2017年11月30日

海外情報(2017年11月分)

1. Vidrala社(スペイン)がSontos Barosa社(ポルトガル)の買収を完了

 Vidrala社は、Santos Barosa社の株式資本全体の取得を完了した。 Santos Barosa社は、ポルトガルのMarinha Grandeに工場があり、ガラス容器を製造・販売している。Santos Barosa社は、年間40万トン以上のガラスを生産し、過去12ヶ月間で32.8百万ユーロの営業成績を残している。

出典:FEVE NEWS Letter Nov.2017 No.465(元出所:vidrala.com)

訳注:Vidrla社については、以下のURLを参照ください。

2. O-I社が売上、利益ともに増加と報告

 Owens-Illinois Incは、2017年の第3四半期の純売上高を18億ドルと報告した。これは、昨年比で約5%の増加。グローバルベースでは、価格が1%上昇し、通貨換算が好調に推移したため改善した。

 ヨーロッパでは、セグメント営業利益が81百万ドルとなり、17百万ドル(27%増)となった。この増加の大半はエネルギークレジットの受領によるものだったが、これを除いたとしても、有利な売上構成、戦略的イニシアチブの恩恵、および通貨換算の好影響により、ヨーロッパは好調に推移した。

 ラテンアメリカの出荷は、主にビールとスピリッツの出荷増加により5%増加。アジア太平洋地域の出荷は、主にオーストラリアのビール出荷増加により5%増加した。北米の出荷は、主にビールの出荷の減少により減少した。同社は、確実な成長を続けるために戦略的イニシアチブを実行していて、総システムコストに重点を置いたことで、第1四半期の費用削減額は約8百万ドルとなり、年初来の総額は2,600万ドルに達した。セグメント営業利益は、当第3四半期において2億6,000万ドルとなり、前年同期を10%上回った。メキシコでは、O-I社はConstellation Brands社(以下Constellation社)との合弁会社(IVC社)を拡張することに合意した。Nava市(メキシコ北部、米国国境から約30km)にあるIVC社から近隣のConstellation社の醸造所にびんを供給する。新たに拡大された関係により、O-I社は同社に5番目の炉を新設し、合弁事業契約の期間は2034年まで10年延長される。

出典:FEVE NEWS Letter Nov.2017 No.465(元出所:o-i.com)

訳注:コロナビールで知られているConctellation Brands社(本社所在地:米国ニューヨーク)は、米国第3位のビールメーカ。同社については以下のURLを参照ください。

3. Ardaghグループの第3四半期実績

 Ardaghグループの第3四半期財務実績は、引き続き強いフリーキャッシュを示し、調整フリーキャッシュフローは18%増の2億5,400万ユーロだった。調整EBITDAマージンは18.9%で、一株当たり純資産(bps)は10bps増加し、グループの4つのセグメントのうち3つで成長した。恒常為替レートの結果は継続的な伸びを示し、収益と調整EBITDAはともに2%増加した。売上高は1%減の19億9,000万ユーロだったが、恒常為替では2%増加した。2017年の調整後、EBITDAは13.4億ユーロ(約15.8億米ドル)と予想されている。これは、北米でのビールとワインの需要の低迷やハリケーン関連の貨物輸送コスト上昇の影響を反映している。

出典:FEVE NEWS Letter Nov.2017 No.465(元出所:ardaghgroup.com)

訳注:Ardaghグループについては以下のURLを参照ください。

4. Libbey Holland社が酸素燃焼炉をお披露目

 Libbey Hollandは最近、顧客、サプライヤー、従業員、地方自治体および政府の高官、EU代表者とともに、L1炉の公式お披露目を行った。L1炉にはPraxairのOPTIMELTシステムが組み込まれている。L1炉は既存のガス燃焼レキュペレータ炉2基を置き換えたもので、105トン/日の生産能力がある。

 L1炉を酸素燃焼モードで一定の生産能力で安定して稼働している間に、数週間かけてLibbey社とPraxair社のチームはOPTIMELTを調整する。

出典:FEVE NEWS Letter Nov.2017 No.465(元出所:Praxair.com)

5. アイルランドが砂糖を使ったソフトドリンクに課税

 砂糖8グラム以上を使ったソフトドリンクに、1リットルあたり30セントの砂糖税が2018年4月にアイルランドで導入される予定。100ml当たり5~8gの砂糖を含むソフトドリンクに対しても1リットルあたり20セントの砂糖税が科される。この税金は、高カロリー飲料の消費を減らすことを目的としており、高い肥満率を下げることに寄与すると言われている。

出典:FEVE NEWS Letter Nov.2017 No.465(元出所:foodbev.com)