2024年01月25日

海外情報(2024年1月分)

1. ディアジオ社がグラスフューチャーズを通じて脱炭素化に資金を提供

2024年1月18日 グラスオンラインは、ディアジオ社(Diageo)はガラス業界の脱炭素化を国際的に加速するため、ディアジオ社の二大市場である北米とインドでパートナーを組むグラスフューチャーズが事業拡大するための着手金(Seed Funding)を提供する。この追加資金を得て、グラスフューチャーズはこれら二つの重要な市場でガラスの炭素排出量をさらに削減するための道を開く新しい技術とシステム全体としての取り組み方を模索することができる。

出所: glassonline.com

記事詳細は以下のURLを参照ください。

訳者注: アルコール飲料のリーディングカンパニーであるディアジオ社の脱炭素についての熱意が感じられる。

2. SEFPRO社がグラスサービス社買収を発表

2024年1月16日 グラスオンラインは、サンゴバンセラミック社(SGC;Saint-Gabain Ceramics)の事業部門であるSEFPRO社が、グラスサービス社(GS;Glass Service a.s.)を買収すると報じた。この買収案件は競争法の認可対象で、2024年第一四半期の末に結論が出るものと見込まれている。この買収はテクニカルセラミックスの世界的なイノベータであるSGC社の戦略に沿ったもの。
1990年にチェコのフセティン(Vsetin)に設立されたグラスサービス社は、先進制御システム(ESTIIITM)やシミュレーションなどのガラス溶解炉向けのデジタルソリューションのリーディングプロバイダー。GSの事業部門であるF.I.C社(英国)が電気溶融システムを提案しており、フラマテック社(FlammaTec)は水素燃焼システムなどのバーナを提供している。

出所: glassonline.com

記事詳細は以下のURLを参照ください。

訳者注: 訳者としては、これまでGS社が世界中から請け負ってきた欠点解析や溶解炉シミュレーションなどの蓄積がSGC社に取り込まれる事になるのが気になる。

3. スタラグラス社 炭素捕集・貯蔵(CCS)プロジェクトに参加

2024年1月18日 グラスインターナショナル誌は、スタラグラス社(Stara Glass)がホライゾン・コアユー(Horizon COREu)プロジェクトに参加すると報じた。このプロジェクトは40社以上の企業のコンソーシアムで構成されており、ヨーロッパ最大の独立系研究機関の一つであるシンテフ社(SINTEF;産業・技術研究センタ-)が主導している。シンテフ社によれば、コアユーはこれまでに欧州のプログラムから資金提供を受けたCCSにおける最大の研究・イノベーションプロジェクト。

出所: glass-imtermational.com

記事詳細は以下のURLを参照ください。

訳者注: シンテフ社の発表は次のURLを参照ください。

4. 米国ガラス生産者連合が反ダンピング提訴

2024年1月10日 グラスインターナショナル誌は、2023年12月28日に米国ガラス生産者連合(GPC;The U.S.Glass Producers Coalitiom)が、中国(36社)、メキシコ(7社)、チリ(3社)のガラスびんメーカが米国で不当な価格でワインびんを販売しているとして嘆願書を提出したと報じた。嘆願書ではこれらの国からの輸入について追加関税を課すべきとしており、これを受けて、今後20日以内に米国商務省(DOC)は調査を開始するかどうかを決定し、調査が必要となればアメリカ国際貿易委員会(ITC)が、輸入品が米国産業に損害を与えている、または損害を与える恐れがあるという合理的な兆候があるかどうか判断する。

出所: glass-international.com/p>
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訳者注: GPCにはアルダー社が参加し、訴えられた側にはメキシコなどに生産拠点を持つO-I社などが含まれている事から、他の記事ではガラス戦争といった刺激的なタイトルをつけていたりしている。