2022年11月16日

「be draw project」 ~びんで描く、びんで繋げる~

日本ガラスびん協会と東京家政大学が産学連携
洗って繰り返し利用できる、リターナブルびん商品を活用し
学内CO₂排出削減を可視化する実証事業を開始
授業の一環として学生主導でプロジェクト進行

「be draw project」
~びんで描く、びんで繋げる~

https://be-draw.net/

日本ガラスびん協会(会長:山村幸治/東京都 新宿区)は、 東京家政大学と産学連携「be draw project〜びんで描く、びんで繋げる〜」を開始します。
本プロジェクトは洗って繰り返し利用できる、リターナブルびんに入った商品を学内(板橋キャンパス)で販売し、校内におけるCO₂削減を計測、可視化を試みる実証事業であり、リターナブルびんの価値を再定義していく活動です。

本プロジェクトは東京家政大学の造形表現学科(担当教員:宮本 真帆 准教授)と環境教育学科(担当教員:井上 宮雄 准教授) 、2つの学科の有志学生が協力して進行している、授業の一環としての活動です。

プロジェクトコンセプトワークづくり、プロジェクト名やロゴ開発、各種デザイン、CO₂削減計測、計測結果の可視化まで一連のプロセスを学生たちが主体となって進めています.

本取り組みに至る背景

今年で設立70周年を迎えた、日本ガラスびん協会は「使い捨て社会」から「循環型社会」への転換を目指し長年、3Rへの対応に取り組んできました。

現在は、業界を挙げて関係各所が一丸となりSDGs推進ワーキンググループを結成。ガラスびんのSDGsへの貢献活動を発信しています。

昨年、本活動の一環でガラスびんとSDGsへの理解を深めることを目的とした「SDGsセミナーパッケージ」を制作。
第一弾の取り組みとして、東京家政大学の造形表現学科に所属する学生を対象に「ガラスびんSGDsセミナー&ワークショップ」を2021年11月に開催し、具体的なアクションとして本取り組みへ繋がっています。

SDGs推進ワーキンググループの活動と学生の学びを実証事業という場を通じて、社会へ発信し持続可能型社会づくりへの貢献を目指していきます。


2021年11月ガラスびんSGDsセミナー&ワークショップの様子

リターナブルびんを取り巻く背景

持続可能な社会を目指す中で、環境負荷の観点からも、リターナブルびんを再評価する機運が高まっています。リターナブルびんは、100年以上の歴史を持つ我が国独自のリユースの仕組みがあり、一升びん、ビールびん、牛乳びんなどが、リターナブルびんとして繰り返し使われてきています。
消費者のライフスタイルや流通の変化もあり、使い捨て容器が主流の中、リターナブルびんは、環境にやさしい容器として、見直されています。

若年層におけるSDGs、エシカル思考など環境課題に対する理解、意識の高まりは急速に広がっています。一方でガラスびん商品は減少し、若年層にとって実生活には馴染みが薄い容器になっている現実があります。
本プロジェクトを通じて、ガラスびん、環境に優しいリターナブルびんへの理解を深め、自分たちのアイデア、創意工夫で学校生活という身近な社会においてイノベーションを起こしていくことができる、実体験を学んでいただきたいと考えています。

be draw projectについて

<名称>

be draw project~びんで描く、びんで繋げる~

ポルトガル語でガラスを意味する「Vidro」に『ガラスびんの未来を描いていきたい』という思いを重ねたプロジェクト名称です。参加学生が全員でアイデアを持ち寄り、ディスカッションを経て決まりました。

<取り組み体制>

主催:日本ガラスびん協会/東京家政大学
協力:ガラスびん3R促進協議会 / 富士ボトリング株式会社/ファミリーマート東京家政大学店

<WEB>

https://be-draw.net/

活動の様子

造形表現学科、環境教育学科から集まった有志学生により7月下旬より活動がスタート。夏休み期間中もオンライン、オフラインで毎回、数時間にも及ぶ打ち合わせを重ね、プロジェクトを推進してきました。

