2019年12月27日

海外情報(2019年12月分)

1. エネルギー集約型産業の競争的変革

FEVEは強力な産業政策が必要であるとの呼びかけを行っている。そして、2050年までに気候変動を起こさない、循環経済を可能にするEUのエネルギー集約型産業(Enrergy-intensive industries : EII)の競争力のある変革のための新しいマスタープランに貢献した11の産業部門の一つであることを誇りに思っている。このマスタープランは(1)気候変動を起こさない(Climate-neutral)中立な循環経済製品の市場の創出、(2)気候変動を起こさないソリューションの開発とその資金調達、(3)資源とその展開に関する3つのテーマ別サブグループで構成されている。マスタープランは、欧州委員会の戦略的ビジョン「すべての人々のためのクリーンプラネット」へのヨーロッパの貢献に関する欧州の議論において、積極的かつソリューション指向の役割を果たし、新しい産業戦略への貢献と継続的な共同作業の基盤となる。

出典:FEVE NEWS FN488-12(元出所:feve.org)

訳注1:エネルギー多消費型産業として気候変動対応はますます重要となっている。

2. ミャンマーのガラスびん工場建設計画

タイに本社を置く大手エネルギー飲料メーカーのオソスパ(Osotspa)社は、ミャンマーに新しくガラスびん工場を建設する計画を発表した。タイのサイアムガラス社(Siam Glass Industry Co Ltd)を傘下におくオソスパ社は、ミャンマー最大の飲料水および飲料ビジネス企業であるロイヘイン社(Loi Hein Co Ltd)と合弁飲料会社を設立し、約4,000万ドル(約44億円:1ドル110円換算)を投資して新しくできるシリアム(Siriam)工場には、300t/d炉と4つの生産ラインが設置される予定。同工場はアンバーとフリントの両方を生産するミャンマーで唯一のガラスびん工場となる。

出典:FEVE NEWS FN488-12(元出所:osotspa.com)

訳注1:本件について元出所のオソスパ社のHPでは確認ができなかった。オソスパ社は、タイのサイアムガラス(Siam Glass Industry Co.Ltd.)を所有しているほか、日本の大手飲料メーカー数社と合弁事業を行っている。
オソスパ社については以下のURLを参照ください。

ロイヘイン社については以下のURLを参照ください。

サイアムガラス社については以下のURLを参照ください。

3. アフリカのキオガラス(Kioo Glass)社窯修をスマートメルターがサポート

東アフリカおよび中央アフリカの大手ガラス容器メーカーであるキオガラス社は、最近、その炉の1つで計画された大規模な改造を完了した。同社は、スマートメルター(SmartMelter)によるモニタリングを使用することで、窯修のタイミングをより正確に計画することができ、炉の解体時の状態はスマートメルターでのスキャンと一致した。

FEVE NEWS FN488-12(元出所:smartmelter.com)

訳注1:炉壁残存肉厚を測定するスマートメルターは着々と実績を積み上げている。
記事詳細については以下のURLを参照ください。

同社はタンザニアのダルエスサラ-ム(Dar es Sallam)に溶解炉2基を擁する工場がある。社名のキオ(KIOO)は英語のGLASS、Looking Glass、Mirrorに対応するスワヒリ語。

4. STG社のプレステージスタンダードシリーズ

ステルツレガラス(STG:Stölzle Glass)社のプレステージスタンダード(Prestige Standards)は、美しくデザインされた一連の製品シリーズで、美しくデザインされたびんにスクリーン印刷などの加工を施すことでカスタマイズオプションができ、他の製品とは一味違う感じになる。このプレステージスタンダードでは、さまざまな形やスタイルを少量で提供し、すぐに納品でき、高品質のガラスを使用して作られていて、品質を犠牲にすることなく顧客にとってシンプルで費用対効果の高いソリューションとなる。

出典:FEVE NEWS FN488-12(元出所:glassonline.com)

訳注1:記事詳細は以下のURLを参照ください。

STG社のプレステージスタンダードについては以下のURLを参照ください。

5. グラフォイダル社のスマートゴブ3Dカメラシステム

グラフォイダル社(Graphoidal Developments Ltd.)のスマートゴブ3Dカメラシステムでは、正確なゴブの温度、長さ、直径、体積、およびすべての重要な重量測定値が得られる。このシステムでは、重量を+/- 0.5gに制御するだけでなく、ゴブ体積計算、長さを+/- 0.1mm、温度を+/- 10℃、さらに落下角度を+/- 0.1°で測定できる。

出典:FEVE NEWS FN488-12(元出所:glassonline.com)

訳注1:記事詳細は以下のURLを参照ください。