2018年08月28日

海外情報(2018年8月分)

1. ベラリア社の2017年第2四半期-2018年第2四半期の年間業績は好調

 2018年7月26日付けで公表された同社の財務報告によれば、収益(revenue)は前年同期比-0.9%の約822億円(650.1百万ユーロ/1ユーロ=126.5円換算)で、安定している。 恒常為替レートでみると6.3%の堅調な収益成長であった。調整EBITDAは約327億円(1億5,880万ユーロ)となり、前年同期比8.0%増(為替変動の影響を除いて13.2%増)。 調整EBITDAマージンの拡大は24.0%に達し、2017年第2四半期と比較して200bps増加した。資本構成の大幅な強化とさらなるレバレッジングを行うとしている。

出典:Glass Online

訳注1:記事原文は以下のURLを参照ください。

ベラリア社の報告書は以下のURLより入手できます。

2. 2028年までに北米飲料業界は455億ドル(約5兆円/1ドル=110.5円換算)市場となる見込み

 米国包装および包装技術協会(the Association for Packaging and Processing Technologies (PMMI))の最近の調査報告「包装および包装装置からみた飲料のトレンド(Beverage Trends in Packaging and Processing Operations)」は、2018年から2028年の10年間で、北米飲料業界は4.5%成長し、約5兆円市場となると予測している。そして、飲料業界は、消費者の好み、提供する商品およびパッケージなどの変革の時を迎えており、食品および飲料については、消費者の健康志向というハッキリしたシフトが続いており、包装素材も消費者の更なるナチュラルでサステイナブルでありたいという志向に影響を受けているとしている。
 使い勝手が勝ちに繋がっていて、包装素材としては問題の残るプラスチックの使用をできるだけ下げようという努力にもかかわらず、プラスチックが最もポピュラーで、現状の45%から55%に伸びると予測している。アルミとガラスは、パッケージのデザインやグラフィックスで大きな革新があるとみているが、その使用量は僅かに減少すると予測している。これは最近の大きな消費者トレンド、手軽で持ち運びできるという傾向に一致している。手軽に持ち運びでき、リシールが可能で、破損しない容器が消費者に人気がある。
 同報告によれば、飲料業界の75%の企業が容器のサイズ、形状を調整して持ち運び易さを改善している。また、炭酸飲料各社は50%の企業が、8オンス(236ml)サイズが米国、カナダで主流となると予測している。その他では、2028年までに、ガラス容器入りの非アルコール性RTD飲料が40%増、その一方でプラスチック容器入りワインが100%増と予測している。

出典:Beverage daily.com

訳注1:記事原文は以下のURLを参照ください。

Association for Packaging and Processing Technologies (PMMI)については、以下のURLを参照ください。

報告書の要約版(無料)は以下のURLからダウンロード可能です。

3. Saverglass社(フランス)のメキシコ工場生産開始

 Saverglass社が、メキシコのグアラダハラ(Guadalajara)近くのアカトラン・デ・ファレス(Acatlán de Juárez)に、約127億円(1億ユーロ/1ユーロ126.5円換算)をかけてメキシコに初めて建設した工場が生産を開始した。同工場は敷地面積25万㎡、327日をかけて建設されたもので、先進的な生産および印刷加工設備を備えている。北米でのプレミアムおよびラクジュアリーな蒸留酒およびワイン市場向け製品を生産する。Saverglass社はフランス北部のフキエール(Feuquieres)に本社をおいている。

出典:Glass International

訳注1:記事原文は以下のURLを参照ください。

Saverglass社については以下のURLを参照ください。

4. アイリス(Iris)社の次世代Evolution NEO検査機

 アイリス社は、グラステックでEvolution NEOマシンを発表する予定。この次世代検査機では、すべての設定が検査機自体によって処理されるように設計されており、人に依存しないようになっていて、オペレータのジョブ変更が簡素化され、ヒューマンエラー要因が大幅に削減される。この検査機は高度な統計解析ができるようになっており、オペレータは検査機によって分析された最も重要な不良情報に直ちに注意を払うことができる。この検査機の開発においては、工場のAI化コンセプトをより現実に近づけるものとして、人間への依存度の低減が重要な目標で、生産性の向上を図りたいという要望に応えるものとなっている。

出典:Glass International.com

訳注1:記事原文は以下のURLを参照ください。

IRIS社については以下のURLを参照ください。

5. BEG(Bucher Emhart Glass)がSCOUT® 検査機の改良技術を発表

 Bucher Emhart Glassは、検査技術の一連の機能拡張を発表した。これにより、セットアップ、ジョブの変更、および監視に伴う作業が減り、オペレータの作業が楽になる。プッシュアップ、底コーナ部のコード、複数の口形状、およびエンボス加工された底部の四つの箇所での検査機能が強化されている。

出典:Glass Online.com

訳注1:記事原文は以下のURLを参照ください。

あるいは、以下のBEG(Bucher Emhart Glass)社のURLを参照ください。

BEG社テクニカルビュレティンTNB-271~274は以下のURLからダウンロードできます。