2019年04月03日

海外情報(2019年3月分)

1. O-I社がフランスのランス(Reims)工場をアップグレード

 2月22日 グラスインターナショナル誌は、Owens-Illinoisがフランスのランス工場の近代化に5,000万ユーロ以上(約63億円:1ユーロ125円換算)を投資と報じた。記事によると、すべての新しいハイテク機器、新しい全体的なレイアウト、および追加の技術革新により、このプラントは柔軟性、機能、およびエネルギー効率を向上させるとしている。また、このプロジェクトには、同工場の2つの炉のうちの1つの完全な更新、および関連する生産ラインの新しい設備が含まれており、アップグレードは2019年半ばまでに完了する予定としている。

出典:FEVE News March 2019

訳注1:記事の詳細については以下のURLを参照ください。

2.O-I社がフランスのジロンクール(Gironcourt)工場を拡張

 3月11日 先のランス工場近代化投資に引き続き、O-I社は持続可能なガラス包装に対する顧客の高まる需要を満たすためとして、フランスのジロンクールにある工場を拡張するために6,000万ドル以上(約66億円:1ドル110円換算)を投資する予定と発表した。この拡張プロジェクトは2020年初に完了の予定で、3つの炉の新設が計画されている。この拡張は、プレミアムセグメントにおける需要拡大を狙ったものとしている。

出典:o-i.com

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3. ベラリア(Verallia)社は引き続き好調な業績を発表

 ベラリア社の2018年の年間売上高(revenue)は、24億1,600万ユーロ(約3,020億円:1ユーロ125円換算)で前年比2.3%減だったが、恒常為替レートではIFRS第15号の影響を除くと、5.7%という堅調な収益成長を達成した。ヨーロッパでの売上高は0.3%減少したが、前年同期比でみると3.8%増加した。南アメリカでは、実質的にアルゼンチンからのマイナスの為替レート変動により、収益は17.1%減少した。為替レート一定でIFRS15を除くと、成長率は19.1%だった。調整後EBITDAは、5億4,400万ユーロ(約680億円)となり、エネルギーコストの上昇にもかかわらず、堅調な収益成長と継続的なコストベースの引き下げにより、前年比7.8%(為替レート変動の影響を排除した場合は14.4%)と大幅に増加した。

出典:FEVE News March 2019

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4. シスカム(Şişecam)社ガラス容器部門の業績

 シスカム社ガラス容器部門は、2018年第4四半期に9億3,800万TRY(約19億円:1TRYトルコリラ20円換算)の収益を記録し、前年同期比で46%増加した。 成長は主にロシアでの好調な業績に牽引された。 トルコでの好調な需要と価格設定は、輸出のシェアの拡大による為替の好影響とともに、当部門の四半期業績を支えた。一時調整後のEBITDAマージンは19%で、前年同期比で300bps減少した。

出典:FEVE News March 2019

5. ゲレシャイマー(Gerresheimer)社エッセン工場に世界初の部分流排気浄化システム設置

 ゲレシャイマー社はエッセン(Essen)工場に、世界初の部分流式排気浄化システムを設置した。
これは、DürrSystems AGが開発したEcopure CCFによるシステム。ゲレシャイマー社はエッセン工場の2基の溶解炉のうち1基を改修するが、熔解能力が増加するために既存の排気ガス処理システムでは現在の規制値をクリアできず新システムと既存システムを組み合わせ、将来的な熔解能力増にも対応することを計画した。

出典:FEVE News March 2019

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