2024年04月08日

海外情報(2024年3月分)

1. SGDファルマ社 水素バーナをテスト

SGDファルマ社(SGD Pharma、以下SGD社)は、サン-カンタン-ラモット(Saint-Quentin-Lamotte:SQLM、フランス)工場で脱炭素を加速するために2週間の100%水素バーナでの燃焼テストを行った。SGD社はCO2排出を2020年から2030年には35%削減、2024年までには65%削減を目指している。このテストではSQLMの50%のバーナを酸素ガスから酸素水素に置き換えて操業した。水素バーナでは燃料ガス(体積)全体の70%を使用。またこのテストはエアーリキード社が装置および水素供給の支援をした。

出所: sgd-pharma.com

記事詳細は以下のURLを参照ください。

訳者注: 同社の低炭素目標等は以下を参照ください。

2. 米国ガラスメーカが共同実験施設の設立を検討

O-I社、リビー社、ピルキントン社、オーエンス・コーニング社など12社で作る北西部オハイオ・イノベーションコンソーシアム(Northwest Ohio Innovation Consortium:NOIC)は、共同実験施設(Glass Center of Excellence)を設立するための費用、31.4百万ドル(約47億円:150円換算)の支援をオハイオ州および米国政府に要請した。コンソーシアムはこれが認可されれば10.5百万ドル(約16億円)を拠出する予定で、投資総額は約63億円となる。この施設は、代替燃料および関連設備機器改良、溶解効率や溶解炉寿命、AI制御および表面処理技術などに焦点をあてており、更にリサイクルシステムの最適化なども研究する。

出所: glassinternational.com

記事詳細は以下のURLを参照ください。

NOICについては以下を参照ください。

3. 米国ガラス製造会社の脱炭素プロジェクトへ米国政府が資金援助

O-I社(O-I Glass)、ガログラス社(Gallo Glass)およびリビー社(Libbey Glass)のプロジェクトが、米国エネルギー省(DOE)の目指す製造工程からの排出削減産業界実証プログラムに採択された。

ガログラス社: ハイブリッド型電気溶融炉プロジェクト(Hybrid Electric Glass Furnace Project、モデスト (Modesto, CA)。天然ガス使用量70%削減およびリサイクルガラスを30%増やす。資金援助額:最大75百万ドル(約113億円)
   
リビー社: フレキシブル燃料電気ハイブリッド炉実証(Flexible Fuel Electric Hybrid Glass Furnace、トレド(Toledo):オハイオ州)。既存4炉をより大きなハイブリッド電気炉に置き換えCO2排出を推定60%削減する。資金援助額:最大45.1百万ドル(約68億円)
   
O-I社: ガラス溶解炉脱炭素技術(ザンジバル工場(Zanesville、オハイオ州)、トアノ工場(Toano, バージニア州)、トレーシー工場(Tracy, カリフォルニア州))3工場合計で4炉の冷修しスコープ1排出量を各工場それぞれ40%削減。資金援助額:最大125百万ドル(約188億円)

出所: glass-international.com

記事詳細は以下のURLを参照ください。

訳者注: DOEから各プロジェクトの要約が次のURLで公表されている。