2016年05月24日
海外情報(2016年5月分)
1.SGD Pharm社が新工場を公式にオープン
今年4月、SGD Pharm社は、65百万ユーロを投じて新設した薬品びん専門のサン・カンタン・ラ・モット(Saint Quentin La Motte)工場の公式オープン祝賀会を行った。同工場は、2015年9月に一部稼働、2016年2月からはフル稼働。フランスのカレーとルアーブルとの中間に位置するサン・カンタン(Saint Quentin)に立地する同工場は、フランス国内では20年ぶりに新設されたびん工場で、SGD Pharma社としては5番目の工場となる。工場敷地面積は13万m2、溶解炉2基、4ラインで年間生産量2万トン、日産百万本の能力を持ち、従業員は約270名。同社のグローバルR&Dセンターも同じ敷地内に付設され、SGDグループのタイプⅠガラス容器の中心的な役割を果たす。
出典: FEVE News Letter May 2016-No.449 / Glass International誌他
【訳者注】
短い工場見学動画(説明はフランス語)が以下に掲載されている。
http://www.dailymotion.com/video/x38eiit
2.Vidrala社2016年第1四半期は昨年比2.8%増
Vidrala社の2016年第Ⅰ四半期の純売上高は182.8百万ユーロで昨年比2.8%増、営業利益は38.2百万ユーロで昨年比5.5%増であった。
出典: FEVE NEWS Letter May 2016-No.449 / 元出所glassonline.com
3.Encirc社が大規模投資を計画
Encirc社は、需要増のためDerrylin工場の二つの溶解炉寿命の延長、エネルギー効率改善、工場全体の二酸化炭素排出量削減、生産性と効率を最大化することなどを目的として、65万ポンドにのぼる大規模な炉設備投資計画を進めている。
出典: FEVE NEWS Letter May 2016-No.449 / 元出所encirc360.com
4.Ardagh社のムールディク(Moerdijk)工場(オランダ)のスワビングロボット
オランダのロッテルダム近郊にある同社ムールディク(Moerdijk)工場(アムステルダムから約100km)で、同社のプロジェクトチームは、ハイエ社とロボットを専門とするSocabalec社と緊密に協力し、同工場の4台の高速タンデムIS機に、大幅な生産性向上とコスト削減を目的として特別に開発したスワビングロボットを装備した。従来のマニュアルスワビングに比べてスワビングオイルを75%削減、早いスワブ、油煙の減少による作業環境の改善などのメリットが出ている。
出典: FEVE NEWS Letter May 2016-No.449 / 元出所Glass Worldwide
5.ゲルシャイマー社の2016年第1四半期は昨年比13.4%の増収
ゲルシャイマー(Gerresheimer)社の2016年第1四半期の収入は342.3百万ユーロで、昨年比13.4%であった。この伸びの一部は昨年買収したCentor社のプラスチック包装によるもの。売上高は4.4%、同期間に増加した。特に、注射用バイアル、アンプルおよびカートリッジは前の四半期からの好調を持続した。成型ガラス製品も、特に化粧品びんの強い需要に支えられて伸びた。
出典: FEVE NEWS Letter May 2016-No.449 / 元出所gerresheimer.com
6.シスカム社の2015年純売り上げ
トルコのシスカム(Şişecam)グループの2015年連結売上高は740億トルコリラ(約2720億円)、純利益805百万トルコリラ(約296億円)だった。同時期の総投資額は11億トルコリラ(約404億円)であった。同グループ副会長兼CEOのKirman氏によると、生産設備の最適化を進めるとともに、効率的なコスト最適化を継続すると述べている。
出典: FEVE NEWS Letter May 2016-No.449 / 元出所glassglobal.com