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「もともとはサラリーマンだったんですが、国立店に客として通ううちフォムファスのスタイルに惚れ込んでしまい、自分でこの店をオープンすることに決めたんです。一目ぼれみたいなものでした」。大沢さんが惚れ込んだスタイルとは、「最高の品質のもの、上質のもの、珍しいものを、全て試飲してから好きな量だけ買える」という販売方法のみならず、「”ガラスびん”を持参して中身だけ買い、容器は何度でもリサイクルできる」というエコロジーに徹した姿勢にも魅了されたそうです。
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「試飲を薦めるのは、それだけ商品に自信があるから。大げさなラベルやパッケージの装飾は不要なんです。また、そういう”レベルの高い商品”だからこそ、容器はガラスびんでなければならない。デリケートな味を損なわずにしっかり保存するにはガラスが一番」と語る大沢さん。店内には、厳しい衛生チェックをパスしたドイツ直輸入の美しいガラスびんも常時100種類以上取り揃え、容器を持たずにいらしたお客様やプレゼントを探しに来た方々に喜ばれているそう。ガラスびんの唯一の難点は「重いこと」ですが、自分のガラスびんを持ち込んで、季節ごとに取り揃えた50種類以上の旬の味の中から好きなワインやオイルを欲しい分だけ買うというスタイルに共感するお客さまも着々と増えている、とのこと。「今までで一番遠くからご自分のガラスびんを持って来店して下さったのは、仙台の方でした。嬉しかったですね!ヨーロッパの台所にはガラスびんが並んでいるのが常識ですが、これは見た目にも美
しく、キッチンが華やかになると同時に、不要なゴミを出さない、中身の品質を保持するという3つの大切な意味があるからなんです。日本でもこうした考え方が根づいていって欲しいですね」。
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さらに、よりオリジナルなガラスびんをお望みの方には、かつて靴のデザイナーでもあった大沢さんがガラスびんにメッセージやイラストをサービスで描いてくれるそうです。このメッセージも後で消すことができるので、ガラスびんは何度でも再利用が可能。季節ごとの最高の味と品質がいっぱい詰まった、自分だけのガラスびんが並ぶキッチン。想像するだけで、なんだかわくわくしてきませんか?