2021年10月18日

海外情報(2021年10月分)

1. トルコのパークカム社が3番目の炉を建設

パークカム社(Park Cam)が、トルコのビレツク(Bozüyük)にある工場で3番目の溶解炉の鍬入れ式を行った。この炉が稼働すると、同工場の生産量は日産1,500トンとなり、新たに100名の従業員が雇用されることになる。同社は、世界最大規模のソーダ灰会社であるサイナーグループ(Ciner Group)の一員のサイナーグラス社(Ciner Glass)の一部。最近、同工場に120億トルコリラ(1,512億円:12.6円換算)の投資を行うとしている。

出所:glass-international.com
記事詳細は以下のURLを参照ください。

訳者注:
サイナーグラス社は、稼働中のビレツク工場の他に3工場(Ciner Glass A.Ş. ;トルコ・カザン、Ciner Glass NV;ベルギー、Ciner Glass Production LTD;イギリス・ウェールズ)の建設を予定している。
パークカム社およびサイナーグラス社についてはそれぞれ以下のURLを参照ください。

サイナーグループについては以下のURLを参照ください。

2. GPIが2021年クリアーチョイス賞を発表

米国のGPI(Glass Packaging Institute)が、2021年のクリアーチョイスアワード(Clear Choice Awards)を受賞した製品を発表した。このアワードはGPIが主催し、当該年度に北米で消費者訴求に優れたデザインを提供したブランドとびんメーカに与えられる賞。
アワードは、イノベーション、サステナビリティー、化粧品・香水および薬品、ビール・リンゴ酒およびフレーバ付きアルコール、非アルコール、食品、蒸留酒、ワインの8つの部門に分かれており、そのうち、O-I社が二つの部門、アルダー社が四つの部門、アンカーグラス社、サバーグラス社がそれぞれ一つの部門で受賞した。

出所:gpi.org
受賞製品の写真など記事詳細は以下のURLを参照ください。

3. これからの溶解炉

少し旧聞になるが、9月14日~15日にリモート開催された“これからの溶解炉(Future of Furnaces)”の概要がグラスインターナショナルに掲載された。このイベントは、ガラス、鉄鋼およびアルミの各業界が共同して開催するもので、最新の技術、インダストリー4.0、サステナビリティー・気候変動目標などを取り上げ、今後シリーズ化される予定。第1回となる今回は150名が参加し、次ぎのような発表があった。(()内は発表者所属)

第1日
“ガラスびんのカーボンニュートラルに向けて”(FEVE)
“インダストリー4.0と炉内熱画像の利用”(Ametek Land)
“エネルギー削減ツール-ガラス品質と炉寿命を見据えて-”(CelSian)
“溶解炉パーフォーマンスと炉のインテリジェンス化”(Mechatherm)
“ネットゼロへ-操窯担当の課題-”(Inspired Energy)
“アルミのリサイクリング溶解炉の今後”(GHI Hornos Industries)
“プラズマを利用した溶解”(PyroGenesis Canada Inc.)
“燃料としての水素”(F.I.C (UK) )
“ハイブリッド炉”(SORG)
“連続熱プロセスでのAI利用-排ガス削減および生産量増-”(Perfil Group)

第2日
“開会の辞”(BIFCA)
“ガス技術者からみた危険物質及び爆発性雰囲気規則”(DB Gas Association)
“欧州と国際的な溶解炉(安全)標準”(CECOF)
“安全標準とその重要性”(Vacuum Furnace Engineering)
“英国におけるガス規格の概要とIGEM”(Duomo)
“操炉における安全-現場の視点-”(Cast Metal Federation)
“英国のガス規制とガス品質論議”(DB Gas Association)
“UK市場へのアクセス”(Product Approvals UK)

出所:glass-international.com
記事詳細は以下のURLを参照ください。

4. ICGがウェブサイトをリニューアル

ICG(国際ガラス委員会)は、同委員会のウェブサイトを、閲覧者が求める情報を素早く見つけることができ、ユーザフレンドリーとする目的で大幅リニューアルした。ウェブサイトは従来に比べスッキリし、モバイル端末への対応も良くなり、行事案内も新しくなり、更に会員向け頁も更新されている。

出所:glass-international.com
記事詳細は以下のURLを参照ください。

ICGの新しくなったウェブサイトは以下のURLを参照ください。

訳者注:
既にご承知と思いますが、来年2022年は「国際ガラス年(International Year of Glass;略称IYoG2022)」となっている。この国際年(International Year)とは、国連総会において採択・決議されるもので、特定の事項に対し特に重点的な問題解決を、国連をはじめ全世界の団体・個人に呼びかけるための期間のこと。過去の事例では、2019年は国際周期表年など3件、2011年は国際森林年など3件に指定されている。
IYoG2022については以下のURLを参照ください。