2019年05月22日

海外情報（2019年4月分）

1. ステルツレオーバーグラス（Stölzle-Oberglas）がグリーンエネルギー認証を強化

　巨大な屋上太陽光発電（Photovoltaic：PV）システムが、オーストリアの8つの倉庫に設置された。8つのPVシステムのそれぞれは、最大約２００ｋＷの公称出力を有するので、合計最大1.6MWで、これは工場が必要とする電力の25%に相当する。それとは別に、2015年に委託された廃ガス熱交換器が、工場の2つの溶融炉からの廃熱をEnergie Steiermarkの地域暖房ネットワークに供給する。 これらにより、毎年4,300トンのCO2が削減される。ステルツレグループのCSR活動は2018年9月以降ECOVADISによりシルバーの評価を受けている。

出典：FEVE News April 2019

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2. ヴィドララ社がESG評価を公表

　ますます多くの研究が環境、社会およびガバナンス（Environment、Social、Governance：ESG）問題のマネジメントがより強固な長期的な業績に反映されることを示唆している。この考え方は強力で、その持続可能性は、長期的な企業価値の向上にもつながる可能性がある。ヴィドララ社は、顧客や行政から銀行や投資家に至るまで、ますます多くの利害関係者が日常的にESG要因を意思決定プロセスに取り入れていると考えている。ヴィドララ社の全体的なグローバルESGリスク評価スコア（リスク評価スコアは0-100で表示し、リスク0に近いほど良い）は20.7で、10のうち8の等級に相当。

出典：FEVE News April 2019

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3. ガラスびんの将来を探る

　2019年5月21日から23日まで、スイスのチューリッヒで「サミット19 -リーダーはガラスびんの将来を探る」というイベントが開催される。これはエムハート社が主催する会議で、ここではガラスびん業界のリーダーが今後のテーマ、革新、そして可能性を探る。主催者によると、将来は特定の企業の成功ではなく、みんなに利益をもたらす強力で持続可能なガラス包装業界を構築するために協力することとしている。

出典：FEVE News April 2019

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4. ファーネスソリューションズ講演会

　2019年6月5日と6日に、SGTが主催するファーネスソリューションズ講演会とその前のSGTトレーニングデーが再び英国のストークオントレントで開催される。この講演会の講演者が次のように確定した。

  • EME社　セバスチャン・ウォルツ氏：“バッチプラントのアップグレイド”
  • ファイブススタイン社　アンディ・レイノルズ氏：“電気溶融：耐火物浸食、予測と防止”
  • リビー社　フランク・シュールマン氏：“オプティメルト”
  • HSE社　アンドリュー・ボウク氏：“HSE社製造部門の計画”
  • ホットワーク社　ベンジャミン・コスター氏：“製造ロスの無い蓄熱室修繕は可能か”
  • シスカム社　ブルシ・ガル女史：“シスカム社の溶解炉モデル”
  • ARC社　デイブ・ブーズ氏：“溶解炉設計と長期稼働の向けての操作”
  • SEFPRO社　ミカエル・ガウビル氏：“AZS煉瓦の浸食過程の熱力学的応力”

出典：FEVE News April 2019

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その他、各社のウエブサイトは以下を参照ください。

5. エムハート社売上大幅増

　2018年は、ガラスびん需要が増加し、エムハート社売上が17.1％増加した。同社は、世界経済の状況と社会におけるリサイクル可能なガラスの使用増加の傾向が、ガラスびんメーカの生産能力拡大につながったと述べた。OI社との協力、検査機の堅調な事業、および中国におけるSanjin合弁事業の完全買収もまた 改善された結果に貢献した。2018会計年度の計算書では、2017年純売上高3.81億CHF（約423億円：1CHF111円換算）から4.47億スイスフラン（約496億円）に、営業利益（EBITDA）は、前年の3,600万CHF（約40億円）から5,600万CHF（約62億円）にそれぞれ増加した。

出典：FEVE News April 2019

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6. IRIS社スマート検査装置の販売増

　スマートインスペクションマシンのEvolution NEOシリーズは、昨年10月に開催されたglasstec 2018展示会での公式発表以来、国際的なガラスびん業界から広く受け入れられてきた。IRIS社は、これまでに154基が設置された。IRIS社は非接触自動検査スペシャリストとして、ガラスびんメーカが新規顧客と市場シェアを獲得するのを支援する。Evolution NEOは、その簡単な調整手順と再現性を広く認められている。さらに、ガラスびんメーカは、プロセス改善のためのインテリジェントなデータを利用できるという、Industry 4.0対応の恩恵を受けることができる。

出典：FEVE News April 2019

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