2022年10月19日

海外情報(2022年10月分)

1. アルダー社がオランダにある同社の工場全てで太陽光発電を利用

アルダー社は、エネコ社(Eneco)とゾンコアリティ(Zoncoalitie:太陽光発電連合)とパートナーを組み、オランダで3つのオンサイトソーラープロジェクトを開始すると発表した。
この太陽光発電設備は、ドンヘン工場(Dongen;びん)、ムールディク工場(Moerdijk;びん)、オス工場(Oss;金属缶)に再生可能なオンサイト発電電力を供給する。これは2030年までに100%再生可能な電力を使用するというアルダー社の戦略の一部。欧州では、5つのオンサイトソーラープロジェクト(オランダ(3)、スコットランドのアーバイン、アイルランドのダブリン)で、年間6,050トンの炭素排出量の放出を回避すると同時に、既存電力網からの15,000 MWhの電力消費を太陽光発電に置き換える。これは、この地域のアルダー社の総電力消費量の1%に相当する。

出所:glass-international.com

記事詳細は次のURLを参照ください。

エネコ(ENECO)社については以下のURLを参照ください。

ゾンコアリティ(Zoncoalitie)については以下のURLを参照ください。

訳者注: エネコ社は再エネ開発を積極的に進めるとともに、小売事業においてデジタル技術を活用した顧客重視のサービスを展開している。2020年3月に三菱商事(80%)と中部電力(20%)が買収。
ゾンコアリティは、アムステルダムに本部を置く太陽光発電に関するコンサルタント業務を行う独立連合体。

2. O-I社2022年サステナビリティーレポートを公表

O-I社は2022年のサステナビリティ-レポートで、リサイクルカレット量、エネルギー効率、閉鎖ループリサイクルの取り組みの状況を報告した。同報告によると、閉鎖ループリサイクルでは、年間152,000立方メートル以上の埋立地スペース、116,000トンの原材料、4,300世帯の電力に相当するエネルギーが削減された。O-I社は2030年の目標として、外部カレット含有量50%を掲げている。しかし、地域によって金額が大きく異なるために地域別にカスタマイズされたアプローチをとっており、2021年の合計は平均で38%となった。
スコープ1&2(市場ベース)の温室効果ガス(GHG)排出量は、基準年の2017年から13.5%削減され、合計610万トンのCO2排出となった。2030年までに再生可能エネルギー使用量を40%としている目標に対して2021年は27%で2020年から14%増加した。他にもO-I社は、ゼロ・ウェイスト(廃棄ゼロ)組織になることに焦点を当てており、2030年までのグループ全体で水使用量を25%削減することを目標している。

出所:waste360.com

記事詳細は次のURLを参照ください。

O-I社の2022年サステナビリティーレポートは次のURLを参照ください。

3. ボルミオリ・ファーマ社初のサステナビリティーレポート

医薬品用びんを生産しているボルミオリ・ファーマ社が、初のサステナビリティーレポートを出した。それによると、2030年までに水消費量とCO2排出量を▲30%、生産では持続可能な原材料を50%使用するとしている。そして、このレポートの中でボルミオリ・ファーマ社は、人々と環境の健康(well being:ウエルビーイング)を守ると約束しており、そのための具体的な四つの活動分野について以下のように述べている。

  • エコポジティブ(EcoPositive)と呼ぶ環境負荷の少ない製品群の提供。
  • 堅実で透明性の高いガバナンス。
  • よりターゲットを絞った資源節約と生態系への影響低減のためのプロセス最適化。
  • 働く人々の健康と安全を守り、多様性と人材の充実。

そして次のような目標を掲げている。

  • 2025年までに生産の50%に持続可能な原材料を使用する。
  • 2030年までに、2021年基準と比較して、水とCO2の消費量を製品単位あたり30%削減する。
  • 2028年までに男女の賃金格差を解消する。

さらに、2026年までに、サプライヤーの持続可能性管理システムのパフォーマンスを測定する国際的な格付けプラットフォームであるエコバディス(EcoVadis)で、サプライヤーの90%の評価を設定し、グループの高い責任基準との完全な整合性を確保するとしている。

出所:glass-international.com

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また報告書は次のURLから入手できます。

エコバディス(EcoVadis)については次のURLを参照ください。