会長ごあいさつ
1952年発足の日本ガラスびん協会は、会員会社が一体となり、これまで半世紀以上にわたってガラスびん産業の発展、技術革新、リサイクル・環境問題への対応を推進し、快適で豊かな国民生活の向上に寄与してまいりました。
皆さまご存知のとおりガラスびんは、約3500年前もの間、我々人類の発展とともに愛され続けてきた容器であります。時代や文化が変遷しようとも、我々人間生活には欠かすことのできない容器として今日でも大活躍しております。まさにガラスびんが、20世紀の産物である他素材容器では成し得ない役割を担い、脈々と時を刻んできた証とも言えます。
さて ガラスびんを取り巻く市場環境ですが、遺憾ながら依然として需要の下降トレンドは続いており、ここからの脱却こそが業界最大の課題となっております。協会加盟の各社は、これまで以上に積極的にガラスびんの持つ「特性」や「優位性」を訴え、ガラスびんの良さをアピールしてまいる必要があると考えております。
一例をあげれば、「循環型社会」の指針とされている「3R」、Reduce(抑制)、Reuse(再利用)、Recycle(再使用)に合致した活動の展開であり、ガラスびんは、この3Rに符合する大変優れた容器であるということを積極的にアピールすることが重要と考えております。当協会では、ガラスびんの軽量化(Reduce)、リターナブルびんの推進(Reuse)、びんtoびんの推進(Recycle)の各々のテーマに基づいた活動を展開しておりますが、併せて、本格的なエコロジー&ユニバーサルの時代の到来を踏まえ、新たなニーズにも応えていかなければならないと考えております。時代は21世紀へと移り、新たなニーズに即したガラスびんへの進化が求められております。協会としては、その果たすべき役割を見つめ直すとともに、お得意先や関係各位の協力のもと需要創造にむけた活動計画を策定、推進してまいりたいと考えております。
今後とも当協会は、マスコミやホームページなどを通じて、広くガラスびんの良さをアピールするとともに、会員各社の総力をあげ皆様に役に立つ情報を提供してまいります。
今後とも、何卒、ご指導ご支援を賜わりますようお願い申し上げます。