2022年01月24日

海外情報(2022年1月分)

1. アンベブ社がブラジルに新工場

ブラジルのガラスびんメーカーでビール醸造会社のアンベブ(Ambev)社は、パラナ州(Parana)に8億7,000万レア(1億5,390万ドル、約169億円;1ドル110円換算)を投じて新工場を建設し、リサイクルガラスで作られたリターナブルビールびんを生産する予定。同工場は2025年に操業を開始する予定。これは2025年までに製品の100%を再使用可能またはリサイクル包装にするというアンベブ社の目標に沿った設備投資。同社は、使用済み製品を回収する物流会社や協同組合が収集したガラスカレットからびんを生産すると表明しており、生産されるビールびんは20回以上再利用できるとしている。新工場は100%再生可能電力、バイオ燃料で稼働する準備を行う予定。また、発生した排水の100%を処理し、その過程で使用される水を再利用するプラントと、高効率での水及びエネルギーを使用する様々な技術を備える予定。

出所:glass-international.com
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訳者注:アンベブ社はラテンアメリカ最大のビールメーカでベルギーのインベブ(Anheuser-Busch InBev)の子会社。
アンベブ社については以下のURLを参照ください。

2. ヴィーガント社、新工場での生産開始を延期

ヴィーガンド社(Wiegand-Glas)は、ドイツのシュロイジンゲン工場(Schleusingen)の茶びん用新工場の生産開始を2022年第2四半期に延期した。これは、原材料価格の上昇、エネルギーコストの上昇、Covid-19のオミクロン株による高い罹患率によるもの。

出所:www.wiegand-glas.de
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訳者注:ヴィーガント社については以下のURLを参照ください。

3. 英国ガラス協会がエネルギー価格の高騰で政府に対応を要請

英国ガラス協会(British Glass; BG)のCEOであるデイブ・ダルトン氏は、英国におけるエネルギー価格等の急激な高騰(昨年ガス及びエネルギー価格がそれぞれ3倍、4倍に上昇。炭素価格が取引単位当たり16ポンド(2,240円;140円換算)から80ポンド(11,200円)に上昇を受け、英国内のガラス産業界が、例えば炭素価格について殆ど規制の無いEU諸国に対して競争力を失う危機にあるとして概要次ぎのような声明を出した。「政府はこの問題の深刻さを把握していない。当業界は税金を使っての救済を求めているわけではない。単に業界の長寿をサポートし、国際的な競争相手と国内メーカーとの間での公平な市場を作るための政策を求めている。このような政策支援がとられない、あるいは遅れると、例えば気候目標、雇用維持など様々な面に悪影響がでる。当業界は政府に対し、直ちに対話を開き、今すぐ真の行動を取ることを求めている。」

出所:glassonline.com
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4. フォグラス社設計の新溶解炉が予想以上の成績で稼働

フランスのフォグラス社(Forglass)が数値モデルを使って、シュテルツレ・グループ(Stoelzle Glass Group)の一員であるシュテルツレ・マスニエス・パルファメリー社(Stoelzle Masnieres Parfumerie)向けに設計した炉が受け入れ試験で、ガラス品質とエネルギー消費の面で予想を大幅に上回る成績で稼働した。同グループは香水や化粧品市場向けの非常に高品質のエクストラホワイトフリントガラスびんでよく知られており、最初から品質レベルなどの目標を非常に高く設定している。

出所:glassonline.com
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訳者注:フォグラス社については以下のURLを参照ください。