2018年02月20日
海外情報(2018年2月分)
1. Verallia社が5,000万ユーロをスペインに投資
Veralliaは、2018年にスペインの4つの生産拠点に5,000万ユーロを投資する予定。サラゴサ(Zaragoza)では、2018年初に設備が更新され、Azuqueca de Henares工場に新しい生産ラインが追加され、ブルゴス(Burgos)の溶解炉が全く新しくなりヨーロッパとセビリアで最大規模のものに変わり、生産ラインが一つ増え、同工場の生産能力が増加する。
出典:FEVE NEWS Feb.2018 No.468 (元出所:verallia.com)
2. Ardagh社が米国ミルフォード工場閉鎖
Ardaghグループは、米国ビール市場の需要が引き続き減少注1)したことに対応して、約250名の従業員を擁している米国マサチューセッツ州ミルフォード(Milford)の工場を閉鎖する。 閉鎖は2018年3月31日以降に行われる予定。同工場の顧客は、グループの他の工場から供給を受ける。
出典:FEVE NEWS Feb.2018 No.468 (元出所:ardaghgroup.com)
訳注1:米国ビール市場の需要減とあるが、下段のURLの報じるところでは、米国の2017年ビール市場は全体としては横這い、その中で、バドワイザー、バドライト、ミラーライト、クアーズといったプレミアムブランドは減少、輸入ビール、クラフトビールやミカロフウルトラといった米国のスーパープレミアムビールは伸びているとしている。
3. Verallia社Vauxrot工場溶解炉改修が終わる
Verallia社のVauxrot工場(Aisne、フランス)は最近、ワイン、スピリッツ、ビール市場向けのびんを作る3つの生産ラインを持つ新しいエンドポート炉の火入れ式を行った。この2,400万ユーロの投資により、Verallia社は、色替えと型替えの早さで知られる同工場設備を最新のものとし、同工場を維持するという方針を再確認した。
出典:FEVE NEWS Feb.2018 No.468 (元出所:verallia.com)
4. トルクメニスタン(Turkmenistan)に工場建設
トルクメニスタンのOvadendape Akhal velayat村では、着色びん製造能力を含む新しい工場の試運転を準備している。 “トルクメンの理想(Türkmen aýna önümleri)”という輸入代替を促進する国家プログラムの一環として、800人のスタッフは、ロシア、ドイツ、イタリア、オーストリアの専門家による訓練を受けている。 この工場はトルコの企業と提携して建設された。
出典:FEVE NEWS Feb.2018 No.468 (元出所:steklosouz.com)
5. Coca-Cola社の2030年のリサイクリング 目標
コカ・コーラ社は、2030年までに同社パッケージの100%相当量を回収しリサイクルするグローバルな目標を掲げて、パッケージに関する手法を改革している。この目標は、コカ・コーラ社の“廃棄物の無い世界;World Without Waste”というパッケージに関するビジョンの中核をなすもので、同社が長年に渡って進めてきたパッケージを100%リサイクル可能にするための投資を後押しするもの。 回収目標を達成するために、全世界のパッケージを100%リサイクル可能にすることを目標としており、2030年までにリサイクル平均が50%のボトル注1)も製造する予定です。
出典:出典:FEVE NEWS Feb.2018 No.468 (元出所:foodbev.com)
訳注1:ここでのボトルはPETボトルを指すと考えられる。
6. 英国でガラスびん入り牛乳が戻る
環境へのプラスチックの影響についての懸念が高まり、英国の牛乳配達業者(ミルクマン;milkman)は伝統的なガラスびんへの関心の高まりを報告している。Cardiff(カーディフ)のRumneyでWoodman’s Dairyを運営するMark Woodmanは、最近の政府と業界のプラスチック廃棄物に取り組んで欲しいという要請に伴う新しい需要に対応するために古いミルクフロート注1)を改装した。Woodman氏は「今週と先週、私たちはガラスびん入り牛乳を配達するかどうかを尋ねる電話で溢れていた。」 、「私たちにとっては素晴らしいことです。」と語った。1975年、英国では94%の牛乳がガラスびんだったが2016年までに3%以下に落ちた。しかし、人々が豆乳等に切り替えて牛乳自体の販売が不振である中、ガラスびん入り牛乳の市場は安定しており、僅かだが増加しているように見える。
出典:FEVE NEWS Feb.2018 No.468 (元出所:telegraph.co.uk)
訳注1:牛乳配達用の車
7. ドイツの2015年ガラスリサイクル率は85.2%
ドイツ環境庁は、2015年のドイツの包装廃棄物の消費とリサイクル率に関するリサイクル調査を発表した。ガラスのリサイクル率は依然として85.2%と高くなっている。 自己管理回収システムの廃止と付随するソリューションの大幅な減少の結果、2014年に比べて前年比で3.8%減少した。 リサイクル率もすべての包装材で減少し、前年比2.1%減の69.3%となった。 対照的に、総包装消費量は1,815万トンと過去最高を記録した。これは通販事業の大幅な成長、小型包装の増加および活発な消費活動による。
出典:FEVE NEWS Feb.2018 No.468 (元出所:bvglas.de)