海外情報
2026年06月26日
海外情報(2026年6月分)
1. ベルリン・パッケージング社が英国拠点の企業を買収
米国シカゴに拠点を置くベルリン・パッケージング(Berlin Packaging:ガラス、プラスチック、金属容器およびクロージャーの専門商社)が、英国に拠点を置くブルースカイ社(Bluesky)の買収を完了した。この買収により、ベルリンパッケージ社の英国市場での地位が強化される。
ブルースカイ社はイギリスのグリムズビー(Grimsby)に本社を置き、家族経営の企業で、特殊な容器、クロージャー、ディスペンシングシステムを含むプラスチック、金属、ガラスの包装ソリューションを提供している。ブルースカイ社の社長ラッセル・ウェイド氏は次のように述べた。「当社の高度に応答性の高いコンサルティングサービスと、ベルリン社のグローバルな規模、調達力、イノベーション能力を組み合わせることで、お客様により幅広い包装ソリューション、強化されたサプライチェーンのレジリエンス、そして成長に伴うさらなるサポートを提供できるようになる。」
出所: glass-international.com
記事詳細は以下のURLを参照ください。
https://www.glass-international.com/news/berlin-packaging-acquires-uk-based-company
| 訳者注: | 商社・代理店の話題だが、関連業界の話として取り上げた。 両社については以下のURLを参照ください。 https://www.berlinpackaging.com/ https://blueskysolutionsuk.com/ |
2. ゲレスハイマー社 自動化倉庫設置
ゲレスハイマー社(Gerresheimer)は、アメリカ・ジョージア州ピーチツリーシティ工場(Peachtree City)に自動化倉庫を新設し、同工場の生産と物流能力を拡大した。自動化倉庫は、倉庫技術およびイントラ・ロジスティクスソフトウェア会社であるインターレイクメカラックス社(Interlake Mecalux)によるもので、パレット用の自動保管・回収システム(AS/RS)を2台導入した。ゲレスハイマー社の医療システム向けスマートファクトリー自動化グローバル責任者トビアス・ゲブハード氏は、「ピーチツリーシティの工場拡大は、米国でのプレゼンスを強化し、医療業界の顧客により近づくための重要な一歩である。」と述べた。ゲレスハイマー社は長年にわたり手作業で運営してきたが、より高い精度、安全性、効率を実現するために資材の流れを自動化することを決定した。
出所: glass-international.com
記事詳細は以下のURLを参照ください。
https://www.glass-international.com/news/gerresheimer-upgrades-georgia-plant
| 訳者注: | 両社については以下のURLを参照ください。 https://www.gerresheimer.com/en https://www.interlakemecalux.com/ |
3. ヴェトロパック社 クロアチアにカレット処理工場建設を計画
ヴェトロパック社は、クロアチア共和国で唯一のガラスびんメーカで、フム・ナ・ストリ(Hum na stil)に製造拠点を置く同社の支社であるヴェトロパック・ストラジャ社(Vetropack Straža:従業員約700名、生産量の約70%をEU市場に輸出)に、3,000万ユーロから3,500万ユーロ(約67億円:185円換算)を投資してカレット処理工場建設を計画している。
この工場の計画は、シュシュニャル(Šušnjar)経済大臣(兼・持続可能な開発大臣)がフム・ナ・ストリのヴェトロパック・ストラジャの現場を訪問した際に議論され、同社は生産の近代化、エネルギー効率化、リサイクル、循環型経済の発展に焦点を当てたプロジェクトも発表した。
出所: glass-international.com
記事詳細は以下のURLを参照ください。
https://www.glass-international.com/news/vetropack-to-build-eur30-million-waste-glass-plant
| 訳者注: | フム・ナ・ストリ工場は1860年創立、1996年にヴェトロパックグループに入った。 ヴェトロパック社およびフム・ナ・ストリ工場については以下のURLを参照ください。 https://www.vetropack.com/en/ https://www.vetropack.com/en/about-us/locations/hum-na-sutli/ https://report.vetropack.com/2020/en/hum-na-sutli/ |
4. 英国ガラス技術協会 ファーネス・ソリューション 会議
英国ガラス技術協会(SGT:2026年Society of Glass Technology)は、6月3日~4日にかけて英国セントへレンズで第20回ファーネスソリューションズ会議(Furnace Solutions Conference)を開催した。今回の会議のテーマは『脱炭素、その現実は?(Decarbonisation: What’s the Reality?)』だった。英国とヨーロッパから合計17名が登壇し、水曜日と木曜日の会議で低炭素ガラス製造を可能にする様々なプロセスについて議論した。
出所: glass-international.com
記事詳細は以下のURLを参照ください。
https://www.glass-international.com/news/furnace-solutions-conference-focused-on-decarbonisation
| 訳者注: | SGT及び第20回会議での発表概要(pdf)は以下のURLを参照ください。 https://sgt.org/ https://designrr.s3.amazonaws.com/david_at_sgt.org_386749/davidsgtorg_FurnaceSolutions20programme-web1780302562.pdf |
5. ヴィドララ社 カステラール・ヴィドリオ工場の脱炭素化プロジェクト
脱炭素化およびエネルギー効率化戦略の一環として、ヴィドララ社(Vidrala)はバルセロナのカステラール・ヴィドリオ工場(Castellar Vidrio)で旗艦プロジェクト(プロイエクト・トラクトル Proyecto Tractor:牽引プロジェクト)を推進しており、年間約13,000トンのCO2を削減する低炭素フットプリントの生産モデルへの移行を加速させる。このプロジェクトは、生産プロセスの脱炭素化を推進し、効率を高めることを目的とした一連の施策を含んでおり、電化レベルの向上と化石燃料の使用削減のための溶解炉技術革新、徐冷炉の最適化、プロセスの各段階にわたる改善策の実施によるエネルギー効率の向上が含まれる。
出所: glassonline.com
記事詳細は以下のURLを参照ください。
https://www.glassonline.com/vidrala-castellar-vidrios-decarbonisation-project/
| 訳者注: | ヴィドララ社のこのプロジェクトはProyecto Tractor(プロイエクト・トラクトル:牽引プロジェクト)と報道されている。このプロジェクトはスペイン政府が推進する産業現代化・構造改革(脱炭素化、デジタル化、循環経済構築など)のための「中核・波及型の大規模プロジェクト」を指している。スペイン政府は、欧州復興基金(NextGenerationEU)を活用し、経済構造を大転換するための主要経済回復・変革戦略プロジェクト(PERTE)をいくつかの重点分野(電気自動車、再生可能エネルギー、医療、アグリフード、そして産業脱炭素化など)で立ち上げており、このPERTEの補助金を申請・執行する際の基本単位となるのが「Proyecto Tractor」。 スペインの Proyecto Tractor は、単なる一企業の省エネ投資ではなく、「産業全体の脱炭素化と競争力強化を同時に達成するため、製造プロセスそのものを最先端技術(水素、電化、循環型リサイクル)へダイナミックに移行させるための中核プロジェクト」の制度的枠組み。政府はこの枠組みに対し、1件あたり最大数億ユーロ(数百億円:185円換算)規模の莫大な補助金や低利融資を配分し、2030年に向けた産業のグリーン転換を急ピッチで進めている。 |
