2017年06月30日

海外情報(2017年6月分)

1. ヨーロッパ人の85%が持続可能で健康的なライフスタイルのためにガラスびんに投票

 EU地域11カ国、約18,000人の消費者調査がなされ、85%のヨーロッパ人は、友人や家族にガラスびんを推薦するという調査結果が出た。これは8年前の同様の調査から15%増加した。また、76%がガラスびんを最も環境にやさしい容器とみなしていることが明らかになった。これは2008年の調査と比較すると50%の増加となる。

出典:FEVE News June 2017 No.461(元出所:friendsofglass.com)

2. 消費者がパッケージングから期待するもの

 Stora Enso社の消費者意識調査によると、消費者は小型サイズで扱いやすく、環境にやさしい材料のパッケージングを望んでいる。 英国の消費者は、すべてのパッケージングがより機能的になること、特にリシール可能であることを期待している。

出典:FEVE News June 2017 No.461(元出所:verpackungsrundschau.de)

3. チョコレート業界の技術を使った高精細ガラスエンボス加工

 Ardagh社の設計チームは、チョコレート業界で伝統的に使用されていた技術を応用した高精細ガラスエンボス加工によって、ガラスびんでこれまでに見られなかったテクスチャと機能強化を加えて差別化を図った。これは、通常の2次元エンボスとは異なり、「彫刻エンボス」と呼ばれる新しいプロセスで、ガラスのプレミアム化を可能にした。

出典:FEVE News June 2017 No.461(元出所:ardaghgroup.com)

4. Verallia社が2018年のセレクティブライン(Selective Line)を公表

 デザイナーのCarlin社とVerallia社のプレミアム製品であるセレクティブラインのマーケティングチームとが協同して2018年スタイルブックを作り上げ、来年のびん形状や加工などのデザイントレンドを明らかにした。新しい形状と加工は、Verallia社の加工部門であるSaga Décor社(フランス)とVerallia Polska(ポーランド)で生産される。セレクティブラインは2008年に創られて以降、差別化と革新そしてカスタマイズ化を進めている。

出典:FEVE News June 2017 No.461(元出所:Selective-line.com)

5. BA Glass社がIRIS社の最新の検査装置を発注

 多くの会社が検査装置に革新的かつ信頼性の高いソリューションを求めてIRIS社の検査装置に注目している。急成長中のBA Glass社もその一つ。同社はIRIS社の検査機を業界で初めて導入した会社で、今年初めにポルトガルとスペインの既存IRIS検査機を最新の検査機に入れ替えるために最新のEvolution検査機13台を発注した。

出典:FEVE News June 2017 No.461(元出所:iris-im.com)

6. 歴史的な工場が急速に変身

 毎年、ノルマンディー州GuimervilleにあるPochet Groupの工場では、贅沢な香水や化粧品用として約2.8億本のびんが生産されている。1971年に建設された同工場にはびん製造部門と加工部門があり、最新技術の導入、労働環境の改善を行い、現在の環境基準にあった近代的な工場として全面的な改装が行われる。

出典:FEVE News June 2017 No.461(元出所:premiumbeautynews.com)