2023年12月26日

海外情報(2023年12月分)

1. ユネスコ 人工吹きを無形文化遺産としてリストに追加

2023年12月12日 グラスインターナショナル誌は、宙吹きなど人工ガラス製造が無形文化遺産としてフィンランド、フランス、スペイン、チェコ共和国、ハンガリー、そしてドイツによってユネスコの無形文化遺産に登録申請され、候補リストに追加されたと報じた。
ユネスコのドイツ委員会副委員長であるクリストフ・ヴルフ氏は、「忍耐、創造性、チームワークが手作りガラス製造を特徴づけています。」「この技術の印象的な創造力がユネスコに認められたことを嬉しく思います。ガラス製造業者のコミュニティは、この特別な伝統工芸を印象的な献身で守っています。彼らの知識と技術が長い間人類と共に残ると信じています。」と述べている。

出所: glass-international.com

記事詳細は以下のURLを参照ください。

または、

訳者注: 現在のガラスびん生産技術のルーツである宙吹きなどの人工ガラス製造技術が、ユネスコの無形文化遺産候補リストに入った。正式登録はまだのようだが素直に喜びたい。
次のURLに関連動画(約20分)がアップされている。

2. BAガラス社ルーマニア工場の溶解炉

ルーマニアのブカレストにあるBAガラス社(BA Glass)の工場で、溶解炉のお披露目が政府関係者、得意先などを迎えて行われた。最新技術を備えたこの溶解炉により、BAガラス社はより持続可能なガラス製品の生産を増やすことができる。

出所: glass-international.com

記事詳細は以下のURLを参照ください。

訳者注: BA Glass社はポルトガルに本社を置いている。同社については以下を参照ください。

3. O-I社 フランスのランス工場のトラック輸送でバイオ燃料を使用

O-I社のフランス・ランス(Reims)工場は、ブドウの種子油と揚げ油を使ったトラックで近隣の顧客にシャンパンボトルを輸送している。使用されるブドウの種子油はフランスのマルヌ地域とオーブル地域で収穫され、揚げ油はパリ地域から供給されている。同社はバイオ燃料の使用により、ディーゼル燃料に比べて二酸化炭素の排出量を60%削減し、微粒子の排出量を80%減少させると述べている。

出所: glass-international.com

記事詳細は以下のURLを参照ください。

訳者注: ガラスびん配送に使うトラックの燃料を炭素負荷の少ない燃料に転換した事例として取り上げた。

4. ヨーロッパ板ガラス連盟が2029年までの政策マニフェストビデオを公開

ヨーロッパ板ガラス連盟(Glass for Europe)加盟企業の幹部が、欧州の板ガラス部門が直面する課題や機会を紹介し、次の任期における具体的な政策の優先事項を動画で紹介している。これは、2024年から2029年までの次の5年間のヨーロッパの板ガラス産業の政策マニフェストの発表を記念して公開された一連の5つのビデオの一環。
板ガラスメーカーの幹部とヨーロッパガラス連盟事務局の双方が関与して、これらの動画が作成された。動画では板ガラス部門のビジョンを提示し、現在の産業の現実を説明し、具体的な政策提言を行っている。

出所: glass-online.com

記事詳細は以下のURLを参照ください。

または、

訳者注: 板ガラス業界の話ではあるが、我々にも影響すると考えて取り上げた。同記事は、
「2024年6月には欧州議会議員の選挙があり、理事会、議長などの選出が行われ、EU機関は2030年までに設定された55%の二酸化炭素削減目標を達成するための準備を進める。同時に、欧州は恐らく再発する極端で不利な気候条件、難しいエネルギー状況、そして成長する外部からの競争に直面し続け、これらの要素が欧州の産業と経済に圧力をかける。この文脈に沿って欧州ガラス連盟は『持続可能な変革を可能にするための任務』と題されたヨーロッパの政策マニフェストを公開することを決定した。」としている。
Glass for Europeについては以下のURLを参照ください。