2020年03月12日

海外情報(2020年1月分)

1. O-I社が新しい持株会社体制に移行

2020年1月7日 O-I社(O-I Glass、Inc.)は、先に発表した企業近代化の完了および新しい持株会社構造の採用を発表した。これに伴い、旧Owens-Illinois、Inc.のすべての株主はO-I Glass社の株主となった。持株会社となったO-I Glass社は、旧O-I社に取って代わり、旧O-I社と同じ取締役、役員、事業運営を継続。持株会社と体制移行した目的として、営業効率とコスト構造の改善などを上げている。

出典:FEVE NEWS FN488-12(元出所:glassonline.com)

訳注1:記事詳細は以下のURLを参照ください。

2. ホーン社R&D部門がハイブリッド型低排出炉を提案

ホーンR&D部門は、地球温暖化への対応として、ハイブリッド型のCO2低排出炉を提案している。
同社によると、この提案は、業界全体がより効率的に生産し、CO2排出量を削減しより環境に優しい生産プロセスを開発する必要があること、そして、経済的な面として、CO2排出枠の価格の上昇と化石燃料の不足があるとしている。そして、同社に問い合わせが多い低排出溶融技術として、ハイブリッド炉またはコールドトップ電気溶融炉で溶解能力は150~300 tpdとしている。

出典:FEVE NEWS FN489-01(元出所:www.hornglass.com)

訳注1:ホーン社のハイブリッド炉は従来提案されていた機能分離型炉の一種で、同社のウェブサイトに掲載されている模式図をみると、溶融槽は電気溶融。これに酸素燃焼の清澄槽およびディストリビュータという組み合わせになっている。
記事詳細や炉の概念図などは以下のURLを参照ください。

3. アルダーグループがグローバルサステナビリティーアクショングループを設立

企業にとって温暖化など地球環境保全に向けての取り組みが重要さを増す中、アルダーグループは新しいチーフサステナビリティオフィサーとして現在の最高調達責任者であるジョンサドリア氏(John Sadlier)が、グループのCOOであるショオーンマーフイ氏(Shaun Murphy)直属の新しい最高持続可能性責任者に任命されたことを発表した。更に、同社はグローバルなサステナビリティ活動をよりよく調整し、サステナビリティプログラムを加速し、即応性を高めるために、グローバルサステナビリティアクショングループの設立を発表した。同社は、持続可能かつ無限にリサイクル可能な金属およびガラスソリューションを提供し、世界をリードするブランドの優先包装パートナーになることで、持続可能性はその活動の中核であり、環境への影響を軽減するだけでなく、健全な経済的パフォーマンスを達成するとともに、積極的な社会貢献を行うとしている。

出典:A global leader in packaging solutions – Ardagh Group

訳注1:記事詳細は以下のURLを参照ください。

アルダーグループのサステナビリティ活動については以下のURLを参照ください。

4. Croxsons社が人目を引くデザインでノンアルコールのジンブランドを供給

より健康的な飲み物の選択に対する消費者からの増大する需要に応えるために、大手ガラス包装会社であるCroxsons社は、最近、ノンアルコールジンの新興生産者であるSea Arch社と協力し、鉛フリー塗料でスプレーコーティングされた人目を引くデザインのびんを開発した。
飲酒傾向に関する最近のCGAレポートは、非アルコール飲料部門が最も急速に成長している傾向の1つであることを強調しており、2019年2月までの期間の売上高は400%以上増加した。

出典:Croxsons // Glass Bottle Manufacturer | Glass Jar Manufacturer

訳注1:記事詳細、びんの画像などは以下のURLを参照ください。

Sea Arch社については以下のURLを参照ください。

5. 北米アルダー社が米国ワイン市場向けに新しいデザインのワインボトルを発表

米国ワイン市場向けの米国内最大のガラスボトルメーカーの北米アルダー社が、6つの新しい洗練されたガラスワインボトルデザイン、アルミキャップ(Stelvin®)仕上げの375mlクラレットスタイルボトル、コルク仕上げの375mlクラレットスタイルボトル、アルミキャップ(Stelvin®)仕上げの375mlブルゴーニュスタイルボトルなどを含む六つの新しい洗練されたデザインのワインボトルを発表した。同社は「革新的なボトルデザインとシングルサービスパッケージ形式は、ワイナリーに今日の市場での差別化の機会を提供します」としている。

出典:A global leader in packaging solutions – Ardagh Group

訳注1:記事詳細、画像などは以下のURLを参照ください。

北米アドラー社のワインびんカタログは以下のURLを参照ください。

Amcor社のアルミキャップについては以下のURLを参照ください。

6. ゲレシャイマー社のタイプⅡ薬品びん

ゲレシャイマー社(Gerresheimer Essen)は医薬品包装のリーディングプロバイダーとして、タイプIIガラス製の医薬品容器の製造を専門としていて、長年にわたり注射または注入によって非経口的に投与される薬物用のタイプIIガラス製(ソーダ石灰ガラス)の医薬品びんを製造してきた。同社はエッセンにある溶解炉の改修し、二つの成形ラインにつながるクリーンルームも新しく拡張した。

出典:Home – GlassOnline.com – The World's Leading Glass Industry Website

訳注1:記事によると同社はびん内面硬化と強化を施しているようだ。(方法は不明)
記事詳細は以下のURLを参照ください。