は2018年の業況を楽観
最近のドイツガラス産業連盟(BV Glas : The Federal Association of the German Glass Industry )の調査によれば、2018年の同連盟会員間の楽観的な見通しが明らかになった。51%以上は一般経済状況を12ヶ月前よりも楽観的に見ており、56.6%は2018年には生産高が増加すると予想している。 2017年のガラス容器業界(びんと食器)についてみれば、最初の9ヶ月間に18億3,000万ユーロの収益を上げた。2016年の同期間は18億ユーロだった。
出典:FEVE NEWS LETTER – January 2018 – N°467
訳注:BV Glassについては以下のURLをご参照ください。
4. O-I社がRenewi社とのMaltha合弁事業契約を更新
O-I社は、先進的な廃棄物処理会社、Renewi社と欧州で行っているMaltha合弁事業について新しい株主合意(SHA)を締結した。Renewi社は2017年初めに、Van Gansewinkel社とShanks社との合併により誕生した廃棄物処理会社。そして、Martha合弁事業はO-I社33%とVan gansewinkel社67%の株式を保有するガラスリサイクルの専門事業会社であったが、Renewi社ができたために、株式保有について新たな合意が必要となった。Maltha社は欧州最大のカレット処理会社の一つで、オランダ、ベルギー、フランス、ポルトガル及びハンガリーにカレット処理工場を持っている。なお、O-Iヨーロッパ社の大半の工場のカレット使用率は80%を越えているとのこと。
出典:FEVE NEWS LETTER – January 2018 – N°467
訳注:詳細については以下のURLをご参照ください。
またRenewi社については以下のURLをご参照ください。