2014年02月04日
平成26年「ガラス産業連合会新年会」を開催
晴れて温暖な日となった1月23日(木)、午後4時から5時30分頃まで、皇居お堀端近くの東京會館で「ガラス産業連合会(GIC)新年会」が開催されました。
左から板硝子、硝子繊維、電気硝子、
硝子製品、ガラスびん、NGFの会長
吉川恵治ガラス産業連合会会長
ガラス業界の共通的な事項を実施する連合体とてGICが設立され、その目玉事業の一つとして統一新年会が始まり、今ではガラス業界の風物詩とも言える集いとなりました。 なお、新年会の名称は、平成14年から17年までは6団体の「合同新年会」と称していましたが、平成18年からは「合同」がとれ、現在に至っています。 各団体独自に新年会を行っていた時と比べると、掛け持ちで関係団体の会に出席する手間も省け、また、費用分担により経費節約にもなると好評です。 主催は、板硝子協会、硝子繊維協会、電気硝子工業会、一般社団法人日本硝子製品工業会、日本ガラスびん協会、一般社団法人ニューガラスフォーラムの6団体で、交代で事務局を担当します。今年は、牧有二・板硝子協会専務理事の司会で、吉川恵治GIC会長(日本板硝子社長)の挨拶の後、石村和彦GIC副会長(旭硝子社長)の乾杯の音頭により懇親に移りました。そして、来賓の松島みどり経済産業副大臣が5時過ぎに到着されたので、祝辞を頂き、その後、井上悟物質・材料研究機構学術連携室長による中締めでお開きとなりました。
今回も、産・学・官・団体・プレスから400名弱が参加して、盛況でした。
吉川会長の挨拶の概要は、以下のとおりでした。
「…平成26年度は当ガラス産業連合会が設立されてから15年の節目を迎えます。この15年間には現在の会員6団体が一致団結し、プロセス技術、材料技術、環境技術などの技術部会、環境広報部会などの部会活動を通じて『ガラスの夢と未来』を求めながら官庁、学界の皆様のご指導の下、ガラス業界として多くの業績を残してまいりました。
昨年も、環境対応活動として、CO2削減自主行動計画のフォローアップを行ったほか、カーボンフットプリント制度へも日本ガラスびん協会を中心に積極的に取組みました。その他にも、ナショナルプロジェクトで開発した省エネ技術の普及に努めたほか、[ガラス技術シンポジウム]を通じての産学交流も継続して行ってきました。また、広報活動として、こうしたガラス産業連合会の活動成果をタイムリーに専門家や研究者に広報するツールとして、また一方で一般の皆様により多くガラスに親しんでいただくツールとして、ガラス産業連合会のHPのリニューアルにも取組んできました。『ガラスの世界地図』を公開し、世界中のガラスの情報を募集しております。さらには、ニューガラスフォーラムの編著による、高校生を対象とした『おもしろサイエンス・ガラスの科学』も出版されました。
さて、国内経済は、アベノミクス景気により回復基調に入ったと言われますし、私も新年恒例であちこちの新年挨拶にうかがいますけれど、皆さん非常明るい顔をされています。ただ、私どもの業界は、電力やエネルギーコストの上昇に加えて資材購入の円安インパクトなど、決して楽観視できる状況ではないと思います。とは言いましても、このような環境下でも、我々は安定した、確実なものにしなくてはいけない。その軌道に乗せるために、今が頑張りどころと思っています。政府は、アベノミクス第三の矢を放ってそれを命中させるために、5年間に合計で5兆円の経済対策を行っています。産業界に対してこれが大きな支援策となるということは間違いないということで、環境はもう整っています。今年こそは、我々が既に持っている既存の高い技術レベル、さらに政府の支援をいただき、さらなる高みを目指しチャレンジをすることで競争力を上げる努力をしていこうと思います。一方、こういったチャレンジの活動をあわせて、本年もガラス産業連合会は、6団体共通の問題である環境問題、成長戦略としてのプロセス関連技術、新材料関連技術のような技術開発、それと同時に、ガラスをもっと消費者に楽しんでいただくための広報活動についても引き続いて、地道に継続していきます…」
松島みどり経済産業副大臣