海外情報
2026年04月27日
海外情報(2026年4月分)
1. 東洋ガラス社千葉工場の酸素燃焼炉が稼働
2026年4月6日 グラスインターナショナルは、東洋ガラス社千葉工場の酸素燃焼炉(蓄熱室無し)が3月31日に稼働したと報じた。通常炉に比べGHG排出量が20%削減される。これは200t/dを超えるガラスびん用溶解炉での日本国内初の酸素燃焼事例で、東洋ガラス社は「弊社は、エネルギー効率の最適化による製造プロセスの脱炭素化と、設備の効率化による資源節約という両面から環境に優しい製造を促進し、さらに、製品ライフサイクル全体にわたる環境負荷の削減を追求し、お客様の脱炭素化管理に貢献する価値ある容器を提供してまいります。」とコメントしている。
出所: glass-international.com
記事詳細は以下のURLを参照ください。
https://www.glass-international.com/news/toyo-glass-launches-decarbonised-glass-melting-furnace
| 訳者注: | 記事掲載写真からみると、酸素は液酸の形で供給されている。 |
2. ゼロCO2ガラスプロジェクト(2024年4月海外情報続報)
2026年3月12日 ヴィーガント社の経営陣、同社営業担当および顧客の代表は、ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWE)からも資金援助を受けて、同社をはじめ、ホーン社、RTWアーヘン大学およびIPGRで2.5t/dの炉を使って共同実施しているゼロCO2ガラス(ZeroCO2glass)プロジェクト(期間:2022年1月1日~2026年12月31日、総額14.94百万ユーロ(約27.6億円:185円換算、BMWE支援8.38百万ユーロ :約15.5億円))の実験現場をプロジェクトの推進状況把握のため訪問した。この場でIPGRのマネージングディレクターであるドミニク・オルゾル博士は、技術の進歩と今後の開発段階についての興味深い洞察を提供した。また、気候中立的なガラス生産成功にはバリューチェーン全体にわたる緊密な協力によってのみ実現することが改めて示された。
出所: wiegand-glas.de
記事詳細は以下のURLを参照ください。
https://www.wiegand-glas.de/en/news/ipgr
https://www.wiegand-glas.de/en/news/ZeroCO2glass
プロジェクト参加者の以下のURLも併せて参照ください。
https://www.iob.rwth-aachen.de/en/projects/zeroco2glas/
https://www.ipgr.com/research/project/zero-co2
| 訳者注: | 国内では、2025年6月に日本山村硝子社が大阪大学、東京ガスおよび関西電力と共同で燃料としてアンモニア、原料としてNa2SiO3、CaSiO3といった非炭酸塩を使うことで、CO2ゼロ排出のガラスを実験室レベルで作成することに成功しており、今後は工業スケールへの拡大応用を目指している。これについては以下のURLを参照ください。
https://www.yamamura.co.jp/cms/wp-content/uploads/2025/05/20250610_CMS0530_TEI3KKSQ.pdf |
3. NSG社千葉工場での太陽光発電のカバーガラスカレット使用テスト
4月6日 グラスインターナショナルは、NSG千葉工場が廃棄太陽光発電(PV)モジュールから回収されたカバーガラスをカレットとして使用するデモンストレーション実験を成功裏に完了したと報じた。日本で大規模な太陽光発電システムが導入されてから10年以上が経過し、これらの使用寿命の終わりに近づくにつれて、廃棄パネルの量は2030年以降急増すると予想されているが、PVカバーガラスは、モジュール性能向上を目的とした組成や、長期耐久性を確保するための強力な接着剤のため、これまでリサイクル使用が困難だった。このデモでは、トクヤマ社の低温熱分解リサイクル技術(Low-Temperature Thermal Decrposition Recycling Technology for Solar Panels)を用いてカバーガラスを分離・抽出し、カレットとして使用された。デモの結果、リサイクル素材は特定の条件下で利用可能であることが確認され、フロート板ガラスへの水平リサイクルの実現可能性が示された。
出所: glass-international.com
記事詳細は以下のURLを参照ください。
https://www.glass-international.com/news/nsg-achieves-glass-recycling-breakthrough
NSG社の発表は以下のURLを参照ください。
https://www.nsg.com/en/media/ir-updates/announcements-2026/successful-cover-glass-experiment#
トクヤマ社の熱分解技術については以下のURLを参照ください。
https://www.jpea.gr.jp/wp-content/uploads/solarweekaward2025seminar_hokkaido_nanporo.pdf
| 訳者注: | PVパネル廃棄の予測量は最大年間50万トンになるといわれている。パネル重量の60%程度がガラス(ソーダ石灰ガラス)なので、年間30万トンのガラスが排出される。カバーガラスには重金属が含有されている事は知られているが、板用カレットとしては十分使えるようだ。組成分析結果の例が以下の資料に掲載されている。 |
4. アルダー社 ドイツの工場閉鎖を予定
4月17日 グラスインターナショナルは、アルダー社がドイツのゲルマースハイム(Germersheim)工場(1971年稼働、ビールびん及びワインびんを生産)の閉鎖を予定していると報じた。これは需要減少による生産能力過剰への対応で、従業員260人の雇用が失われる。現在、会社は地元従業員代表と協議中。昨年、この工場では生産ライン二つが閉鎖され、60人の雇用が失われている。
出所: glass-international.com
記事詳細は以下のURLを参照ください。
https://www.glass-international.com/news/ardagh-glass-set-to-close-its-germersheim-facility
| 訳者注: | 欧州ではビールやワインの需要が減少しているというニュースがある。 |
5. O-I社 軽量ワインびんを公表
2026年4月20日 グラスオンラインは、O-I社のパッケージ政策が欧州全体の選択肢に大きな影響を与えていると報じた。
イタリアでO-I社がライブラ(Lybra)300gを発表した。これはクラシックなボルドーのびん形状を保ちつつ、重量を60グラム軽減した軽量ワインびん。プレミアムな外観や感触を損なうことなく、顧客の持続可能性目標を支援するよう設計されたLybra 300gは、O-I社が顧客の進化する期待に応える中で価値を築き続ける方法を反映しており、すでにO-I社のパートナーであるCitra社と市場で成功裏にテストされている
出所: glassonline.com
記事詳細は以下のURLを参照ください。
https://www.glassonline.com/o-i-packaging-policy-is-reshaping-choices-across-europe/
Citra社については以下のURLを参照ください。
https://www.citra.it/en
