2018年12月28日
海外情報(2018年12月分)
1. Xpar Vision社は北米アルダー社での検査力強化プロジェクトを終了
Xpar Vision社は、北米Ardagh社でのプロジェクトを最近完了した。このプロジェクトは、北米Ardagh社の品質検査装置への投資の一環として行われた。アルダー社とXpar Visionとは15年前から取引があり、XparVisionのCamiel van Dijk氏は「ガラスびんの生産効率と製品品質を支援するために検査ソフトウェアの改良に継続的に取り組んでいる、これらの改善の多く、例えば、重大な欠陥の検出、シグナルやアラームのトリガー、長期間に渡る画像保管が可能、その他、AIの実装などがあり、これらは得意先からのフィードバックに基づいて行っています」と述べている。
出典:Glass International
訳注1:記事の詳細は以下のURLを参照ください。
2. ブリティッシュ・グラス(BG)がガラス溶解のエネルギーについてのセミナーを開講
ガラス業界はエネルギー多消費型産業であり、とりわけ溶解エネルギー効率の向上、化石燃料使用による炭酸ガス排出削減は非常に重要な課題となっている。これに関連して、BGはガラス業界の将来を見据えて、EUが掲げる2050年脱炭素目標を達成するための取り組みについての「ガラス溶融のための将来のエネルギー選択肢」と題したセミナーを12月4日に開講した。このセミナーでは以下の講演があり、将来のエネルギーミックスがどのようになるか考える機会となった。
Dr.Nick Kirk(BG、テクニカルディレクター):
ガラス製造部門が直面している課題、低炭素技術の問題に取り組む英国ガラスの取り組み、リサイクル率の向上、ガラスのメリットの促進、 ガラス規制の構築基準を高めるためのキャンペーン
Dr.Olu Fasan(ビジネス・エネルギー・産業戦略省):
クリーンエネルギー技術の開発を促進する政府の315百万ポンド(約440億円:1ポンド140円換算)のイノベーションプログラム
Ken Cronin(CEO、UK Onshore Oil and Gas Association):
オンショアガス生産の歴史、国家政策対地方計画の決定を含む再生可能エネルギーを取り巻く選択肢と課題などについて
Andrew Self(Ofgem):
電力ネットワーク、価格管理、規制、などについて
Adam Baddeley(Progressive Energy):
さまざまな水素関連プロジェクト、例えばHyNet NorthWest、HyMotionなどについて
Julie Gartside(SLR Consulting):
産業廃棄物の熱回収資金提供プログラムなどについて
Neil Simpson(Celsian):
CO2を排出しないガラス溶融の現況について
Andy Reynolds(Fives Stein Ltd):
電気溶融技術の実用的な側面、炉寿命、コストなどについて
Andrew McKenna(Northern Powergrid):
電力供給業界などについて
訳注1:記事の詳細は以下のURLを参照ください。
3. アルダー社がガラスのリサイクルについて会議を開催
カレットは非常に重要な原料であることから、アルダー社はカレット供給業者と得意先と共にびん用カレットの品質と将来の要件について議論する会議を行っている。その第3回カレット会議が11月29日 オランダ スキポール市で開催された。ここで、ガラスびんは資源効率の面から最良の包装容器であり、使用済みガラスびんをさらに収集し再使用するため高品質カレットの必要がある、といった事や、鉛ガラスと有機物に焦点を当てた分別技術の最新の開発状況についても話された。また、分別装置の3つの主要生産者:Binder&Co、Redwave、KRSなどが現在および将来のガラス分別に関する構想を発表した。
出典:Glass International
訳注1:詳細は以下のURLを参照ください。
訳注2:Binder&Coについては以下のURLを参照ください。
訳注3:Redwaveについては以下のURLを参照ください。
訳注4:KRSについては以下のURLを参照ください。