プロジェクトコンセプトワーク、プロジェクト名、ロゴ開発、各種デザイン、CO₂削減計測、計測結果の可視化まで一連のプロセスを学生たちが主体となって進めています。

今後は商品の回収状況の定点観測、結果の可視化について考えていくことがメインの活動内容となる予定です。

展開ツールについて

プロジェクトネーム、シンボルロゴに始まり、すべてのプロモーションツールは参加学生が企画デザインを担当しています。


シンボルロゴ

ボトルタグ

ボトルタグ

ボトルキャップ

スタンプカード

景品缶バッジ

学内展開様子

ファミリーマート 東京家政大学店で購入して飲み終わった、足柄聖河を回収できるボックスを3か所学内に設置しています。また飲み終わった王冠で絵柄を完成させていくドロップアート、校内での認知向上を狙ったポスター(6種)を各所に掲出しています。

学内展開の詳細はWebサイトをご確認ください
https://be-draw.net/

【担当教員コメント】
家政学部 / 造形表現学科
准教授:宮本 真帆先生

本学が掲げるビジョンの中に「『ひとの生(Life)を支える学』を生かし産学官民と連携する」というものがあります。SDGs活動は正にこれに直結するものであり、本プロジェクトに産学の連携に加えて専門性の大きく異なる2学科が連携して当たることでき、参加学生たちに貴重な経験をもたらしているでしょう。様々な行動制限からようやく解放され始めた今実施できた点も、実学・実習を重んじてきた本学教育にとって大きな価値があります。ご協力いただきました皆様に感謝いたします。

【担当教員コメント】
家政学部 / 環境教育学科
准教授:井上 宮雄先生

世界中でSDGsというワードが注目され始め、若者世代においてもSDGs達成に向けた様々な取り組みが行われています。
そのような中で持続可能な社会の実現に向けた日本ガラスびん協会様との連携プロジェクトに、本学学生が参加できることを嬉しく思います。温室効果ガス排出削減に向けた取り組みについて、学生たちが座学だけでは体験することができない学びを本プロジェクトから感じてもらえたらと思っております。

足柄聖河について

足柄聖河は、箱根山丹沢山麓に囲まれた足柄の地の名水を使用しています。そのクリアでまろやかな口当たりは古来より多くの人に親しまれ、疲れた旅人の喉を潤してきました。 その名水をリターナブルびんに詰めることで、ガラスびん特有の造形美から高級感を演出できるだけでなく、容器の素材による着香を防ぎ、常に新鮮な風味を味わうことができるのが特徴です。 さらに、最高峰の食品国際基準であるFSSC22000V5で管理された リターナブルびんミネラルウォーター設備を有する国内唯一の工場から「足柄聖河」をお届けいたします。

【東京家政大学】

1881年創立。板橋、狭山にキャンパスをもち、5学部13学科および、大学院7専攻、短期大学2学科を擁する総合女子大学です。

設置者   :学校法人渡辺学園
本部所在地 :東京都板橋区加賀1-18-1
キャンパス :板橋キャンパス(東京都板橋区)、狭山キャンパス(埼玉県狭山市)
ホームページ : https://www.tokyo-kasei.ac.jp/

【日本ガラスびん協会について】

名称:日本ガラスびん協会
会長:山村幸治
住所:東京都新宿区百人町3-21-16 日本ガラス工業センター3F
目的:ガラスびん製品の利用啓発並びに利用情報の収集及び提供等を実施
ホームページ:http://www.glassbottle.org/
Facebook:https://www.facebook.com/binmusume.binkyo
Twitter:https://twitter.com/glassbottleorg
Instagram:https://www.instagram.com/glassbottleorg/

<本件に関するお問合せ先>
日本ガラスびん協会 TEL:03-6279-2390  FAX:03-5389-5868