2014年11月19日

海外情報(2014年11月分)

1.O-I社:ガラス容器は“革新によってより積極的に市場を開拓”

 今年のグラステックの開会行事で、O-I社のグローバルプロダクトイノベーション(Global Product Innovation)部門の副社長であるMichael Lonsway氏は、ガラス容器における革新(innovation)の重要性と競合素材による脅威について次のように述べた。
「一般的に言って、ガラス容器産業界は革新によってこれまで以上に積極的(aggressive)になっている。」 「競合容器は我々の市場に入り込んできている。例えばワイン市場でのバッグインボックスや北米市場での缶入りビールといったものがある。」 「我々にとって良いニュースは、そうは言っても、消費者の皆様がガラスびん入りは味が良いとか、ガラスびんは安全で健康を害さないといった理由からガラス容器を好まれている。それ故に、我々が更にイノベーションを進めるということがより重要となっている。」 「競合容器はこれまでそのプロセス革新に非常に積極的であった。そして彼らはガラスが伝統的に占有してきた市場に入り込むために、製品を革新するという取り組みをしてきている。」 「しかし、私が思うには、消費者の皆様が味と健康というメリットからガラス容器を好まれている点、消費者の皆様がガラス容器を使いたい、ガラスのフィーリングが好きだという点が我々のもつ優位性だと考えている。」 「我々も容器に更なる価値を与え、消費者の皆様に商品棚からガラスびんをとって下さいと声を上げることができる製品を作り出す革新の準備は出来ている。」

 出典:Glass International Weekly News

2.Vitro社が第三四半期のハイライトを発表

 Vitro社は、連結売り上げが前年同期比1.3%増加し、433百万ドルになったと発表した。これはガラスびん部門全体(CFT:Cosmetics,Fragrence and Toiletriesを除く)の販売が前年比6.8%増加と好調であった結果としている。同期にVitro社は重要な目標を達成し、同社の将来にわたる利益成長を確固たるものとした。即ち、Vitro社はConstellation社と次の7年間の長期にわたりおよそ950百万ドルと推定されるビールびん供給契約を締結した。Vitro社役員会は又ブラジルでCFT市場にガラスびんを供給するために溶解炉への投資も承認した。板ガラス部門では、自動車分野への販売が堅調で、建築分野への国内及び輸出を補う形となった。

 出典:Glass International Weekly News