2016年03月25日
海外情報(2016年3月分)
1.O-I社の2015年販売量は3%増
O-I社の2015年販売量(全世界合計)は吸収合併により3%増加した。合併を除くと、販売量は2014年と同じであった。ヨ-ロッパと北米地域は増加、アジア太平洋地域は第二四半期での中国での計画縮小をオ-ストラリアでのビール、ワインでカバーしたが1-2%減少。南米地域は、ブラジルに引っ張られた結果販売量は1-2%減少。年間販売金額は62億ドルで2014年に比べ6.28億万ドルのダウン。ヨーロッパ地域の営業利益は減少し144百万ドルで63百万ドル減少、米国ドル高もあって約48%減。ヨーロッパでの平均販売価格は約1%ダウンし、低稼働率のためコストアップした。
出典: FEVE NEWS Letter March 2016-No.447
2.アルダー社が英国ドンカスター工場の2ライン閉鎖
アルダー社は、4月に英国ドンカスター工場(旧ロックウエア社の工場)の2ラインを閉鎖すると発表した。これは、幾つかの主要な顧客からの受注減による。非常に厳しい環境にあり競争力維持のためコスト削減を必要として、同工場従業員384名のうち50-60名の削減について組合と交渉している。同社の他の工場、バーンスリー(Barnsley)、ノッティングレイ(Knottingley)およびアーバイン(Irvine)には影響がないとしている。
出典: FEVE NEWS Letter March 2016-No.447
3.タイガラス社とXPAR社の戦略的パートナーシップ
タイグラス社(Thai Glass Industries)は2年前から、サラブリー(Salaburi)にあるTMGの生産設備でXPAR社のIR-Dカメラを集中的にトライアル使用してきた。両社は世界市場で先頭をはしるホットエンド検査機を供給するために戦略的パートナーシップを組む。
出典: FEVE NEWS Letter March 2016-No.447
4.種瓦残存厚さ測定装置スマートメルターの実用化
GlassWorlwide誌2016年3月号によれば、溶解炉に携わる者にとり、長年待ち望まれてきた種瓦残存厚みの実測手段スマートメルター(SmartMelter)が開発され、実炉テストを経て実用化された。
スマートメルターは、オハイオ大学発の壁面を通過した電波を画像可するという非常に厳しい環境下での先端技術を開発・応用することを目的とするパネラテック社(PaneraTech)と、リビー社、OI社が共同でアメリカ国立科学財団(NSF : National Science Foundation)より資金援助を受け、リビー社に実験炉を設置して開発が進められた。スマートメルターでの炉修前の実炉での残存厚み測定結果と実際の残存厚みは良い一致を示し、リビー社では、この装置を標準的な炉検査装置として取り入れている。
但し、スマートメルターでの最大測定厚さには制限がありAZS煉瓦で100mmまでとなっている。
また、現時点、スマートメルターの使用は使用許諾ライセンス方式という形になっている。
実炉テスト結果報告他の詳細については、出典に記載したURLを参照してください。
出典: http://www.smartmelter.com/the-smartmelter-story-featured-in-glass-worldwide-magazine/