2020年10月15日

海外情報(2020年10月分)

1. エンサーク社のバイオ燃料プロジェクト

エンサーク(Encirc)社と業界の研究および技術組織であるグラスフューチャー(Glass Futures)が、世界で最も持続可能なガラスびんを生産するためバイオ燃料を使用する画期的なプロジェクトで提携した。バイオ燃料を使用することで化石燃料を使用するのに比較して最大90%の二酸化炭素量を削減できると考えられている。これは世界初の試行で、2021年第1四半期に、北アイルランドにあるエンサーク社デリリン(Derrylin)工場の炉の1つに、バイオ燃料を30日間試用する事を予定している。同時に、最大96%のリサイクルガラスを使用し、製品のカーボンフットプリントをさらに削減する。このプロジェクトは、英国産業戦略省(BEIS)のエネルギーイノベーションプログラムの一部を形成している。

出所:glass-futures.org

訳者注:バイオガスはメタン主体なのでLNGより更に低発熱量となると思われる。また供給量が十分なのかが気になるが記事には言及がない。
記事詳細は以下のURLを参照ください。

グラスフューチャーズについては以下のURLを参照ください。

2. O-I社ヴォーシュ工場炉修を完了

O-I 社は、フランスのヴォーシュ(Veauche)工場の2つの炉のうちの1基の炉修を完了した。
炉修に合わせ、ホットエンドでの新しいマシンの設置といくつかの生産部門の近代化も行った。投資総額は3,000万ユーロ(約37.5億円:125円換算)。この炉のカレット使用率は最大87%で約20km離れたカレット処理施設から供給される。

出所:glass-international.com

訳者注:記事詳細は以下のURLを参照ください。

3. エンサーク社900t/d炉が稼働

9月28日 グラスインターナショナルはエンサーク社エルトン工場で建設していた900t/dの炉の火入れがあったと報道した。

出所:glassinternational.com

訳者注:記事自体は非常に短いものだが、炉内部写真が掲載されているのが興味深く取り上げた。
記事詳細は以下のURLを参照ください。

4. ファイブス社の新しいウェブサイト

ファイブス(Fives)社が、より環境に優しいガラス製造に焦点を当てたサイト「Glass www.fivesgroup.com/glass」を立ち上げた。この新しいサイトは、エネルギー効率の向上、排出量の削減、運転寿命の向上、ダウンタイムとメンテナンスコストの最小化を目的とした4つの主要軸を中心に構成されている。
・溶融:電気溶融および大容量ブースティング、オキシ燃料およびハイブリッド炉
・コンディショニング:ガラスコンディショニングシステム、作業端とフォーアースを含む
・フロートプロセス:専門知識、ホットエンド、アニールリングレール、スタンドアロン機器
・事前エンジニアリング契約、プロジェクトの刷新、運用サポート
焦点を柔軟なハイブリッド炉に当てている。

出所:glassinternational.com

訳者注:記事詳細は以下のURLを参照ください。

ファイブス社の新しいサイトは以下のURLを参照ください。

5. 米国GPIにアールグラス山村社が新規加入し、アンカーグラス社が再加入

米国GPI(Glass Package Institute)は、9月1日付けでアールグラス山村社(Arglass Yamamura)が新規加入した事、9月30日付けでアンカーグラス社(Anchor Glass)が再加入した事を発表した。アンカーグラスの再加入で米国GPIに主要なガラスびんメーカが全て加盟した事になる。

出所:gpi.com

訳者注:記事詳細は以下のURLを参照ください。

アールグラス山村社については以下のURLを参照ください。

アンカーグラス社については以下のURLを参照ください。