2017年04月30日
海外情報(2017年4月分)
1. Vetropack社グループの2016年純売り上げは8%増
Vetropack Groupは、2016年度の純売上高を601.7百万スイス・フランとし、2015年に比べて8%増加させた。売上高は4.9%増の約48.7億スイスフラン。 この増加は、2016年に初めて完全連結されたグループの最新子会社であるVetropack Italia srlによるもの。利益は、42.6百万スイス・フラン(2015年:42.1百万スイス・フラン)とわずかに増加した。連結キャッシュフローは105.1百万スイス・フラン(2015年:103.7百万スイス・フラン)であった。同グループは、オーストリアとウクライナの炉と生産施設の近代化、スイスの炉大迫修理、チェコ共和国のカレット加工工場の拡張、オーストリアのPöchlarnサイトに建設するグループ全体の生産訓練センターなど重点を置いた合計95.8百万スイス・フランを投資した。
出典:FEVE NEWS FN459 April 2017(元出所:Source: vetropack.com)
2. Zignago Vetro社は売り上げ・利益ともに増加
Zugnago Vetro Groupの2016年の売り上げは、輸出が1億2430万ユーロと1.4%低下したが、全体では3億2290万ユーロで1.4%増となった。連結営業利益は、2015年の4,560万ユーロに対し、4,820万ユーロ。公開されている情報から見る限り、当グループが事業を行っている部門の需要は全体として良好な水準にとどまると見込まれている。
出典:FEVE NEWS FN459 April 2017(元出所:Source: zignagovetro.com)
3. Beatson Clark社が設備更新
Beatson Clark社は、英国のサウスヨークシャー州のガラス工場のアップグレードに約3百万ポンドを投資した。 同社はBottero IS機を2本の製造ラインに設置し、ガラスびんの生産を改善している。
出典:FEVE NEWS FN459 April 2017(元出所:Source: beatsonclark.co.uk)
【訳者注】詳細は以下のURLを参照ください。
4. VeralliaグループのSaga Décor社がSociété Charentaise de Décor社を買収
SagaDécor社は、ガラスの食品容器を飾る専門知識を持つVeralliaグループの会社で、ガラスサテン仕上げを専門とするSociétéCharentaise deDécorを買収した。これにより、Veralliaはフランスの南西にあるCharenteでのプレゼンスを強化しながら、印刷加工のレンジを市場動向に合わせ拡大統合した。
出典:FEVE NEWS FN459 April 2017(元出所:Source: verallia.com)
【訳者注】詳細は以下のURLを参照ください。
5. Beatson Clark社がHendo社向けに環境に優しい軽量びんを供給
英国のサウスヨークシャー州の2つの老舗企業は、有名な食品ブランドのために、軽くて環境にやさしいガラスびんを作るために協力してきた。Henderson’s Relishは、1885年以来、シェフィールドで製造されており、家族経営のHenderson社がBeatson Clarkとチームを組んで製品のパッケージを更新している。 これにはエンボス加工された「Henderson’s Relish」と、前世紀の初期の歴史的なHendersonボトルの記憶に敬意を表して再設計された「Henderson’s Sheffield」がある。エンボス加工は、Beatson Clarkの彫刻ソフトウェアを使用して作成された。このソフトウェアにより、複雑なデザインを作成し、仕上げ型にコピーすることができる。
出典:FEVE NEWS FN459 April 2017(元出所:Source: beatsonclark.co.uk)
【訳者注】エンボス加工されたびんの画像などは以下のURLを参照ください。
6. Beatson Clark社がBrewDog社向けにミニチュアボトルを供給
スコットランドのクラフトビールのイノベーターであるBrewDog社は、Beatson Clark社によって設計され、製造された100mlボトルを販売している。Beatson Clark社の新しいHop Shotボトルは、同社がBrewDog社のAbstraktシリーズ向けに設計した375mlのエンボス加工されたシャンパーニュスタイルのビールびんを補完する。
出典:FEVE NEWS FN459 April 2017(元出所:Source: beatsonclark.co.uk)
【訳者注】Brewdog社のAbstraktシリーズはホップを強く効かしたクラフトビールで元々の生産量が少ないようで、このため100mlのミニチュアボトルを開発したようだ。ミニチュアボトルの画像などは以下のURLを参照ください。
7. Glassman South America 2017講演スライド
2017年3月29日~30日にかけて、Glassman South America 2017がアルゼンチン(Argentina)のブエノスアイレス(Buenos Aires)で開催された。この展示会に合わせて行われた幾つかの講演のスライド(例えば、コンスタント・アングル・デリバリーシステム( Constant Angle Delivery System BDF社)、電気溶融の現状と今後の方向( Electrical Energy in Glass Melting and Conditioning-Current Practice and Future trends Electroglass社)、ガラス溶融炉内の連続熱画像監視( Continuous Thermal Imaging Enhances Glass Melt Process Ametek Land社 他)がGlassman South Americaのホームページで参照できるようになった。
出典:http://www.glassmanevents.com/south-america/
【訳者注】講演資料は以下のURLからダウンロードできます。
8. シリ洩れしないワインびん
マサチューセッツ州ブランデイス大学(Brandeis University)で働く生物物理学者、ダン・パールマン氏は、3年間の研究の後、ワインびんのシリ洩れの解決策を見つけた。ワインびんのガラスは親水性なので、ワインを注ぐときにワインの流れをガラス側に引き付けシリ洩れとなるが、この新しい形のボトルでは、口部の直ぐ下に溝を設けることにより、ワインがボトルに沿って流れるのを防ぐようになっている。
出典:FEVE NEWS FN459 April 2017(元出所:Source: lalibre.be)
【訳者注】ワインに限らず醤油差しのシリ洩れを防止する工夫は様々になされてきている。今回の解決策の動画が以下のURLにアップされているので参照ください。